2004年10月27日

甘いもの五趣・3

*チョコレート

 登山者が遭難した際に、板チョコを食べていたおかげで助かったという話を遠い昔に聞いた覚えがある。
 それだけ、チョコレートは栄養価が高いということだろう。
 そう言えば、チョコレートを食べてにきびがいっぱいできたなんて友人の話を聞いたこともあったっけ。

 チョコレートは、時折板チョコを買って食べることがある。
 スーパーに行けば、100円以内で必ず買えるので、手元不如意の折には恰好の甘いものだ。
 ホワイトチョコやパフの入ったチョコレートも好きなのだが、値段のこともあってか、日頃はシンプルなミルクチョコを選ぶことが多い。
 知り合いの中には、ブランデーといっしょになんて、酒の肴にしている剛毅な人間もいるが、一人で飲まない性質の僕は、そのままでぱりぱりと味わう。
 ぱりっというあの歯ごたえと、それが口の中でとろっととろける感覚は、やはり板チョコを食べる醍醐味と言っていいだろう。
 夏の暑い時は、冷蔵庫の中で冷やしておかないと、ぐにゃりとなって、食べる楽しみの大半が奪われてしまう。
 むろん、冬限定の溶けやすいチョコレートになると、これは話が別だ。
 あれは、はなから溶ける食感を楽しむためにあるのだから、歯ごたえがないだのかたくないだのと騒いでは、罰が当たる。

 チョコレートといえば、ハワイのキスチョコやマカダミアナッツ入りのチョコレートも、僕には印象深い。
 父が船乗りだったので、ハワイ経由の遠洋航海に出た時には、必ずといっていいほど、この二つのチョコレートを土産物として買って帰ってきたのだ。
 マカダミアナッツのほうは、ナッツの食感が好きなこともあって、よく食べた。
 冬になると、チョコの部分が白く変色して味も少し落ちたりするのだけれど、ナッツがあれば結構なので、それほど気にはならなかったように思う。
 キスチョコのほうは、細い紙のひもを引っ張って包みの銀紙を剥がすのが楽しかったが、一度何かの幼虫が巣食っているのにぶつかって、一気に苦手になった。
 今でも、キスチョコを見ると、その時のことを思い出す。

 男性にとってチョコレートといえば、何はなくともバレンタインデーということになるのだろうが、残念ながら義理チョコ以外に縁はない。
 ある女友だちから言われたことなのだけど、僕は「永遠に恋人からは本命チョコをもらえない運命にある」らしいのである。
 何ゆえか?
 第一に、恋人がいない時には、当然恋人からは本命チョコはもらえない。
 第二に、恋人がいても、僕が恋人に選ぶような人間は、バレンタインデーには無関心か、そういう習慣自体に拒否反応を示すような人間だろうから、結局恋人からは本命チョコがもらえない。
 というのが、彼女の答えだが、なるほど当らずとも遠からず、というような気がしないでもない。
 まあ、義理だろうが何だろうが、甘いものをプレゼントしてもらえるのなら、それに越したことはない訳で、なべて有り難くいただくことにしている。
 今年は、件の六華さんに付き合って、デパートのバレンタインチョコ販売の特設会場を散策したりもした。
 おなじみの老舗から、新興勢力、さらには他業種からの参入と、試食も含めて実に面白かったなあ。
 満足満足。
 それで、もしかしたら、六華さんが義理チョコあたり買ってくれるのでは、とほんのちょっぴり期待もしていたのだけれど、残念、それは適わぬ夢だった。
 世の中、板チョコほどにも甘くはないものだ。
posted by figarok492na at 02:10| Comment(12) | TrackBack(0) | 甘いもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてコメントします。自分も平日にお菓子やデザートがないときは、買い置きの板チョコをポリポリ食べています。ミルクチョコです。自分も一人ではお酒は飲みません。甘いもの食べてます。自分も本命チョコには縁がありません。彼女がバレンタインのようなイベントが嫌いだからです。以上、失礼ですが自分と共通するところがあるようで、親近感を覚え(笑)コメントさせてもらいました。
Posted by risagasuokiku at 2004年10月27日 02:31
 コメント、ありがとうございます。
 何だか嬉しいですね(笑)。
 余談ですが、同じ女ともだちには、クリスマスについても同様のことを言われました。
 ここまでくると、少々味気ないかも?
Posted by figaro at 2004年10月27日 02:37
figaroさま

