世は三連休の最終日。
晴天。
どんよりとした雲も出ていたが。
日中、気温は上昇する。
が、朝晩の冷え込みは厳しい。
皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
風邪など召しませんように。
カルロス・ゴーンの話題で喧しい。
一方で、安倍内閣が押し進める水道民営化やら消費税増税に関しては全く厳しい追及は行われない。
さらに万博の大阪開催決定だ。
いつまで続く泥濘ぞ。
本当に救いがたい状況である。
記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、KBS京都でオードリーのオールナイトニッポンを聴いたりしながら作業を進めたのち、2時過ぎに寝床に就く。
9時半過ぎに起きる。
毎週恒例の洗濯を行う。
乾き、まあまあか。
午前中、ABCラジオの『全力投球!!妹尾和夫です サンデー』を聴きながら、仕事関係の作業を進めたり、『馬猿譚』の改稿作業を進めたり、鴋澤歩の『鉄道人とナチス』<国書刊行会>を読み進めたりする。
正午過ぎに外出し、買い物をすませてから東山青少年活動センターへ。
創造活動室で、THE GO AND MO’S第26回公演『岡本の耳』(脚本・演出・出演:黒川猛さん)を愉しむ。
詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
ああ、面白かった!!!
終演後、同じ回を観に来ていた面白い人とけっこう長い時間立ち話をする。
面白い人と話をするのは、やっぱり面白いや。
その後、夕飯用の買い物をすませて、17時過ぎに帰宅した。
帰宅後、Vimeoでクリストフ・エッシェンバッハ指揮エーテボリ交響楽団が演奏したブルックナーの交響曲第3番「ワーグナー」(2018年9月20日、エーテボリ・コンサートホール)を聴いたりしながら、観劇記録をアップする。
その後、NHK・FMの『ブラボー!オーケストラ』でユベール・スダーン指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の岩城宏之メモリアルコンサートのライヴ録音を聴いたりしながら、雑件を片付ける。
岩城宏之メモリアルコンサートでは、池辺晋一郎の新作『この風の彼方へ オーケストラのために』やモーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」などが演奏されていた。
途中夕飯を挟み、『リサイタル・ノヴァ』を聴く。
ソプラノの竹田舞音の出演。
夕飯後、NHK・FMの『クラシックの迷宮』やMBSラジオの『ヤンタン日曜日』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『鉄道人とナチス』を読み進めたりする。
『クラシックの迷宮』はNHKのアーカイブスからで、山田和男(一雄)作曲指揮の音楽物語『あなたにはきこえませんか』(東京フィル他の演奏、木村功の語り)と大友直人指揮日本フィルが演奏した交響的物語『ピーターとおおかみ』(栗原小巻の語り、千田是也のおじいさん他)が放送されていた。
最近、と言ってももう10年以上前の2時間ドラマでは大仰な演技ばかりが目立った栗原小巻だけど、この『ピーターとおおかみ』の語りは抑制が効いてる上にキュートでいい。
ちなみにヤマカズさんの『ピーターとおおかみ』といえば、日本交響楽団を指揮し、小沢栄(太郎)が語りをやった音源が数年前に放送されていたらしいし、池田秀一や楠トシエ、友竹正則、熊倉一雄、小池朝雄、トニー谷の出演する旧日本フィルとの録音もある。
今日は、トップバリューのピーナッツブロックチョコレートを食す。
寺町通のローソンストア100で、半額引きクーポンを使って購入したもの。
ごちそうさま!
(ちなみに二つ買ったうちのもう一つは、黒川さんに進呈した)
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2018年11月25日
THE GO AND MO'S第26回公演『岡本の耳』
☆THE GO AND MO’S第26回公演『岡本の耳』
脚本・演出・出演:黒川猛
構成:黒川猛、中川剛
制作・他:丸井重樹
(2018年11月25日13時開演/京都市東山青少年活動センター創造活動室)
ここのところご無沙汰していたTHE GO AND MO’Sの第26回公演『岡本の耳』に足を運んだんだけれど、これぞまさしく視聴者参加番組ならぬ観劇者参加公演。
というか、体験型脱出ゲームにすら近い趣向もあって、大いに愉しんだ。
で、受付で丸井さんから白のチケットを選ぶか赤のチケットを選ぶかと尋ねられて、んん??と首を捻ったら(赤を選択。そりゃ赤でしょ。これでも学生時代は立命館大学で…以下自粛。粛清じゃないよ)、舞台や客席を目にしてまたびっくり。
舞台の真ん中にランウェイ、ほらファッションショーでモデルが歩いて来る岬の突端みたいなやつ、が設けられていて、客席はといえば、そのランウェイに並行するように、上手下手各2列計4列が、見切りの配慮も行われた上で整然と置かれているのだ。
ますます首を捻っていると、開演時刻になって黒川さんが登場、片手には拳銃、片手にはバッグを持っている。
俺はバスジャックだ、お前たちは言うことを聴け!
すかさず黒川さんが声を上げた。
つまるところ、客席はバスの座席って設定。
スマホ携帯の電源を切れではなく、切ってくださいなんて語尾が丁寧になっているのもおかしい。
さらに、お菓子など差し入れを要求されたので、さっき半額引きクーポンを使って買い込んだピーナッツブロックチョコ一袋を投げ込んだ。
こうして前説を兼ねた『バスジャック』は終わった。
ちなみに暗転中は、運転手という設定の丸井さんの突っ込み風のナレーションが入る。
内容もあってだろうが、それにしても今回はいつにも増して丸井さんが大活躍だったなあ。
続いては、黒川さんがファッションモデルよろしくランウェイを練り歩く『何コレ』。
録音撮影、どんどんやってくださいと、黒川さんが煽る煽る。
一回目は、あっ一発落ち?と思っていたけど、そこは笑いにひつこい黒川さん、二回三回とブリッジ風の『何コレ』があった。
三回目など、絶賛上映中の『ボヘミアン・ラプソディ』を彷彿とさせるコスチューム!
さて、ラインナップ三本目は『講談師藤子紋之丞』。
最近流行りのねっとりとした語り口の講談師も顔負け、張り扇ではない張り板調(落語の『東の旅』発端みたいな風に板を叩く。ただし、黒川さんは長めの板切れを使用)で、あの国民的な漫画のストーリーを強弱緩急のデフォルメをたっぷりつけながら読んでいく。
さすがは「藤子」「紋」之丞。
四本目は、『モグラ叩き』。
お手伝いの西河君(ベトナムからの笑い声!)が空気を入れて机の上に立たせた紙袋には、あれやこれや世情を賑わせた出来事や人どもの名前が貼り付けてある。
それを黒川さんがプラスチック製のバットで一刀両断叩きつけたり叩きつけなかったりするというネタで、世の炎上騒ぎ、バッシングの不毛さを…。
って、小難しく考え過ぎる必要もないか。
ただ、こういう黒川さんの至極真っ当さはベトナムからの笑い声の頃から続いてるなあと改めて思ったりもした。
五本目のネタ、『ドッペルゲンガー』はドッペルゲンガーという題材をああだこうだと捻くり回しこねくり回し、結局そう落とすんかいという作品。
今回のラインナップの中では、もっとも「演劇」寄りの内容だったかも。
そうそう、ナレーションの女性は山方さんではないか。
彼女の声に、再びベトナムからの笑い声のことを思い起こした。
六本目の『旗』は、丸井さんの指示にあわせて黒川さんが赤い旗を上げたり白い旗を上げたり(赤上げて、白上げて、白下げないで赤下げないといったやつ)しているうちに、丸井さんの独り合点・ボケが強くなっていって…。
途中、丸井さんのアゴ攻撃が炸裂。
最後は白と赤のチケット=お客さんとの絡みが黒川さんを救った。
が、白と赤の魔力効力はなおも続く。
ラインナップおしまいの『炎雷球-Fire Thunder Ball』は、まず白いチケットのお客さんが上手側、赤いチケットのお客さんが下手側に移る客席移動から。
そして、黒川さんの説明が続く。
曰く、赤白各組一人ずつ舞台に上がって、エアボーリング(ボーリングの球を投げる真似)をしながら、例えば「阪神ファンの人」といった質問をして、自分の組のお客さんに挙手してもらう。
つまり、お客さんがボーリングのピンということで、お客さんの数によってストライクになったりスペアになったり、挙手が0か10以上だとガーターになったりという、まさしくゲームである。
で、全部で3フレーム計6人のお客さんが臆せず舞台に上がって、しっかりゲームに参加した。
むろん、そこは黒川さんの巧みな誘導もあってのことだけど、ほんと盛り上がったなあ。
と、実に盛りだくさんな内容だった。
そして、印象深い役者さんで優れたエッセイの書き手でもあった殿山泰司の、「映画はヒトリではできない、大ぜいの人間がいる、だけどそこには孤独の影がある。芝居はヒトリでもできる、だけど孤独ではない、そうかァ、観客がいるからなんだ」(『JAMJAM日記』<ちくま文庫>より)という言葉をふと思い出したりもした。
まあ、黒川さんは芝居やコント自体、ヒトリでやるより大ぜいでやりたいような気もするけれど。
いずれにしても、ああ、面白かった!!!
脚本・演出・出演:黒川猛
構成:黒川猛、中川剛
制作・他:丸井重樹
(2018年11月25日13時開演/京都市東山青少年活動センター創造活動室)
ここのところご無沙汰していたTHE GO AND MO’Sの第26回公演『岡本の耳』に足を運んだんだけれど、これぞまさしく視聴者参加番組ならぬ観劇者参加公演。
というか、体験型脱出ゲームにすら近い趣向もあって、大いに愉しんだ。
で、受付で丸井さんから白のチケットを選ぶか赤のチケットを選ぶかと尋ねられて、んん??と首を捻ったら(赤を選択。そりゃ赤でしょ。これでも学生時代は立命館大学で…以下自粛。粛清じゃないよ)、舞台や客席を目にしてまたびっくり。
舞台の真ん中にランウェイ、ほらファッションショーでモデルが歩いて来る岬の突端みたいなやつ、が設けられていて、客席はといえば、そのランウェイに並行するように、上手下手各2列計4列が、見切りの配慮も行われた上で整然と置かれているのだ。
ますます首を捻っていると、開演時刻になって黒川さんが登場、片手には拳銃、片手にはバッグを持っている。
俺はバスジャックだ、お前たちは言うことを聴け!
