作家を目指して奮闘努力の毎日だけど、きちんと作品として仕上がる「アイデア」は、ほんの一握り。
あとは、アイデアの墓場へと埋葬されるばかりなりけり…。
で、今回はそんな墓場に入ったアイデアの中の一つが、イエス・キリストよろしく復活を果たすのだった!
*『十三夜、もしくはヴィオラ』。
シェイクスピアの戯曲『十二夜』、そして『十二夜』を原作とするスメタナの未完のオペラ『ヴィオラ』を下敷きとした、一人称日記体の小説(もしくは、一人芝居)。
「私」は、プラハ郊外の精神病院の男性患者。
「私」は、自らを『十二夜』を演じている役者だと思い込んでいる。
(『十二夜』の登場人物マルヴォーリオ=暗い場所へ閉じ込められる、の台詞が引用される)
その後、「私」は、自分が祖国の偉大な作曲家スメタナであり、『ヴィオラ』を作曲中であったと思い込む。
(スメタナの『我が祖国』なども絡んでくる)
他に、カフカの一連の作品や、チャペックの一連の作品、さらにゴーゴリの『狂人日記』などと関連したエピソードが挿入されたりする。
そして、最後に「私」が、「プラハの春」で民主化運動の先頭に立ったため、「佯狂」を余儀なくされた(そして、そうしているうちに、本当におかしくなってしまった)人物であるということが判明する。
って、書いてて、「駄目だこりゃ」といかりや長さんの心境になってきた。
だって、これじゃあミラン・クンデラの真似っこだもん。
やっぱり、一度死んでしまったものは、安らかに眠らせておくのが一番!
2004年11月23日
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「素材を料理しようと思って煮詰めていったのですが、途中で煮詰まってしまいましていったん寝かせておきました。でも、結局焦げ付いてしまいました」
・・・寝かせておいてもよくなるとは限らないのが痛いところ。
ほんと、巧くいかないものです…。
煮詰まりすぎて焦げ付く、まさにそんなカンジ。(笑)
ミラン・クンデラは全然しらないですが、そのダメになってしまった話のあらすじはおもしろそーだな、と思いました。
お互い巧く行くといいですね…!応援してます♪
そう言っていただけると、嬉しいかぎりですね(アイデアのほうも、草場のかげから這い出る勢いで喜んでいるはずです)。
ほんと、お互い巧く行くといいですね。
こちらも応援しています!