今日で7月が終わる。
一日一日を大切にしていかなければ。
そして、死を絶対に忘れないこと。
青空が見えた一日。
7月末日になって、夏がしっかりやって来た感じだ。
気温も上昇し、暑さがとても厳しい。
皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
新型コロナウイルスにはお気をつけのほど。
熱中症にもお気をつけのほど。
台湾の李登輝元総統が亡くなった。97歳。
深く、深く、深く黙禱。
やることなすこと、無茶苦茶である。
アベノマスクの配布を撤回せざるをえなかった腹いせか、通常のマスクの転売禁止を安倍内閣は明日から解除するという。
もうこんな低劣愚劣な内閣は総辞職させねばなるまい。
安倍内閣が今日も続く。
厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
いつまで続く泥濘ぞ。
本当に救い難い状況である。
馬鹿に付ける薬はない。
馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
一番の馬鹿にはなるまい。
そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、2時過ぎに寝床に就く。
朝から大切な予定をすませる。
その後、お米(10キロ)など購入して帰宅する。
帰宅後、YouTubeでフォーレ・カルテットが演奏したブラームスのピアノ4重奏曲第1番を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
午後、ABCラジオの『兵動大樹のほわ〜っとエエ感じ。』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
その後、再び外出し、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。
帰宅後、YouTubeでクラウディオ・ヴァンデッリ指揮ウルト・フィルが演奏したシェーンベルク編曲によるブラームスのピアノ4重奏曲第1番、大学祝典序曲を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『作道雄をめぐる冒険 もしくは剖見』のその4をアップしたりする。
村田沙耶香の『変半身』<筑摩書房>を読了する。
あえてこの言葉を使うが、ここでも村田沙耶香のキチガイぶりが発揮されていた。
夕飯後、YouTubeでヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団が演奏したブラームスのセレナード第1番とハイドンの主題による変奏曲、イモジェン・クーパーが弾いたブラームスの主題と変奏、ベートーヴェンのエリーゼのためにを聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、7月の創作について振り返ったりする。
で、YouTubeで『京都殺人案内』の4を一部を除き全部観てしまう。
やっぱり面白い。
今日は、丸三玉木屋のまろんパイを食す。
卸売ひろばタカギで購入したもの。
栗あん入りの小ぶりなパイで、まあまあ美味しうございました。
ごちそうさま!
明日がいい日でありますように!
そして、来月がいい月でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2020年07月31日
作道雄をめぐる冒険 もしくは剖見 その4
作道雄をめぐる冒険 もしくは剖見 その4
「君と二人だからやれたんだ」と彼は言った。「これまで一人で何かをやろうとして、うまくいったためしがないんだよ」
(村上春樹『羊をめぐる冒険』<講談社文庫>より)
厳しい現実の中で考えたこと
月面クロワッサンの解散ののち、作道君は自ら率いる株式会社クリエイティブスタジオゲツクロを根城にプロとしての活動を本格化させる。
だが、プロとしての仕事は、例えば『最後のパズル』で彼が予想していたよりもなお一層困難で、その神経をすり減らすものでもあった。
限られた時間の中で、一定の水準をクリアしたプロットや脚本をコンスタントに提供していかなければならない。
作品の修正手直しはざらであり、場合によっては根本からの書き換えも要求される。
しかも、時には不条理とすら思われる理由でクライアントの要望は二転三転する。
そうした作道君の状況は、ステキブンゲイに連載公開されているステキブンゲイに連載公開されている『人生の満足度、測ります』のepisode1「夢のはなし」の新人監督若本透にストレートに投影されている。
一方で、プロとしての厳しい日々は、時間的にも内容的にも制約が少なく、自分の思い通りの作品づくりが可能だった、アマチュアとしての創作活動の面白さや愉しみを作道君に改めて思い出させ、さらには月面クロワッサンでの失敗を反省させる契機ともなった。
作道君の初長篇監督作品となった『神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-』では、ロードレーサーとして精神的に追い詰められている佐々岡勇利(荒井敦史さん)とままならぬ就職活動で日々鬱屈している小川洋介(岡山天音さん)の二人が、郷里の京都府井手町で開催されるロードバイクレースによって快復していく姿が、中学時代の想い出を交えながら描かれている。
当然、勇利と洋介の関係は、作道君自身と月面クロワッサンのメンバーや学生劇団時代以来の仲間たちとの関係に重なり合うし、活動の場は変わっても自分たちにとって大切なものを続けていきたいという作道君の真摯な願いを読み取ることもできる。
また、作道君が脚本を担当した瀬木直貴監督の『いのちスケッチ』では、プロの漫画家になる夢を失って故郷の福岡県大牟田市に戻った田中亮太(佐藤寛太さん)が、ひょんなことからアルバイトを始めた「延命」動物園で、動物たちや周囲の人々との触れ合いの中で、再び漫画を描こうとするようになる。
その2で明らかにした、命の尊さや生と死の問題という重要な主題に加え、信頼し合える仲間がいるかぎり、人はどのような場でも自分にとって大切なもの=創作活動を続けていける可能性を持っている、という作道君の希望と願望が『いのちスケッチ』には強く込められているように感じられた。
地域での映画づくりで見つけたこと
しかしながら、プロとしての厳しい研鑽だけが作道君にこうした精神的な大きな変化を与えたと考えれば、それは間違いだろう。
忘れてならないのは、上述した『マザーレイク』や『神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-』、『いのちスケッチ』、愛知県半田市での『1979はじまりの物語〜はんだ山車まつり〜』等々、作道君が様々な地域で様々な人々と出会い、共同作業を行って来たということである。
その好例が、長篇映画の制作を目標として掲げている兵庫県佐用町での佐用町映画プロジェクト=SAYO映画学校だ。
地元のほぼアマチュアの面々が、作道君らの指導を受けながら脚本・演技両面を担当、二日間で短篇映画を一本撮影仕上げるという企画で、中でも第3回目に撮影された『こども町長』はこども町長を演じる小学生役の女の子をはじめとした町民の方々のすれない初々しい演技と、橋ヶ谷典生君の精度の高い撮影編集が相まって、実にほのぼの清々しい気分にさせてくれる。
とともに、その映像から作道君と参加者たちの信頼関係が垣間見えもした。
(あと、こども町長とお母さんの関係には、ひとり親の家庭で育つというその2で触れた作道君らしい設定も見え隠れする。ただし、そうとは断言できない形ではあるが)
もしかしたら、『人生の満足度、測ります』での弓削と由家の関係には、昨年4月に株式会社クリエイティブスタジオゲツクロに加わった長尾淳史君とばかりでなく、こうした地域での特に自分より若い世代との経験や体験も反映されているのではないだろうか。
例えば、自らの方針に過度の自信を持ち、度々正論を口にする弓削を過去の作道君と、彼がこの間接してきた様々な人たちや地域、社会の優しさの象徴を由家ととらえることができる。
もしくは、由家こそ、現在の作道君が変わっていきたいと思う自分自身の姿であり、弓削と由家というコンビは、これまでとこれからの作道君そのものと言えるかもしれない。
そして、作道雄は心から謝る
いずれにしても、こうした積み重ねを知っているからこそ、『人生の満足度、測ります』のepisode1「夢のはなし」で若本が、『ショート・ショウ』の第1話「サティスファクション」で重要な役回りを果たした元月面クロワッサン・メンバーの横山清正君、ならぬ横山隆に告白する、
「本当にごめん…ごめん。あの時の俺は、自分一人だけで生きていた。一人だけで生きていけると思ってた(後略)」
という言葉がひと際痛切に響く。
なぜならそれは、様々な経験や体験を通して作道君がようやく辿り着いた、横山君はじめ、月面クロワッサンの面々そのほかへの作道君の心からの謝りの言葉、剥き出しの真情であるからだ。
もちろん、現実が小説通りに展開するわけではない。
一度失われた時間や生命を取り戻すことは絶対にできない。
だからこそ、彼は現実とは異なるフィクションの世界を創り続ける。
僅かな希望を失わないために、生き抜いていくために。
そして、僅かな希望を失って欲しくないために、生き抜いていって欲しいために。
その意味でも、『人生の満足度、測ります』にこれからも目が離せない。
鬼ガール!!
ところで、作道君は今後も演劇の世界と距離を置き続けるつもりなのだろうか。
作道君が脚本を担当した、近々公開予定の瀧川元気監督、中村航さん原作による『鬼ガール!!』にそのヒントが隠されているような気がして、僕には仕方がないのだが。
まずは公開を心待ちにしたい。
「君と二人だからやれたんだ」と彼は言った。「これまで一人で何かをやろうとして、うまくいったためしがないんだよ」
(村上春樹『羊をめぐる冒険』<講談社文庫>より)
厳しい現実の中で考えたこと
月面クロワッサンの解散ののち、作道君は自ら率いる株式会社クリエイティブスタジオゲツクロを根城にプロとしての活動を本格化させる。
だが、プロとしての仕事は、例えば『最後のパズル』で彼が予想していたよりもなお一層困難で、その神経をすり減らすものでもあった。
限られた時間の中で、一定の水準をクリアしたプロットや脚本をコンスタントに提供していかなければならない。
作品の修正手直しはざらであり、場合によっては根本からの書き換えも要求される。
しかも、時には不条理とすら思われる理由でクライアントの要望は二転三転する。
そうした作道君の状況は、ステキブンゲイに連載公開されているステキブンゲイに連載公開されている『人生の満足度、測ります』のepisode1「夢のはなし」の新人監督若本透にストレートに投影されている。
一方で、プロとしての厳しい日々は、時間的にも内容的にも制約が少なく、自分の思い通りの作品づくりが可能だった、アマチュアとしての創作活動の面白さや愉しみを作道君に改めて思い出させ、さらには月面クロワッサンでの失敗を反省させる契機ともなった。
作道君の初長篇監督作品となった『神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-』では、ロードレーサーとして精神的に追い詰められている佐々岡勇利(荒井敦史さん)とままならぬ就職活動で日々鬱屈している小川洋介(岡山天音さん)の二人が、郷里の京都府井手町で開催されるロードバイクレースによって快復していく姿が、中学時代の想い出を交えながら描かれている。
当然、勇利と洋介の関係は、作道君自身と月面クロワッサンのメンバーや学生劇団時代以来の仲間たちとの関係に重なり合うし、活動の場は変わっても自分たちにとって大切なものを続けていきたいという作道君の真摯な願いを読み取ることもできる。
また、作道君が脚本を担当した瀬木直貴監督の『いのちスケッチ』では、プロの漫画家になる夢を失って故郷の福岡県大牟田市に戻った田中亮太(佐藤寛太さん)が、ひょんなことからアルバイトを始めた「延命」動物園で、動物たちや周囲の人々との触れ合いの中で、再び漫画を描こうとするようになる。
その2で明らかにした、命の尊さや生と死の問題という重要な主題に加え、信頼し合える仲間がいるかぎり、人はどのような場でも自分にとって大切なもの=創作活動を続けていける可能性を持っている、という作道君の希望と願望が『いのちスケッチ』には強く込められているように感じられた。
地域での映画づくりで見つけたこと
しかしながら、プロとしての厳しい研鑽だけが作道君にこうした精神的な大きな変化を与えたと考えれば、それは間違いだろう。
忘れてならないのは、上述した『マザーレイク』や『神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-』、『いのちスケッチ』、愛知県半田市での『1979はじまりの物語〜はんだ山車まつり〜』等々、作道君が様々な地域で様々な人々と出会い、共同作業を行って来たということである。
その好例が、長篇映画の制作を目標として掲げている兵庫県佐用町での佐用町映画プロジェクト=SAYO映画学校だ。
地元のほぼアマチュアの面々が、作道君らの指導を受けながら脚本・演技両面を担当、二日間で短篇映画を一本撮影仕上げるという企画で、中でも第3回目に撮影された『こども町長』はこども町長を演じる小学生役の女の子をはじめとした町民の方々のすれない初々しい演技と、橋ヶ谷典生君の精度の高い撮影編集が相まって、実にほのぼの清々しい気分にさせてくれる。
とともに、その映像から作道君と参加者たちの信頼関係が垣間見えもした。
(あと、こども町長とお母さんの関係には、ひとり親の家庭で育つというその2で触れた作道君らしい設定も見え隠れする。ただし、そうとは断言できない形ではあるが)
もしかしたら、『人生の満足度、測ります』での弓削と由家の関係には、昨年4月に株式会社クリエイティブスタジオゲツクロに加わった長尾淳史君とばかりでなく、こうした地域での特に自分より若い世代との経験や体験も反映されているのではないだろうか。
例えば、自らの方針に過度の自信を持ち、度々正論を口にする弓削を過去の作道君と、彼がこの間接してきた様々な人たちや地域、社会の優しさの象徴を由家ととらえることができる。
もしくは、由家こそ、現在の作道君が変わっていきたいと思う自分自身の姿であり、弓削と由家というコンビは、これまでとこれからの作道君そのものと言えるかもしれない。
そして、作道雄は心から謝る
いずれにしても、こうした積み重ねを知っているからこそ、『人生の満足度、測ります』のepisode1「夢のはなし」で若本が、『ショート・ショウ』の第1話「サティスファクション」で重要な役回りを果たした元月面クロワッサン・メンバーの横山清正君、ならぬ横山隆に告白する、
「本当にごめん…ごめん。あの時の俺は、自分一人だけで生きていた。一人だけで生きていけると思ってた(後略)」
という言葉がひと際痛切に響く。
なぜならそれは、様々な経験や体験を通して作道君がようやく辿り着いた、横山君はじめ、月面クロワッサンの面々そのほかへの作道君の心からの謝りの言葉、剥き出しの真情であるからだ。
もちろん、現実が小説通りに展開するわけではない。
一度失われた時間や生命を取り戻すことは絶対にできない。
だからこそ、彼は現実とは異なるフィクションの世界を創り続ける。
僅かな希望を失わないために、生き抜いていくために。
そして、僅かな希望を失って欲しくないために、生き抜いていって欲しいために。
その意味でも、『人生の満足度、測ります』にこれからも目が離せない。
鬼ガール!!
ところで、作道君は今後も演劇の世界と距離を置き続けるつもりなのだろうか。
作道君が脚本を担当した、近々公開予定の瀧川元気監督、中村航さん原作による『鬼ガール!!』にそのヒントが隠されているような気がして、僕には仕方がないのだが。
まずは公開を心待ちにしたい。