すかさず黒川さんが声を上げた。
つまるところ、客席はバスの座席って設定。
スマホ携帯の電源を切れではなく、切ってくださいなんて語尾が丁寧になっているのもおかしい。
さらに、お菓子など差し入れを要求されたので、さっき半額引きクーポンを使って買い込んだピーナッツブロックチョコ一袋を投げ込んだ。
こうして前説を兼ねた『バスジャック』は終わった。
ちなみに暗転中は、運転手という設定の丸井さんの突っ込み風のナレーションが入る。
内容もあってだろうが、それにしても今回はいつにも増して丸井さんが大活躍だったなあ。
続いては、黒川さんがファッションモデルよろしくランウェイを練り歩く『何コレ』。
録音撮影、どんどんやってくださいと、黒川さんが煽る煽る。
一回目は、あっ一発落ち?と思っていたけど、そこは笑いにひつこい黒川さん、二回三回とブリッジ風の『何コレ』があった。
三回目など、絶賛上映中の『ボヘミアン・ラプソディ』を彷彿とさせるコスチューム!
さて、ラインナップ三本目は『講談師藤子紋之丞』。
最近流行りのねっとりとした語り口の講談師も顔負け、張り扇ではない張り板調(落語の『東の旅』発端みたいな風に板を叩く。ただし、黒川さんは長めの板切れを使用)で、あの国民的な漫画のストーリーを強弱緩急のデフォルメをたっぷりつけながら読んでいく。
さすがは「藤子」「紋」之丞。
四本目は、『モグラ叩き』。
お手伝いの西河君(ベトナムからの笑い声!)が空気を入れて机の上に立たせた紙袋には、あれやこれや世情を賑わせた出来事や人どもの名前が貼り付けてある。
それを黒川さんがプラスチック製のバットで一刀両断叩きつけたり叩きつけなかったりするというネタで、世の炎上騒ぎ、バッシングの不毛さを…。
って、小難しく考え過ぎる必要もないか。
ただ、こういう黒川さんの至極真っ当さはベトナムからの笑い声の頃から続いてるなあと改めて思ったりもした。
五本目のネタ、『ドッペルゲンガー』はドッペルゲンガーという題材をああだこうだと捻くり回しこねくり回し、結局そう落とすんかいという作品。
今回のラインナップの中では、もっとも「演劇」寄りの内容だったかも。
そうそう、ナレーションの女性は山方さんではないか。
彼女の声に、再びベトナムからの笑い声のことを思い起こした。
六本目の『旗』は、丸井さんの指示にあわせて黒川さんが赤い旗を上げたり白い旗を上げたり(赤上げて、白上げて、白下げないで赤下げないといったやつ)しているうちに、丸井さんの独り合点・ボケが強くなっていって…。
途中、丸井さんのアゴ攻撃が炸裂。
最後は白と赤のチケット=お客さんとの絡みが黒川さんを救った。
が、白と赤の魔力効力はなおも続く。
ラインナップおしまいの『炎雷球-Fire Thunder Ball』は、まず白いチケットのお客さんが上手側、赤いチケットのお客さんが下手側に移る客席移動から。
そして、黒川さんの説明が続く。
曰く、赤白各組一人ずつ舞台に上がって、エアボーリング(ボーリングの球を投げる真似)をしながら、例えば「阪神ファンの人」といった質問をして、自分の組のお客さんに挙手してもらう。
つまり、お客さんがボーリングのピンということで、お客さんの数によってストライクになったりスペアになったり、挙手が0か10以上だとガーターになったりという、まさしくゲームである。
で、全部で3フレーム計6人のお客さんが臆せず舞台に上がって、しっかりゲームに参加した。
むろん、そこは黒川さんの巧みな誘導もあってのことだけど、ほんと盛り上がったなあ。
と、実に盛りだくさんな内容だった。
そして、印象深い役者さんで優れたエッセイの書き手でもあった殿山泰司の、「映画はヒトリではできない、大ぜいの人間がいる、だけどそこには孤独の影がある。芝居はヒトリでもできる、だけど孤独ではない、そうかァ、観客がいるからなんだ」(『JAMJAM日記』<ちくま文庫>より)という言葉をふと思い出したりもした。
まあ、黒川さんは芝居やコント自体、ヒトリでやるより大ぜいでやりたいような気もするけれど。
いずれにしても、ああ、面白かった!!!