2004年11月17日

しつこい京都のあなた(CLACLA日記)

 昨晩、さらにS君から電話があった。
 が、すぐに古い友人から電話が入ったので、そちらのほうに切り換える。
 友人は、仕事のことや今後のことについて悩んでいるらしい。
 僕みたく「ぶらりひょうたん」的な生き方をしている人間には、たいして有意義なアドバイスなど出来ないので、まずは相手の話をじっくり聴き、尋ねられた点に関してのみ、いくつか感じたところを述べるにとどめておいた。
(松浦さんの本を読んでいたせいもあるか?)
 途中、キャッチが何回か鳴ったが、たぶんS君だろうと思い無視をする。

 よいお天気。
 いい青空。

 と、思っていると、またもS君。
 ライトノベルについて質問されたので、少し話。
 ライトノベルの勢力拡大については、先日朝日新聞で取り上げられていたようにも思う。
 全否定も全肯定もせず。
 明日か明後日会いたいが、とのことだったが、体調不良や仕事で忙しいことを理由にして、これは丁重にお断りする。
(アポなしで、突然やって来るような気がするなあ。それだけはやめろと強く言っておいたのだが)

 『おぼれる人生相談』を読了する。
 後書きで、松浦さん自身が『「まっとう過ぎて退屈」と言われようとも正攻法で行くことにした』と記しているが、まさにそうした行き方がよく活きていたと思う。
 あと、巻末の五木寛之との対談は、両者のずれと、人生相談そのままの松浦さんの「配慮」がいたるところに伺えて、何だかおかしかった。

 宮沢章夫の『牛への道』<新潮文庫>を読みはじめる。
 ずいぶん昔に人から借りて読んだもの。
 宮沢さんは、あの伝説の『ラジカル・ガジベリビンバ・システム』や、『遊園地再生事業団』で知られる劇作家・演出家。
 京都でも、とある大学で教鞭をとっている。
(この点に関しては、若干語りたいこともあるのだが、ここでは割愛する)
 いやあ、面白い。
 対象への焦点の当て方や、言葉そのものへの敏感さなど、あれこれ指摘できることはあるのだろうが、まずは何より面白おかしい。
(宮沢さん−遊園地再生事業団の公演に関しては、午野棲さんのブログ、10月13日の項をご参照のこと)

 国際政治学者の具島兼三郎が亡くなる。99歳。
 長崎大学の学長の経験者で、反核運動などでも力を尽くした人物。
 僕は、十数年前に長崎で行われた、確かファシズムに関連する研究会に参加して、具島さんの話しを聴いた記憶がある。
 どちらかと言えば、「大時代的」な内容だったように思うが。

 NHK・FMで、チェコフィルの来日公演の実況中継を聴く。
 指揮は、チェコの出身で主にアメリカを活躍の場としてきたズデニェク・マカール。
 プログラムは、スメタナの『我が祖国』から「ブラニーク」と、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱つき」の2曲。
 ううん、何て言やあいいのかな。
 一言で言って、「それいけどんどん」な演奏だった。
 スメタナのほうもそうだし、第9のほうもそうだし、音を激しく鳴らさなきゃいけない部分は、のりに乗ってドンパカドンパカ調子がいいのだけれど、細かく聴いていくと、相当あらが見え(聴こえ)てくる。
 それで、お国もののはずのスメタナは、いくぶん単調に聴こえてしまい、第9は第9で少々オプティミスティックにすぎるように感じられてしまった。
 結局、指揮者の性格もあって、第9の終楽章が一番安心して楽しめた。
(許光俊、鈴木淳史共著『クラシックCD名盤バトル』<洋泉社新書y>のドヴォルザークの交響曲第8番の項で、許さんが指揮者マカールのことをけちょんけちょんにけなしている。これぞ、「酷評の見本」と評したくなるくらい。なお、この『クラシックCD名盤バトル』は、クラシック音楽云々以前に、読み物として面白い。「本読み」の方には、ぜひとも推薦したい)
 ゲストは、指揮者の小林研一郎。
 「コバケン」の愛称のあるこの人の、ウェットな声と丁寧なおしゃべりを、久しぶりに「堪能」することができた。

 『鶴丸文造の遍歴時代』の打ち出しを終える。
 追加するエピソードを考えたり、表記の統一(例えば、「いったい」を漢字表記にするか、かな表記にするか、など)を行った上で、第2回目の筆入れを始める予定。
 どうにかこうにか、だ。

 それにしても、寒い。
 皆さん、くれぐれも風邪にはお気をつけ下さい。

posted by figarok492na at 21:50| Comment(4) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。(はじめまして。)
宮沢章夫「牛への道」読み始めたんですね。
わたしも以前人に貰って読んだんですが、
なかなか、おもしろかったです。結構笑ったりして。
来年東京では公演があるみたいなんで、券が残ってることを祈りつつちょっといきたいな〜と思っています☆
Posted by とうまあやこ at 2004年11月17日 18:25
 コメント、ありがとうございました。
 『むずかしい愛』、僕も読みましたよ。

 宮沢さんのお芝居は、京都でも公演があるので、ぜひ観たいなあ、と思っています。
 ただ、こちらも宮沢さんが教えている大学での公演だから、チケット手に入りにくいかも…。

 今後ともよろしくお願いします!!
Posted by figaro at 2004年11月17日 19:28
おや、ここでとうまさんの名前を見るとは・・・。

ラノベ(略)、広義の少女小説まで含めると、藤本ひとみとか山本文緒、桐生夏生といった一般小説での高評価な作者も輩出していたりしますし。
それに「とにかく読んでくれないと始まらない」<活字離れ>の抑制にはなっていると思います。
・・・一部の作者さんは、「ラノベ出身」なのを隠そうとしたりしてますが(ペンネームが違うとかで)。
悪いものではないと思います。
私も読んでますしね。

・・・朝日その他の扱いは、でも「尻馬」的でなんだかなぁ、という感じが。
Posted by say_say_say/ at 2004年11月17日 20:40
 いつも、ありがとうございます。
 そうですね。
 ライトノベル出身の作家って、結構増えてきてますからね。
 まあ、朝日(に限らずですが)は、よくそういうことをやりますからね…。
Posted by figaro at 2004年11月17日 21:57
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック