2020年02月11日

祝日 絵画展と映画を愉しんだ(CLACLA日記)

 建国記念の日。


 晴天。
 いいお天気、いい青空の一日。

 気温は少し上昇したか。
 夕方以降は冷え込むが。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
 風邪やインフルエンザ、コロナウイルスにはお気をつけのほど。


 体調、今一つ。
 両耳の不調も続く。


 日本のプロ野球を代表する選手監督で、ノムさんの愛称で知られた野村克也が亡くなった。84歳。
 丹後の出身で、テスト生として南海に入団。
 その後、名捕手好打者としてロッテ、西武と27年もの間現役生活を続ける。
 さらに解説者を経て、ヤクルトの監督に就任。
 ID野球と呼ばれる巧緻な戦術と優れた選手起用で日本一に3度、リーグ優勝4度輝いた。
 以後、阪神楽天の監督も務めた。
 深く、深く、深く、深く黙禱。


 安倍内閣が今日も続く。
 厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 本当に救い難い状況である。


 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、2時20分過ぎに寝床に就く。


 10時過ぎに起きる。

 午前中、SWR2でロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団が演奏したハイドンの交響曲第96番(2008年)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『夜汽車にて』を書き進めたりする。


 午後、SWR2でノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団が演奏したハイドンの交響曲第1番と第101番「時計」(ただし、第1番は指揮者なし/2008年)、ABCラジオの『森脇健児のケンケン・ゴウゴウ!』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、木内昇の『万波を翔る』<日本経済新聞出版社>を読み始めたりする。


 16時頃外出し、京都芸術センターへ。
 用件を片付ける。

 それから京都文化博物館へ。
 2階で、「伊藤久三郎展・夢の中でみた世界」を観る。
 伊藤久三郎は京都市の出身で、戦前は東京で活動、敗戦後京都に戻り、行動美術協会の一員として創作活動を続けた。
 戦前から戦後に到る作品が展示されており、『猜疑』の題名の作品が自分の好みにもっともあっていた。

 その後、3階のフィルムシアターで堀川弘通監督の『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(1960年・東宝)を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!!

 で、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。


 帰宅後、SWR2でノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団が演奏したヘンデルの王宮の花火の音楽から序曲とマーラーの交響曲第5番から第4楽章アダージェット(2009年3月12日、シュトゥットガルト・リーダーハレ)を聴いたりしながら、映画記録をアップする。


 途中夕飯を挟み、ABCラジオの『上方落語をきく会』で桂南天の『くっしゃみ講釈』を聴く。


 夕飯後、SWR2でノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団が演奏したエルガーのエニグマ変奏曲(同)、YouTubeでプレドラグ・ゴスタ指揮マクリス交響楽団が演奏したモーツァルトの序曲(第2パリ交響曲)変ロ長調KV311a、ABCラジオの『よなよな…火曜日』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『万波を翔る』を読み進めたりする。


 今日は、宇部煎餅店の「岩手名物南部煎餅 厚焼きピーナッツ煎餅」を食す。
 六角通のローソンストア100で購入したもの。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 22:40| Comment(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『黒い画集 あるサラリーマンの証言』

☆黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年/東宝)

 監督:堀川弘通
(2020年2月11日17時上映の回/京都文化博物館フィルムシアター)


 松本清張原作の映画化といえば、なんと言っても橋本忍。
 そして、松本清張と橋本忍とくれば、野村芳太郎ということになるが、小市民の悲哀を描いた堀川弘通監督の『黒い画集 あるサラリーマンの証言』も忘れちゃいけない。

 公開された1960年は、まさしく日米安保改定で日本国中が騒然となった年だけれど、一方で高度経済成長が着実に進み、各種企業に勤めるサラリーマンの存在が良きに付け悪しきに付け大きくなっていった時期でもあった。
 あるサラリーマンの証言と題名にもあるように、この作品でも小林桂樹演じるサラリーマンが物語の主人公となっている。

 中堅企業の課長である主人公は、とある出来事がきっかけで強盗殺人事件に巻き込まれる。
 なんといつもの癖で思わぬ場所で挨拶をした隣人が強盗殺人犯と疑われており、唯一のアリバイの証言者が主人公だというのである。
 だがしかし、主人公にはどうしても真実を口にすることはできない。
 なぜなら、主人公はその晩、部下で愛人の女性のアパートを訪れていたからだった。

 正直、2020年ともなれば、自業自得、何やってんだいと切り捨てたくもなる展開ではあるが、ふとしたはずみで心の内のエゴイズムが噴き出てしまい、とうとう墓穴を掘ってしまうという主題自体には今もって十分にアクチュアリティがあるのではないか。
 それに、これぞ戦後サラリーマンとでも呼びたくなるような小林桂樹の演技にまたリアリティがある。
 中でも家族団欒に映画鑑賞での爆笑から一転、自らも警察から厳しく追及される身となった際の情けない姿が強く印象に残った。
 一方、結果としてファムファタルとなってしまう愛人役は、先日亡くなったばかりの原知佐子。
 キュートでありながら、鋭さも兼ね備えた雰囲気で実に魅力的だ。
 ほかに、主人公の夫人役の中北千枝子、強盗殺人犯を疑われる隣人役の織田政雄、その夫人役の菅井きん、主人公の上司役の中村伸郎、刑事役の西村晃、以下、三津田健、佐々木孝丸、平田昭彦、小栗一也、佐田豊、小池朝雄、江原達怡、児玉清、中丸忠雄、一の宮あつ子と昔の役者好きにはたまらない布陣となっている。
 その意味でも、観て損のない一本だった。
 なお、甘やかで優しいが、そのうちほろ苦く聞こえてくるギターの音色がとても効果的な音楽は池野成によるものだ。
 ああ、面白かった!!

 そうそう、朝食のシーンで中北千枝子がトーストを食べつつ、昆布の佃煮を食べていて、食卓の上には味噌汁のお椀が置かれているあたり、確かに昔はこんなだったよなあと、そこにもリアリティを感じてしまったのである。
posted by figarok492na at 20:25| Comment(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする