2019年12月23日

第100回座錦湯

☆第100回座錦湯

 出演:桂三幸さん、桂あおばさん、林家染八さん、桂米輝さん
(2019年12月23日20時開演/錦湯)


 忙しさにかまけて3ケ月近く伺うことのできていなかった座錦湯だが、何しろ今夜は記念すべき100回目、月亭太遊さんが創めたネオラクゴ・フロンティアから数えると番外企画を除いて250回目の記念すべき回というわけで、何はなくとも足を運んだ。
 終演後に耳にしたお話によると、最近はビリートップの5人に加え、ここでの会によく参加している若手落語家さんが都合にあわせて差配を勤めているとのことで、今夜は米朝一門の桂米輝さんがその任にあった。
 ゲストは、二代目支配人の桂三幸さんに初期からお馴染み桂あおばさん、そして米輝さんと同期でこれまたお馴染み林家染八さんの三人。
 お客さんはというと、けっこうな寒さにも関わらず、懐かしい人から常連さん、リピーターさん、ご新規さんと幅広い方々が集まって、演者観客共に進化を遂げつつある座錦湯のメモリアル・デーに相応しい顔触れとなっていた。

 定刻20時頃、三味線片手に米輝さんが登場、流行り歌を調子よく歌う。
 で、ちょっとした挨拶のあと、来年新春の一門会で長唄の五郎時致の三味線を勤める、本当は三味線だけでいいのだけれど、やれないと悔しいのでここで挑戦してみたい旨断って、弾き唄いを行う。
 五郎時致は、その題名通り、鎌倉時代の曾我兄弟の仇討弟曽我の五郎時致を題材にした長唄で、前段では仇討絡みの事どもが後段では色濃い絡みの事どもが唄われている。
 こうした藝がフラットに演じられるのも、座錦湯ならではだ。

 続いては、染八さんが高座へ。
 昨日のM1に触発されて急に落語がやりたくなったからと、米輝さんとのエピソードなどマクラは短めに、本題の『粗忽長屋』に入る。
 基本は粘らず、緩急強弱のデフォルメのよく効いた語り口で、ここぞというところで笑いを起こしていた。

 三人目は、あおばさん。
 そういえば、少し前になるかMBSラジオ深夜の『あどりぶラヂオ』にあおばさんが出ていて、洒脱なおしゃべりを披露していたんだった。
 今夜も、今日一緒だったあおばさんとのエピソードや師匠桂ざこばさんとのエピソードでまずは大きく盛り上げる。
 途中、あおば頑張れとお客さんからのエールが飛び出したのもご愛嬌。
 これまたM1グランプリに触発されて、昨夜一気に書き上げた新作落語をネタおろししたいんだけれど、どう考えてもすべってしまう。
 すべるとわかっているのにやるのは…、と逡巡する様がこれまたおかしい。
 で、コンビニの面接から漫才に繋がる短いネタだったけれど、なんのなんのきちんと笑いを生んでいた。
 続いて、おなじくネタおろしとなる『湯屋番』。
 若旦那の妄想っぷりが肝となるお馴染みの古典だが、あおばさんの柄、かろみがその若旦那によくあっているように思う。
 高座を重ねたあとに、またぜひ聴いてみたい。

 さてどんじりに控えしは、我らが三幸さんだ。
 怖いものないんですね、とは後述ラストのトークでの米輝さんの言葉だけれど、まさしくマクラからして怖いものなし。
 本題は、本番間近に迫っているかつて演じた新作。
 バンドがテーマの作品で、途中ト書きを読んでいるような処理もあったりして、こちらも怖いものなし。
 久しぶりに三幸さんのハイブリッドさを愉しむことができた。

 最後は、四人による〆のトーク。
 自分で発したとある言葉(フレーズ)に爆笑する三幸さんに、こちらまでつられて大笑いしてしまった。
 やっぱり怖いものなし!

 と、100回目も盛りだくさんの座錦湯でした。
 月曜20時は、皆さんも錦湯さんにぜひ!!
 ああ、面白かった!!!
posted by figarok492na at 23:40| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする