2024年03月16日

今日聴いた音楽からA(2024/3/16)

 ジャン・マルティノンがシカゴ交響楽団を指揮した一連の録音の中から、ラヴェルのラ・ヴァルスとボレロ<RCA>を聴く。
 悪名高い音楽評論家クラウディア・キャシディによるネガティヴ・キャンペーンや、楽団とのトラブルもあって任期途中に音楽監督を退任せざるを得なかったシカゴ交響楽団時代は、マルティノンにとって最低最悪だったと言われている。
 前任者である偉大なフリッツ・ライナーとの比較もあったのだろうが、残された録音を聴くかぎり、実際の演奏の面ではマルティノンとシカゴ交響楽団のコンビネーションは最低でも最悪でもなかったように感じられる。
 マルティノンは幅広いレパートリーの持ち主であり、シカゴ交響楽団との録音でもその一端をうかがうことができる。
 できるけれど、今日聴いたのは得意中の得意と呼ぶべきラヴェルの、それも両看板とでも呼ぶべきラ・ヴァルスとボレロである。
 相手がシカゴ交響楽団に限らず、マルティノンは線のはっきりとした音楽を創り出す。
 ラ・ヴァルスとボレロでもそれは変わらない。
 ラ・ヴァルスは、ウインナ・ワルツへのオマージュであり、パロディであり、挽歌でもあるのだが、ぐいぐいとテンポを上げていく終盤の追い込みがやはり忘れ難い。
 一方、ボレロは一貫して速いテンポ。
 しかしながら、素っ気なさとは無縁で、おなじみの旋律が何度も繰り返されて楽器が増えていき、遂にクライマックスを迎えるあたりには興奮した。
 ソロ、アンサンブルの両面でシカゴ交響楽団も実に達者である。
posted by figarok492na at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花粉症がひどい(CLACLA日記)

 晴天。
 いいお天気、いい青空が続く。

 日中、気温はさらに上がる。
 花粉も飛んでいる!
 皆さんくれぐれもご自愛くださいね。
 新型コロナウイルスにはお気をつけのほど。
 風邪やインフルエンザにもお気をつけのほど。


 花粉症がひどい。
 たぶん、花粉に加えてPM2.5だの黄砂だのもまじっているのではないか。
 鼻水は出るし、くしゃみは連発するし、目は痒いし。
 偏頭痛も耳鳴りもひどいまま。


 戦争反対!
 火事場泥棒の改憲にも反対!
 中東も非常に危うい状態になってきた。
 この先、本当に不安でならない。

 自民党内閣が今日も続く。
 厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 本当に救い難い状況である。

 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、amazon music unlimitedでモニク・アースが弾いたショパンの練習曲集作品10−3「別れの曲」を聴き、ソプラノのハリエット・バーンズがイアン・ティンデイルのピアノ伴奏で歌ったシューベルトの歌曲集、TBSラジオ『ハライチのターン』アフタートークのポッドキャストを聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたのち、ギターの益田正洋が弾いたソルのモーツァルトの『魔笛』の主題による変奏曲、フォルテピアノの平井千絵が弾いたゲリネクのモーツァルトの『魔笛』の主題による6つの変奏曲を聴き、3時少し前に寝床に就く。


 9時過ぎに起きて、近くのコインランドリーで洗濯をすませる。
 その間、下京図書館へ。
 借りていた本を返却し、予約しておいた町田康の『ギケイキ3』<河出書房新社>を新たに借りる。

 午前中から午後にかけて、amazon music unlimitedでガリー・ベルティーニ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団が演奏したワーグナーの歌劇『さまよえるオランダ人』序曲を聴き、ハンブルク・チェンバー・プレイヤーズが演奏したティエリオの室内楽作品集、トリオ・リリコが演奏したイザイの弦楽3重奏曲「シメイ」、エトヴェシュの弦楽3重奏曲「クリストフ・デジャルダンへの追悼」、コダーイの間奏曲、ドホナーニのセレナード、ギルバート・ジョンソンとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団が演奏したハイドンのトランペット協奏曲を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、『ギケイキ3』を読み進めたりする。
 ライヴゆえの傷はあるが、『さまよえるオランダ人』序曲は非常に密度の濃い演奏で、とても聴き応えがあった。


 14時半過ぎに外出して、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。


 帰宅後、amazon music unlimitedでソプラノのアスミク・グリゴリアンがミッコ・フランク指揮フランス放送フィルの伴奏とマルクス・ヒンターホイザーのピアノ伴奏で歌ったリヒャルト・シュトラウスの4つの最後の歌を聴き、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団が演奏したリヒャルト・シュトラウスの交響詩『ドン・キホーテ』、グラン・トリオ・ヴィリニュスが演奏したピアノ3重奏版のブラームスの弦楽6重奏曲第1番と第2番を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、『ギケイキ3』を読み進めたりする。


 夕飯後、amazon music unlimitedでラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルが演奏したストラヴィンスキーのロシア風スケルツォとサーカス・ポルカを聴き、ネヴィル・マリナー指揮アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズが演奏したヘンデルの歌劇『アグリッピナ』序曲、2重協奏曲第1番と第3番、リコーダー協奏曲(デヴィッド・マンロウの独奏)、NHK・FMの『クラシックの迷宮』の最後のほうを聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、『ギケイキ3』を読み進めたりする。

 入浴後、amazon music unlimitedでジャン・マルティノン指揮シカゴ交響楽団が演奏したラヴェルのラ・ヴァルスとボレロを聴き、アレクサンダー・シェリー指揮カナダ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団が演奏したショスタコーヴィチの交響曲第9番、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(ジェームズ・エーネスの独奏)、フィリップ・グラスの交響曲第13番、クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団が演奏したバルトークのバレエ音楽『中国の不思議な役人』組曲を聴いたりしながら仕事関係の作業を進める。


 今日は、甘いものは少しだけ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日聴いた音楽から@(2024/3/16)

 リヒャルト・シュトラウスが最晩年に作曲した4つの最後の歌を、ソプラノのアスミク・グリゴリアンがオーケストラ伴奏とピアノ伴奏で2回歌ったアルバム<α>を聴いた。
 オーケストラはミッコ・フランク指揮フランス放送フィルで、ピアノはマルクス・ヒンターホイザー。
 アスミク・グリゴリアンはアルメニア系のリトアニア人。
 オペラでの活躍が知られている。
 前々から書き続けているけど、声の好みのストライクゾーンが極端に狭い人間なので、案の定というか、彼女の声質自体はちっとも好みじゃない。
 もやもわとして重たく感じてしまうのだ。
 ただし、中音域の響きの豊かさや表現力の高さは十分にわかる。
 このアルバムでは、そうした彼女の特質がよく発揮されていた。
 第1曲の「春」では、無理に声を振り絞るものだから、そのあと音が下がる際にほんの少し不安定に聴こえるなど、どうしても高音域に急所があるように感じたことも事実で、初めのうちはあれあれと思いながら聴いていたが、後半の2曲、ことに終曲の「夕映えの中で」の詩にあわせての表現の細やかな変化には大いに感嘆した。
 管弦楽、ピアノ、ともにグリゴリアンをよく支えていたが、強く印象に残ったのは「夕映えの中で」の消え入るようなヒンターホイザーのピアノだ。
 明度の高いミッコ・フランクとフランス放送フィルととても対照的だった。
posted by figarok492na at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする