2019年08月05日

夕方、図書館へ行く(CLACLA日記)

 晴天が続く。
 ただし、九州には台風8号が接近しているが。

 今日も今日とて暑さがとてつもなく厳しい。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
 熱中症にはお気をつけのほど。


 体調、今一つ。
 両耳の不調も続く。


 安倍内閣が今日も続く。
 厚顔無恥で因循姑息な無理無体無法無謀が今日も押し進められる。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 本当に救い難い状況である。


 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、フォルテピアノのメルヴィン・タンが弾いたベートーヴェンのクラヴィーア作品集、ピアノ・ソナタ第1番〜第3番<ともにEMI>を聴いたりしながら作業を進めたのち、3時20分過ぎに寝床に就く。

 寝る前に、田中慎弥の『ひよこ太陽』<新潮社>を読了し、小林信彦の『生還』<文藝春秋>を読み始める。


 9時台に起きて洗濯をすませたのち、ニコラウス・アーノンクール指揮ベルリン・フィルが演奏したシューベルトの交響曲第7番「未完成」<ベルリン・フィル>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『マリー・ペシャメの穏やかな一日』の改稿作業を行ったりする。


 午後、ABCラジオの『上沼恵美子のこころ晴天』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 山田洋次監督の『九ちゃんのでっかい夢』(DVD)を観る。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!


 18時過ぎに外出し、下京図書館へ。
 『九ちゃんのでっかい夢』、『ひよこ太陽』、中村航の『サバティカル』<朝日新聞出版>を返却し、予約しておいた関川秀雄監督の『大いなる驀進』(DVD)、中村文則の『その先の道に消える』<同>、内田百閧フ『百鬼園戰前戰中日記』上・下<慶應義塾大学出版会>を新たに借りる。


 帰宅後、ロジャー・ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズが演奏したメンデルスゾーンの序曲『フィンガルの洞窟』、シューベルトの劇音楽『キプロスの女王ロザムンデ』序曲、ワーグナーの歌劇『さまよえるオランダ人』序曲(初稿版)<EMI>、YouTubeでマレク・ヤノフスキ指揮hr交響楽団が演奏したワーグナーの歌劇『さまよえるオランダ人』序曲を聴いたりしながら、『生還』を読み進めたり、雑件を片付けたりする。


 夕飯後、仕事関係の予定をすませる。
 今夜も座錦湯には足を運べず。
 平にご容赦のほど。

 その後、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラが演奏したブラームスの交響曲第4番、ハンガリー舞曲第5番&第6番<PHILIPS>、ベルリン8重奏団が演奏したブラームスの弦楽5重奏曲第1番&第2番<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『マリー・ペシャメの穏やかな一日』の改稿作業を行ったり、『生還』を読み進めたりする。


 今日は、神戸屋のチョコチャンクデニッシュを食す。
 壬生のローソンストア100で、20円引きだったもの。
 チョコチャンク(チョコレートの粒)入りのデニッシュ生地とビスケット生地のパンで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 22:33| Comment(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九ちゃんのでっかい夢

☆『九ちゃんのでっかい夢』(1967年)

 監督:山田洋次


 『男はつらいよ』から遡ること二年前、坂本九をメインに据えて山田洋次が撮影した1時間半程度の作品だ。

 胃癌の宣告を受けた、横浜の場末の劇場で軽演劇の芸人をやっている源九太郎は、なんとか楽に死ねないものかと知り合いを通じて「自分を殺して欲しい」と殺し屋に依頼する。
 ところが、なんと九太郎はスイスの大富豪の女性の30億円の遺産の相続人であり…。

 といったストーリー展開で、原作は三木洋の短篇小説『殺しの動機』。
 実は、この三木洋とは小林信彦のことで、当時作家を務めていた日本テレビのバラエティ番組『九ちゃん!』の関係で、坂本九のために松竹に原作を提供したのだけれど、一体どんな代物に仕上がるかわからないため、仮名を使うことにした。
 山田洋次が手掛けるとわかって実名にしておけばよかったと、のちに後悔する。
 と、ここら辺の事情については、小林信彦自身の『テレビの黄金時代』<文春文庫>の229頁あたりから234頁あたり、原作については『読書中毒』<同>の「オリジナルなプロットを求めて」が詳しい。
(ちなみに、三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗のてんぷくトリオが出演しているのも『九ちゃん!』繋がりだ)

 「山田作品唯一のスラップスティック・コメディー」と惹句にはあって、確かに細かいくすぐりはあるし(九太郎を胃癌と誤診する犬塚弘のくだりは、前年の『白い巨塔』のパロディだろう)、終盤どたばたが置かれてもいるのだが、そこは山田洋次のこと、気のいい男が恋に破れるというなんともおかかなしい結末を迎える。
 だいたい、坂本九が主人公なんだもの、そりゃウェットにもなるさ。
(九ちゃんが歌う、浜口庫之助作詞作曲の『街角の歌』と『夢はどこにある』がまたウェットだ)

 その坂本九は、「器用さ」を随所で披露(その器用さを、のちに大きな弱点になると『テレビの黄金時代』で小林信彦は指摘している)し奮闘。
 ヒロイン役の倍賞千恵子もウェットさではひけをとらない。
 ほかに、ジェリー藤尾、E・H・エリック、谷幹一、佐山俊二(彼の情けなさがよく出ていて嬉しい)、桜井センリ、石橋エータロー、大泉滉といったテレビで活躍中のタレントや軽演劇勢、やってる勢、それから渡辺篤や左卜全(胃癌=『生きる』!)、有島一郎らベテラン勢が出演している。
 中でも最後の映画出演となった齋藤達雄のさり気ない存在感が実にいい。
 この齋藤達雄を観ることができただけでも儲けものだ。

 音楽は山本直純。
 終盤の追いかけっこでは、『海ゆかば』が聞こえてきた。
posted by figarok492na at 17:58| Comment(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする