新・KYOTO演劇大賞専門審査員の小暮宣雄さんからコメントをいただいたこともあり、今回の演劇大賞に関し、今からでもまだ間に合うと、僕個人が考えたり感じていることについて述べておきたい。
(新・KYOTO演劇大賞については、本選終了=大賞決定後、詳しくまとめてみるつもりである)
1:反省会の開催
府民審査員の初会合の時に、冗談まじりで「審査終了後、合評会を開いては」という声があり、府民審査員どうしで同様の会話を交わしたこともあるのだけれど、今回の発表会のぬるま湯ぶりを見れば、やはりそうした会は開かれるべきなのではないかと、僕は強く思う。
少なくとも、専門・府民両審査員の参加による「反省会」は、開催されてしかるべきなのではないか。
もちろん、審査結果自体をどうこうしろというつもりがないことは、すでにこの日記でも語ってきたところだが。
(個人的には、マレビトの会の件だけではなく、パノラマ☆アワーや遊劇体といった、すでに「実積」のある団体のノミネートに関しても、議論が為されてしかるべきだと考えている)
*当然、反省会の主な内容については、何らかの形で公表されるべきだろう。
2:審査結果(観劇感想)の公開
今回の新・KYOTO演劇大賞の審査結果(各審査員の観劇審査の感想)は、現在のところ一切公開されていない。
小暮さんの「こぐれ日録(12月9日分)」にもあるように、第3次予選にノミネートされた各団体に対し、その団体分の審査結果が個別に渡されただけなのだ。
しかも、すでにこの日記でも批判した如く、専門審査員の中には、自らが投票した団体の感想しか提出していない人物もいるというのである(この点に関しては、重複になるので、ただ一言、「ゲゲゲの下」と述べておくにとどめる)。
まかりなりにも、今回の新・KYOTO演劇大賞は公費(府民の税金)が支出されているのである。
どこかの国の「ご首領様記念演劇祭典」でも、どこかの大金持ちが主催する「中瀬八郎記念演劇コンクール」でもないのだ。
<実際、本選出場団体には、100万円ずつ、計300万円が支給され、専門・府民審査員にも交通費等が支給されている>
本選出場団体だけではなく、第3次予選にノミネートされた全団体分の審査結果(観劇感想)が、一切の省略なく、至急公開されるべきだろう。
それこそが、審査された側への敬意を表す方法であり、審査する側の責任を全うさせる方法であり、今回の、そしてこれからの新・KYOTO演劇大賞の「公正性」を示す大きなカギともなるはずだ。
*ちなみに、僕は審査結果(観劇感想)送付時に、専門審査員と府民審査員ごとの得票結果を公表して欲しいと希望したが、残念ながら実現しなかった。
また、審査結果(観劇感想)が、「省略」された形で公開されるのであれば、僕は公開を拒否したい。「全て」が公開されるからこそ、意味があると僕は考えるからだ。
以上、ここに記した1、2に関しては、事務的な処理や日程の調整など、一定度の時間は必要とされるものの、実現不可能な提案ではないと僕は考える。
新・KYOTO演劇大賞の事務方のご高察、ご深慮を心より祈願するものである。
2004年12月17日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック