本の虫、という言葉がある。
本を読んでないと、どうにも落ち着かないというやつだ。
僕の場合も、一応本の虫、ということになるのだろうか。
少なくとも、一日一回本に目を通さないと、心が何だか落ち着かない。
とても大切なことをし忘れてしまったような、歯の詰め物がこぽととれてしまったような、妙な気分になる。
経済的な余裕があれば、気になる新刊本をあれもこれもと買い漁るところだが、残念ながら余裕のよの字もない身の上、古本屋をたよることになる。
学生時代は、大学の近くの古本屋をちょくちょく利用したものだ。
ただし、ああいうお店で売ってある本は、えてして赤線青線黒線なんかがひいてある。
講義のテキストや新書類はもちろんのことだが、文庫本の小説なんかにまで線がひいてあるからたまらない。
(しかも、全く意味のないところにたらたらたらたらと線がひいてあるから、笑うに笑えない)
中身をよおく吟味しないと、痛いめにあうことになる。
最近では、もっぱらブックオフが中心だろうか。
本のよしあしもほとんど考えずに、一律いくらと値段をつけていくやり方には、いささか味気なさと資本主義の薄情さを感じないでもないが、きれいな本が安くで買える魅力にはどうしても抗えない。
特に、文庫本が100円というのは、小説読みにとってはありがたい話で、足を運べばついつい5、6冊は買い込んでしまうことになる。
とはいえ、今でも老舗の古本屋を逍遥するのも大好きだ。
歴史学や文学、演劇、音楽関係の専門書を手に入れようと思えば、やはり老舗を探さざるをえなくなる。
東京に行った際は、必ず神田神保町の古本屋街を歩き回ることにしている。
お茶の水のディスクユニオンで、クラシックの中古CDを眺めてから、ぶらぶらと神保町まで下りて、いろんな古本屋をはしごする。
言うまでもないことだが、ここは古本のメッカ。
一癖も二癖もある店構えが、実に楽しい。
それで、帰りの新幹線に間に合うために、ばたばたばたばたと焦って、大いに汗をかくことになる。
何れにしても、古本屋巡りはためになる。
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初めて行った時には、ここは活字中毒者のパラダイスだと確信しました。
自分は小さい専門書店が好きで探して回っていました。持てる分を買って、その収穫を喫茶店で吟味する喜び。
帰りのバスの中で我慢できずになんども袋の中身を覗き込んで、確認したり。
来週あたり京都へ行くので、古本屋さんを見て歩くつもりでいます。紅葉も楽しみです。
東京在住時はそこそこお世話になってました。
もうめったに出かけられませんがいくら歩いても楽しいですよ、古書店街
ガンバレ古本屋(笑)ですね
ディスクユニオンは贔屓のCDがみつかるので好きです^_^;
いつも、ありがとうございます。
昔は、古本を見回った後、岩波ホールで映画を観たりもしました。
確かに、本を眺めつつお茶をするのも楽しい。
ゆっくりと時間が流れるような感じがします。
京都、紅葉も楽しめたらいいですね。
>say_say_say/さんへ
いつも、ありがとうございます。
ディスクユニオン、お茶の水のお店は大きく変わりましたね。
昔はもっと雑然とした場所でしたから(笑)。
>管理人Sさんへ
いつも、ありがとうございます。
去年の年末に行った時、そう感じましたね。
大きなスポーツ用品店が、どでんと店を構えてて。
古本業界も大変みたいですが、本当にガンバッテ欲しいです。
ディスクユニオンはたくさんお店がありますね。
僕は、もっぱらクラシック専門のところに出没していますが…。
うーん・・・それほど大したことも書いてないし、数もそんなに書いてないのに、それであの結果はやっぱ(自分的に)納得いかないかなぁ、と。
ま、なんとか現状維持くらいはしていきたいですけどね。
何れにしても、これからも楽しみにしています!