笑っちゃいけないのですが・・・(男心と2.14)。

あの長崎出身の先輩が、甘々党で、よくパソコン越しに「Look」と「DARS」のおすそわけっこをします。(大学生協で99円で買えるんで)
それから、近所にはモンロワールhttp://www.monloire.co.jp/ や、ベルギーのレオダニスというチョコレート専門店があって、デパートで買ったのではないという、差別化のために、2月は店内が満員電車状態になります。私も負けずに、押し合いへし合いします。

私が生まれて初めて2・14に男の子にチョコをあげたのは、小6のとき。近くにできたダイエーで買ったチョコをもって同級生のうちへ行きました。あんなに緊張したことはなかったです。その後本命やら義理やらチョコにはずいぶん投資しましたが、結局その子が今のだんなの大トトロです。
2月に押し合いへ試合するのは大トトロのためですかって?あ・ほ・な!!
釣った魚にエサはやらん主義です私。

今度神戸のシュークリームとチョコかついで京都へいきましょうかねぇ
Posted by CHORO at 2004年10月27日 03:21
私は1月の中頃になるとチョコを少し買いだめします。2月になると男はお店では買いづらいです。店員さんが哀れみの目を向けている様な被害妄想を抱いてしまいます。
2月は買い置きを一人寂しく・・・(涙)

あれ!?
私、また食べ物の話題にコメントしてますね。
Posted by 816 at 2004年10月27日 03:44
昨日テレビで見たのですが、チョコでニキビが出来るっていうのは、どうやら根拠が無いらしいですよ。

それにしても2・14に女の子からもらうチョコは、義理だとしても、なんであんなに嬉しいんだろう。義理なのに(笑)
Posted by Akto at 2004年10月27日 04:22
>CHOROさんへ
 いつも、ありがとうございます。
 おすそわけっこは楽しいものですよね。
 僕も記憶があります。

 神戸は美味しいチョコレート屋さんがあって、羨ましいかぎりです。

 なるほど、巡り合わせはチョコのように甘く。
 でも、最後は少々ビターな感じですね(笑)。

 お言葉、深く感謝します。
Posted by figaro at 2004年10月27日 13:43
>816さんへ
 そうなんですよね。
 気にしなきゃいいんですが、あの時期チョコレートを買うのは、結構意識するものなんです。
 特に、レジの人が女性だと。

 食べものシリーズは今後も続けるつもりのなので、コメントいただければ幸いです。
 ぜひぜひ!
Posted by figaro at 2004年10月27日 13:46
>Aktoさんへ
 えっ、そうなんですか!?
 それじゃあ、彼女は自分のにきびをチョコのせいにしてただけなんですね…。

 義理チョコ。
 そりゃもらえたほうが嬉しいものなんですよね(笑)。
 おかえしのことで、悩んだりもしますけど(笑)。
Posted by figaro at 2004年10月27日 13:49
人に教えて頂いたままの状態です。
ただの猿真似にすぎません。

チョコレートはホワイトチョコがすきですが
普段はあまり食べません。
バレンタインも貰った経験がないし・・・
Posted by もぐら at 2004年10月27日 14:18
 コメント、ありがとうございます。
 そんな。やらないより、よっぽどましですよ。

 そうなんですか。
 実は、今年は僕も壊滅状態でした…。
Posted by figaro at 2004年10月27日 15:15
クリスマスも同様、基本的に盛り上がろうとかいう気はない人です。ハロウィーンも。どちらかというと自分たちにとって何か大事なことがあったら、その時に思い切り楽しもうとします。
誕生日もプレゼントのやり取りは嫌います。贈られたら拒みませんが(笑)
世間が勝手に決めたイベントに一生懸命になるより、自分の時間を大事にしたい人なんですよね。
長くなってすいません(笑)
自分もあまり気にするほうではないので、そういう相手で良かったと思います。
Posted by risagasuokiku at 2004年10月27日 21:11
 そうなんですか。

 贈られたら…、というところでほころんでしまいましたが。
 こういう部分=感覚の共通性って、やっぱり大事なのかもしれませんね。
 お互い、納得しあえる間柄って、いい感じですね。
 お幸せに!
Posted by figaro at 2004年10月27日 21:29
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック