どんよりとしたお天気。
雨も降ったが、その後やんで、青空に。
台風25号は関西には接近しなかった。
気温は上昇し、暑さを感じた一日。
まだまだ秋ではない。
皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
どんよりとしている間は、気圧と湿度のWパンチ。
咳込みも続く。
両耳の不調も続く。
やれやれ。
いくら改造を重ねようと、安倍晋三首相本人がいっとうどうしようもないのだから救いがない。
首相に見合ったぽんこつがらくたが寄り集まるだけだ。
いつまで続く泥濘ぞ。
度し難いかぎり。
戦時下の性暴力を根絶させる取り組みを行っているデニ・ムクウェゲとナディア・ムラド・バセ・タハの二氏が、ノーベル平和賞を受賞した。
いろいろと考えることあり。
記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、NHKのラジオ深夜便を聴いたりしながら作業を進めたのち、1時半過ぎに消灯する。
8時台に起きる。
午前中、ABCラジオの『征平吉弥の土曜も全開!!』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『花巻にて』を書き進めたり、橋本治の『草薙の剣』<新潮社>を読み進めたりする。
13時半に外出し、阪急で上桂へ。
青山音楽記念館バロックザールで、平松晶子&中川さと子 ヴァイオリンデュオコンサート2018を愉しむ。
詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
ああ、面白かった!!!
終演後、平松さんと少し話をすることができた。
夕飯の買い物をすませてから、17時半頃に帰宅する。
帰宅後、コンサート記録をアップする。
途中夕飯を挟み、NHK・FMの『N響 ザ・レジェンド』を聴く。
ヘルベルト・ブロムシュテットがNHK交響楽団を指揮したマーラーの交響曲第9番(1992年11月11日、NHKホール)などが放送されていた。
夕飯後、タカーチ・カルテットが演奏したベートーヴェンの弦楽4重奏曲第4番〜第6番<DECCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『草薙の剣』を読み進めたりする。
今日も、甘いものは食さず。
その代わり、春日井製菓のミルクの国を舐める。
なかなか美味しうございました。
ごちそうさま!
できれば、のんびりと暮らしたいのだけれど。
なかなかそういう具合にはいかないものだ。
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2018年10月06日
平松晶子&中川さと子 ヴァイオリンデュオコンサート2018
☆平松晶子&中川さと子 ヴァイオリンデュオコンサート2018
出演:平松晶子、中川さと子(ヴァイオリン)
座席:H-1
(2018年10月6日14時半開演/青山音楽記念館バロックザール)
かれこれ25年も昔の話になる。
僕が文学部から大学院の国際関係研究科に進学した頃、立命館大学の国際関係学部は今とは違って衣笠キャンパスから少し離れた山道の半ば辺り、西園寺記念館という建物に居を構えていた。
学部は一家学生は皆兄弟、などと言えば大袈裟に過ぎるけれど、設置されてからまだ数年で比較的少人数、しかも独立したスペースでひと塊になっていることもあってか、学生教職員揃って国際関係学部はインティメートな空間を築き上げていたものだ。
(ちなみに、研究科は衣笠キャンパスのほうに研究室があったので、学部と合同の加藤周一先生の講義など、えっちらおっちら山道を登っていかなければならなかった)
学生オーケストラに所属しつつ、専門にヴァイオリンを学んでいる平松晶子さんという学部生が存在するということを知ったのも、そうした国際関係学部の精緻なネットワークの賜物だった。
その頃からクラシック音楽に関してちまちま文章を書いていたこともあって、早速平松さんとお話する機会を設けてもらったのだけれど、府立府民ホール・アルティで接したリサイタルの演奏ともども、音楽に向き合う彼女の真摯さにはいたく感心したものである。
卒業後は、当然の如く距離もできたが、それでも小林道夫さんが指揮するアマチュア・オーケストラのコンサートなど、何度かばったりすることがあって、お互いの近況を話し合ってはいた。
確か一番最後に会ったのは、ニコラウス・アーノンクールの京都賞受賞を記念したワークショップではなかったか。
その後、Facebookで「再会」した平松さんがなんとヴィオラ・ダ・ガンバに挑んでいることを知ったとき、思えば小林道夫さんやアーノンクールと、彼女の音楽的な変化にそれとなく立ち会っていたんだなと感慨を覚えたりもした。
そんな平松さんからお誘いのあった「平松晶子&中川さと子 ヴァイオリンデュオコンサート2018」を聴きに、青山音楽記念館バロックザールまで足を運んだ。
ちなみに共演の中川さんは、平松さんと同じく故阿部靖さんにヴァイオリンを学んでおり、ナゴヤシティ管弦楽団(現セントラル愛知交響楽団)のコンサートミストレスを務めたほか、オーケストラや室内楽、リサイタルと幅広く活躍している。
