2024年02月03日

今日聴いた音楽からA(2024/2/3)

 ヴェルナー・エールハルト率いるピリオド楽器オーケストラ、ラルテ・デル・モンドが演奏したヨハネス・マティアス・シュペルガーの交響曲第26番ハ短調、第21番ト短調、第34番ニ長調<DHM>を聴いた。
 1750年にモラヴィアで生まれたシュペルガーはウィーンで音楽を学び、コントラバス奏者として活躍し、メクレンベルクのシュヴェリーンで亡くなった。
 18曲のコントラバス協奏曲をはじめ作品は多数で、交響曲も44曲以上作曲している。
 そのシュペルガーの交響曲といえば、ペーテル・ザジチェク指揮ムジカ・エテルナ(テオドール・クルレンツィスが率いるオーケストラは別の団体)が演奏した弦楽のための交響曲がNAXOSレーベルからずいぶん前にリリースされていたほかは、CPOレーベルのコントラバス協奏曲集の余白に第30番が入っている程度ではないか。
 ともに聴いたことがない。
 というか、シュペルガーの作品を聴くのもこれが初めてだと思う。
 3曲いずれも4楽章形式で、古典派の作曲の規矩に則った交響曲だが、短調の曲では若干バロック後期というか、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハらのシュトルム・ウント・ドランク時代の残滓を感じないでもない。
 それと、ハイドンやモーツァルトの音楽に比べると、どうしても手が多いというか、何か余分な感じのする音があるというのか、鈴木ヒロミツの歌じゃないが「でも、何かが違う」と口にしたくなるようなすとんと聴いていられない気持ちが残る。
 そうした気持ちはやはりありつつも、最後のニ長調の第34番は景気がよくて、終楽章などモーツァルトの『後宮からの逃走』だの『フィガロの結婚』だのを思い起こすような愉快な音楽になっていた。
 知られざる古典派音楽の再発見を看板に掲げるエールハルトとラルテ・デル・モンドは十全な演奏。
 アンサンブルとしての精度とピリオド楽器らしいざらっとした粗めの音色のバランスもいい。
posted by figarok492na at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日は必ず投票に行く!!(CLACLA日記)

 節分。


 どんよりとした感じから晴天へ。
 が、再びどんよりとした感じへ。
 雨も降る。

 日中もまだ寒い。
 皆さんくれぐれもご自愛くださいね。
 新型コロナウイルスにはお気をつけのほど。
 風邪やインフルエンザにもお気をつけのほど。


 頭と身体が重たし。


 京都市長選の選挙戦最終日。
 明日は必ず投票に行く!!

 戦争反対!
 火事場泥棒の改憲にも反対!
 中東も非常に危うい状態になってきた。
 この先、本当に不安でならない。

 自民党内閣が今日も続く。
 厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 本当に救い難い状況である。

 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、amazon music unlimitedでフィリップ・チウが弾いたピアノ独奏版によるラヴェルの弦楽4重奏曲、バーバラ・アシギナークの多彩なる虫たち、ピアノ独奏版によるラヴェルのバレエ音楽『マ・メール・ロワ』、レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルが演奏したベートーヴェンのバレエ音楽『プロメテウスの創造物』抜粋を聴いたりしながら作業を進めたり、ジェフリー・ロバーツの『スターリンの図書室』<白水社>を読み進めたのち、3時過ぎに寝床に就く。


 9時半過ぎに起きて、近くのコインランドリーで洗濯をすませる。
 その間、CDでバリトンのヘルマン・プライがヴォルフガング・サヴァリッシュのピアノ伴奏で歌ったシューベルトの『冬の旅』からおやすみ、菩提樹、郵便馬車を聴く。

 午前中から午後にかけて、ABCラジオの『征平吉弥の土曜も全開!!』、amazon music unlimitedでバーンスタイン指揮ウィーン・フィルが演奏したショスタコーヴィチの交響曲第6番と第9番、モーツァルトの交響曲第25番を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、ジェフリー・ロバーツの『スターリンの図書室』<白水社>を読み進めたりする。


 14時台に外出し、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。


 帰宅後、amazon music unlimitedでエリザベート・レオンスカヤとミヒャエル・ザンデルリンク指揮ルツェルン交響楽団が演奏したシューマンのピアノ協奏曲とグリーグのピアノ協奏曲を聴き、ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したブルックナーの交響曲第1番(1976年ライヴ録音)、リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したブルックナーの交響曲第2番(1990年ライヴ録音)、シュロモ・ミンツとクラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団が演奏したブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、作品の改稿作業を行ったり、『スターリンの図書室』を読み進めたりする。


 夕飯後、NHK・FMの『クラシックの迷宮』を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、『スターリンの図書室』を読み進めたりする。
 『クラシックの迷宮』は「山田太一・木下恵介・木下忠司」と題し、彼ら三人にまつわる音楽が放送されていた。
 昨年亡くなった山田太一の追悼を兼ねた特集である。
 片山杜秀らしい着目で実に面白い。

 入浴後、amazon music unlimitedでヴェルナー・エールハルト指揮ラルテ・デル・モンドが演奏したシュペルガーの交響曲第26番、第21番、第34番を聴き、朝比奈隆指揮大阪フィルが演奏したブラームスの交響曲第1番と第2番を聴いたりしながら仕事関係の作業を進める。


 今日は、山崎製パンの千鬼まんを食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日聴いた音楽から@(2024/2/3)

 今年初めにリリースされた、エリザベート・レオンスカヤとミヒャエル・ザンデルリンク指揮ルツェルン交響楽団が演奏したシューマンとグリーグのピアノ協奏曲<WARENER>を聴いた。
 レオンスカヤは、1945年に旧ソ連のチフリス(現ジョージアのトビリシ)に生まれた今や大ベテランのピアニスト。
 高度なテクニックに支えられた研ぎ澄まされた音楽造形と、抑制の効いた抒情性の持ち主だ。
 今回聴いたアルバムは、昨年録音されたもの。
 両曲とも、ゆっくりとしたテンポがとられている。
 それはレオンスカヤの解釈の表れでもあるだろうが、やはり加齢による技術面でのレオンスカヤの変化とも関係があるはずで、もともと技と情のバランス感覚が秀でていた人だけに、どうしてもそういった点が必要以上に気になってしまった。
 いや、70代後半でこれだけ弾き切っていることには大いに感嘆し、脱帽するのだけれど。
 それに、緩やかな部分での旋律の歌いぶり、一音一音の丹念な磨き込みはレオンスカヤならではだと思った。
 ミヒャエル・ザンデルリンクとルツェルン交響楽団もよくレオンスカヤを支えていたが、これまで聴いてきた彼のライヴ動画や録音から判断するに、両曲ともより速いテンポで演奏したいのではないかと感じたことも事実だ。
posted by figarok492na at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする