2024年02月10日

今日聴いた音楽からA(2024/2/10)

 小澤征爾が指揮した演奏を続けて聴く。
 今回は水戸室内管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲第1番とピアノ協奏曲第1番<DECCA>。
 交響曲は2017年1月の、マルタ・アルゲリッチをソロに迎えたピアノ協奏曲は同じ年の5月の、ともに水戸芸術館コンサートホールATMにおける定期演奏会でのライヴ録音だ。
 まず交響曲第1番は、昨夜聴いた運命の延長線上にあることがよくわかる演奏。
 何しろ80代に入ってからの指揮だもの、昔ほどには力いっぱいというわけにはいかないけれど、若干ピリオド奏法への目配りもあるのか、比較的速めのテンポで弦楽器も小刻みに動く。
 ただ、そうした音楽づくりである分、かえってオーケストラの編成の少なさやコントロールの衰えが聴こえたりもした。
 一方、ピアノ協奏曲第1番はさらにピリオド奏法への目配りが効いて、冒頭から力強くスピーディー。
 もちろん、それにはアルゲリッチとの共演ということが大きく作用しているのだろうが。
 といっても、単なるテンポどうこうの問題ではなく、そうした速めのテンポをやすやすと弾き切る技量を維持したアルゲリッチの持つエネルギーやパワーからの影響ということだ。
 事実、アルゲリッチのソロには感心感嘆した。
 両端楽章、特に終楽章の一気呵成な演奏には、同じくアルゲリッチの十八番であるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番を思い出したほどだ。
 しかも、テクニカルな衰えを感じさせることなく一気呵成であるにもかかわらず。目まぐるしい表現の変化にも不足していない。
 そうした変化の豊かさという意味でも、第2楽章が強く印象に残った。
 これは、ぜひ実演に接しておきたかったと強く思う。

 なお、アルゲリッチと小澤征爾のこの曲は、1983年のバイエルン放送交響楽団のコンサートのライヴ録画も残っている。
 できれば一度触れておきたい。
posted by figarok492na at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日も図書館へ行った(CLACLA日記)

 青空も見えてはいたが、どんよりとした感じが強し。
 雨も降る。

 日中、気温が上がる。
 皆さんくれぐれもご自愛くださいね。
 新型コロナウイルスにはお気をつけのほど。
 風邪やインフルエンザにもお気をつけのほど。


 気圧と湿度のダブルパンチへ…。


 戦争反対!
 火事場泥棒の改憲にも反対!
 中東も非常に危うい状態になってきた。
 この先、本当に不安でならない。

 自民党内閣が今日も続く。
 厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 本当に救い難い状況である。

 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、amazon music unlimitedでドミニク・ケリが弾いたリストの3つのシューベルトの行進曲、シューベルトの4手のための「ハンガリー風ディヴェルティメント」からのハンガリーのメロディ、シューベルト:ウィーンの夜会 - 第6曲、フォルテピアノのバルト・ファン・オールトが弾いたモーツァルトの前奏曲とフーガK.394、ピアノ・ソナタ第15番、組曲K.399、ジーグ「ライプツィヒ・ジーグ」K.574、KBS京都で霜降り明星のオールナイトニッポンを聴いたりしながら作業を進めたのち、3時過ぎに寝床に就く。


 9時台に起きて、近くのコインランドリーで洗濯をすませる。
 その間、CDでアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団が演奏したロッシーニの歌劇『ブルスキーノ氏』序曲を聴く。

 その後、午前中から午後にかけて、ABCラジオの『征平吉弥の土曜も全開!!』、amazon music unlimitedでソプラノのアドリアンヌ・ピエチョンカがウルフ・シルマー指揮ミュンヘン放送管弦楽団の伴奏で歌ったワーグナーのアリア集とヴェーゼンドンク歌曲集、リヒャルト・シュトラウスのアリア集、シュロモ・ミンツとクラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団楽団が演奏したメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、レナード・バーンスタインがロサンゼルス・フィルを弾き振りしたガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルー他を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、滝口悠生の『水平線』<新潮社>と灰原薬の『応天の門』11<同>を読み進めたりする。


 14時過ぎに外出して仕事関係の予定をすませ、ついでに下京図書館へ。
 予約しておいた灰原薬の『応天の門』12<同>を新たに借りる。
 で、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。


 帰宅後、amazon music unlimitedで小澤征爾指揮シカゴ交響楽団が演奏したチャイコフスキーの交響曲第5番とムソルグスキーの交響詩『はげ山の一夜』を聴き、小澤征爾指揮シカゴ交響楽団が演奏したリムスキー=コルサコフの交響組曲『シェエラザード』とボロディンの歌劇『イーゴリ公』から「だったん人の踊り」、レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルが演奏したストラヴィンスキーの交響曲ハ調と3楽章の交響曲を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、作品の改稿作業を行ったり、『水平線』を読み進めたりする。

 『応天の門』11を読了し、12を読み始める。
 面白いので、ついつい読み進めてしまう。


 夕飯後、NHK・FMの『クラシックの迷宮』を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、『水平線』を読み進めたりする。
 『クラシックの迷宮』は、「混迷の時代の“雪解けクラシック”」と題し、いわゆる雪解け時代に旧ソ連を訪れた西側諸国の音楽家たちによる演奏記録を特集していた。

 入浴後、amazon music unlimitedで小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第1番とピアノ協奏曲第1番(マルタ・アルゲリッチの独奏)を聴き、ウィリアム・スタインバーグ指揮ボストン交響楽団他が演奏したホルストの組曲『惑星』、アンドラーシュ・ケラー指揮コンチェルト・ブダペストが演奏したシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、『水平線』と『応天の門』12を読み進めたりする。


 今日は、甘いものは少しだけ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日聴いた音楽から@(2024/2/10)

 昨夜に続いて、小澤征爾がシカゴ交響楽団を指揮したアルバムを聴く。
 チャイコフスキーの交響曲第5番とムソルグスキーの交響詩『はげ山の一夜』のカップリング<RCA>で、運命と未完成と同時期に録音されている。
 昨夜の運命について記したような、前進性と的確なコントロールが兼ね備わった、実に若々しく、実に輝かしい演奏だ。
 作曲者の内面の含みや屈折はほとんどうかがえないが、圧倒的で華やかな終楽章のコーダを聴けば、やはり胸は空く。
 とともに、チャイコフスキーの持つ抒情性よく歌い込まれていて、それもこの演奏の魅力になっている。
 第2楽章のホルンをはじめ、管楽器のソロが巧みだし、終楽章では金管群が底力を聴かせる。
 ほんの少しほころびがないわけではないが、シカゴ交響楽団の高水準なアンサンブルもあり、全く古さを感じさせない。
 『はげ山の一夜』は、良い意味でお化け屋敷の舞台裏を見せられたような感じ。
 リズムをどのようにとったり、楽器をどのように鳴らしたりすれば、おどろおどろしさが醸し出されるか?
 そういった音楽のつくりを教えてくれるクリアでシャープな演奏だった。
posted by figarok492na at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする