2024年02月02日

今日聴いた音楽からA(2024/2/2)

 マウロ・ペーターがヘルムート・ドイチュのピアノ伴奏で歌ったシューマンの歌曲集<SONY>を聴いた。
 実は、昨夜イザベル・ファウストたちが演奏した同じシューマンのピアノ4重奏曲とピアノ5重奏曲を聴いたあと、このアルバムをながらで聴き始めたのだが、これはじっくり向き合いたいと感じ、3曲目あたりで聴くのをやめた。
 で、今夜聴いてみたら、やはりそうして大正解だった。
 マウロ・ペーターは1987年にルツェルンで生まれたスイスのテノール歌手。
 リートとオペラの両面で活躍中で、ファースト・アルバムのシューベルトのゲーテ歌曲集<同>は1年前にながらで聴いている。
 そのときも美しい歌声の持ち主だと感心したが、今度ながらでなく聴いて、ますますこの歌手が好きになった。
 メインは、おなじみ『詩人の恋』。
 ペーターは柔らかでリリカルな歌声と的確な表現力で、詩人の恋の喜びと悲しみ、再生を巧みに歌い分ける。
 この人の本領は、第1曲の「美しい五月には」のようなしっとりとした曲や第11曲の「若者が娘を恋し」のような軽快な曲にあるようにも思うが、失恋の痛みを歌う第7曲の「恨みはしない」でも不安定になることのない激唱を聴かせている。
 詩人の恋ばかりでなく、カップリングのその他の歌曲でもペーターの表現は実に豊かだ。
 シューマンの場合、わずか数分の曲の中で目まぐるしく感情が変化を見せるのだけれど、ペーターはそうしたギアのチェンジが全く不自然でない。
 だから、素直にその音楽の変化を受け止めることができるのだ。
 もちろん、それにはドイチュの万全な伴奏も忘れてはなるまい。
 詩人の恋の終曲「古い忌わしい歌」の宥めるような長い後奏を含め、ペーターの歌唱を全篇支え切っていた。
 なお、最後の悲劇Op.64-3の3曲目「彼女の墓の上に」では、ソプラノのニコラ・ヒルデブラントが助演している。
posted by figarok492na at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

早く『応天の門』の続きを読みたいなあ(CLACLA日記)

 どんよりとした感じから青空へ。

 まだまだ寒い。
 皆さんくれぐれもご自愛くださいね。
 新型コロナウイルスにはお気をつけのほど。
 風邪やインフルエンザにもお気をつけのほど。


 頭と身体が重たし。


 戦争反対!
 火事場泥棒の改憲にも反対!
 中東も非常に危うい状態になってきた。
 この先、本当に不安でならない。

 自民党内閣が今日も続く。
 厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 本当に救い難い状況である。

 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、amazon music unlimitedでマルティン・シュタットフェルトとネヴィル・マリナー指揮アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズが演奏したメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番、シュタットフェルトが弾いた厳格な変奏曲と無言歌集抜粋を聴いたりしながら作業を進めたり、ジェフリー・ロバーツの『スターリンの図書室』<白水社>を読み進めたのち、4時少し前に寝床に就く。

 灰原薬の『応天の門』9<新潮社>を読了する。
 ああ、面白かった!!!


 8時台に起きる。

 午前中から午後にかけて、CDでベルリン・フィル8重奏団員が演奏したブラームスの弦楽5重奏曲第1番から第1楽章、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラが演奏したブラームスのハンガリー舞曲第5番と第6番を聴き、ABCラジオの『きっちり!まったり!桂吉弥です』、amazon music unlimitedでラン・シュイ指揮シンガポール交響楽団が演奏したスクリャービンの交響曲第4番「法悦の詩」、エフゲニー・スドビンが弾いたスクリャービンのピアノ・ソナタ第5番、スドビンとシュイ指揮シンガポール交響楽団他が演奏したスクリャービンの交響曲第5番「プロメテウス」、東京六人組が演奏したリヒャルト・シュトラウスの楽劇『サロメ』から7つのヴェールの踊り、ダンディのサラバンドとメヌエット、ラヴェルのラ・ヴァルス、ハチャトゥリアンのバレエ音楽『ガイーヌ』からレズギンカを聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、ジェフリー・ロバーツの『スターリンの図書室』<白水社>を読み進めたり、『応天の門』10を読み始めたりする。


 14時台に外出し、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。


 帰宅後、amazon music unlimitedでヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第1番を聴き、メゾソプラノのクリスタ・ルートヴィヒがジェラルド・ムーアのピアノ伴奏で歌ったシューベルト、ブラームス、ヴォルフ、リヒャルト・シュトラウス、マーラーの歌曲集(1957年録音)、クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団が演奏したプロコフィエフのスキタイ組曲『アラーとロリー』と交響組曲『キージェ中尉』、TBSラジオの『ハライチのターン』アフタートークのポッドキャストを聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、作品の改稿作業を行ったり、『スターリンの図書室』を読み進めたりする。

 『応天の門』10を読了する。
 ああ、面白かった!!!
 早く続きが読みたいなあ。


 夕飯後、amazon music unlimitedでグレゴール・ピアティゴルスキーとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団が演奏したドヴォルザークのチェロ協奏曲とブルッフのコル・ニドライを聴いたりしながら仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、『スターリンの図書室』を読み進めたりする。

 入浴後、amazon music unlimitedでテノールのマウロ・ペーターがヘルムート・ドイチュのピアノ伴奏で歌ったシューマンの歌曲集(『詩人の恋』他)を聴き、朝比奈隆指揮大阪フィルが演奏したブラームスの交響曲第4番、ソプラノのアンネリーゼ・ローテンベルガーとロベルト・ヘーガー指揮バイエルン放送交響楽団他が演奏したシューベルトの劇音楽『キプロスの女王ロザムンデ』全曲を聴いたりしながら仕事関係の作業を進めた。


 今日は、甘いものは少しだけ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日聴いた音楽から@(2024/2/2)

 ベートーヴェンの交響曲第1番は、まもなく19世紀が始まろうとするころに作曲された。
 ジョヴァンニ・アントニーニとバーゼル室内管弦楽団<SONY>やパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマー・フィル<RCA>のCDが手元にあるが、いずれもピリオド・スタイルの歯切れのよい演奏で、まるで今目の前に作品が生まれたような若々しさが魅力的だ。
 ところが、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとウィーン・フィルの1952年のセッション録音<WARENER>では大きく印象が変わる。
 極端に遅いテンポではないのだけれど、端正なうえに音楽の構えが非常に大きく感じられるのだ。
 例えば、第2楽章の堂々とした歩みを聴いていると、この第1番もまた偉大な金字塔であるベートーヴェンの9つの交響曲のうちの1曲であることを思い知らされるような感じがする。
 そして、そうした音楽の構えやつくりが大いに説得力を持っているのである。
 もちろん、同じフルトヴェングラーでもライヴ録音では違った印象になるのかもしれないが。
 今回聴いたのは2021年にリマスタリングされた配信限定の音源だが、モノラル録音にも関わらずクリアな音質となっていた。
posted by figarok492na at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする