NHK・FMで、バイロイト音楽祭の『タンホイザー』公演のライヴ録音を聴いていたが、途中下車してしまった。
クリスティアン・ティーレマン(ドイツ・グラモフォン・レーベルの看板指揮者の一人)指揮のオーケストラは、実に恰幅のよい音楽を鳴らしていたのだが、タイトルロール(題名役=タンホイザー)の何たらグールドの歌い口が古臭く聴こえてならなかったからだ。
まあ、『タンホイザー』のような超ド級ロマン派オペラには、こういう大時代的な歌いっぷりがあっているのかもしれないが。
(例えば、松平健のような妙な軽みを求めるのが酷と言うもの)
とはいえ、無理をして聴いても精神衛生上よくないだけだから、途中下車してしまった訳。
今日、購入したCDは、ボリス・ベレゾフスキーが弾く、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番他<テルデック・レーベル>。
こちらは巧みなテクニックで、軽やかに全曲を弾き抜いたという感じ。
もっと濃密なドラマを期待するむきもあるだろうけど、ラフマニノフ自体それほど好みでもない、けれど一応CDぐらいはもっておきたい、という「ながら聴き」専門の人間には、打って付けの一枚だと思う。
エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管弦楽団は、少々こもり気味の録音とはいえ、実に達者で明解明晰な伴奏。
おまけの前奏曲からの5曲も無難な仕上がりだから、税込み452円でこれだけ聴くことができれば御の字というもの。
税込み600円程度までならお薦め。
2004年12月27日
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1・23のN響アシュケナージ+モツレクはチケット完売でした。遅すぎました。。。
うむむ、残念でしたね…。
コメントありがとうございます
> 今日、購入したCDは、ボリス・ベレゾフスキーが弾く、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番他<テルデック・レーベル>。
こちらは巧みなテクニックで、軽やかに全曲を弾き抜いたという感じ。
耳寄りな情報をありがとうございます
ラフマニノフの3番、好きなので聴いてみたいです
もし中古を見つけたら、という感じでお考え下さいませ。
ながら聴きには、ぴったりの演奏でした。