今回のコンサートは、18世紀前半のフランスの作曲家でヴァイオリニストでもあったルクレールの2つのヴァイオリンのためのソナタ第4番イ長調作品12-4に始まり、古典派のボッケリーニの2つのヴァイオリンのための2重奏曲ホ長調G.64、初期ロマン派のドイツの作曲家でこれまたヴァイオリニストでもあったシュポアの2つのヴァイオリンのための2重奏曲ト短調作品67-3、後期ロマン派のレーガーの古風な様式による2重奏曲(カノンとフーガ)ホ短調作品131b-1、そしてバルトークの44の2重奏曲BB104より第4巻(8曲)で終わる意欲的なプログラム。
音楽様式の時代的な変化ももちろんそうだし、ルクレールやシュポアといった自らヴァイオリンを弾く作曲家による「痒いところに手が届くような」作品とバッハを意識したレーガーや細かく仕掛けてくるバルトークの作品との作りの共通性、もしくは違いを知ることのできる構成にもなっていた。
いずれも興味深かったが、ボッケリーニの陽の中にふと現れる翳りのようなものや、バルトークの手をかえ品をかえ式の工夫が特に印象に残った。
平松さんと中川さんのデュオは、同門という共通理解・共通認識は当然ありつつも、単に良く言えばインティメート、悪く言えばべったりと同質の音楽に終わることのない、お互いの「違い」が明瞭に示され、その上で何をどう擦り合わせたかがよく窺える演奏だった。
それは、いわゆるピリオド・スタイルをどう捉えるかといった音楽的スタイルばかりでなく、火花が散るようなストレートな中川さんと、芯にある確固としたものがじわじわと燃えていくような平松さんの特性本質の「違い」でもあるように僕には感じられた。
今後、二人がさらにどのようなデュオを形作っていくのか愉しみだ。
横浜(10月19日)と名古屋(11月7日)のコンサートが残っているので詳しくは触れないが、アンコールは聴き心地のよい音楽が一曲。
いずれにしても、継続は力なりと痛感したコンサートだった。
ああ、面白かった!!!
出演:平松晶子、中川さと子(ヴァイオリン)
座席:H-1
(2018年10月6日14時半開演/青山音楽記念館バロックザール)
かれこれ25年も昔の話になる。
僕が文学部から大学院の国際関係研究科に進学した頃、立命館大学の国際関係学部は今とは違って衣笠キャンパスから少し離れた山道の半ば辺り、西園寺記念館という建物に居を構えていた。
学部は一家学生は皆兄弟、などと言えば大袈裟に過ぎるけれど、設置されてからまだ数年で比較的少人数、しかも独立したスペースでひと塊になっていることもあってか、学生教職員揃って国際関係学部はインティメートな空間を築き上げていたものだ。
(ちなみに、研究科は衣笠キャンパスのほうに研究室があったので、学部と合同の加藤周一先生の講義など、えっちらおっちら山道を登っていかなければならなかった)
学生オーケストラに所属しつつ、専門にヴァイオリンを学んでいる平松晶子さんという学部生が存在するということを知ったのも、そうした国際関係学部の精緻なネットワークの賜物だった。
その頃からクラシック音楽に関してちまちま文章を書いていたこともあって、早速平松さんとお話する機会を設けてもらったのだけれど、府立府民ホール・アルティで接したリサイタルの演奏ともども、音楽に向き合う彼女の真摯さにはいたく感心したものである。
卒業後は、当然の如く距離もできたが、それでも小林道夫さんが指揮するアマチュア・オーケストラのコンサートなど、何度かばったりすることがあって、お互いの近況を話し合ってはいた。
確か一番最後に会ったのは、ニコラウス・アーノンクールの京都賞受賞を記念したワークショップではなかったか。
その後、Facebookで「再会」した平松さんがなんとヴィオラ・ダ・ガンバに挑んでいることを知ったとき、思えば小林道夫さんやアーノンクールと、彼女の音楽的な変化にそれとなく立ち会っていたんだなと感慨を覚えたりもした。
そんな平松さんからお誘いのあった「平松晶子&中川さと子 ヴァイオリンデュオコンサート2018」を聴きに、青山音楽記念館バロックザールまで足を運んだ。
ちなみに共演の中川さんは、平松さんと同じく故阿部靖さんにヴァイオリンを学んでおり、ナゴヤシティ管弦楽団(現セントラル愛知交響楽団)のコンサートミストレスを務めたほか、オーケストラや室内楽、リサイタルと幅広く活躍している。
今回のコンサートは、18世紀前半のフランスの作曲家でヴァイオリニストでもあったルクレールの2つのヴァイオリンのためのソナタ第4番イ長調作品12-4に始まり、古典派のボッケリーニの2つのヴァイオリンのための2重奏曲ホ長調G.64、初期ロマン派のドイツの作曲家でこれまたヴァイオリニストでもあったシュポアの2つのヴァイオリンのための2重奏曲ト短調作品67-3、後期ロマン派のレーガーの古風な様式による2重奏曲(カノンとフーガ)ホ短調作品131b-1、そしてバルトークの44の2重奏曲BB104より第4巻(8曲)で終わる意欲的なプログラム。
音楽様式の時代的な変化ももちろんそうだし、ルクレールやシュポアといった自らヴァイオリンを弾く作曲家による「痒いところに手が届くような」作品とバッハを意識したレーガーや細かく仕掛けてくるバルトークの作品との作りの共通性、もしくは違いを知ることのできる構成にもなっていた。
いずれも興味深かったが、ボッケリーニの陽の中にふと現れる翳りのようなものや、バルトークの手をかえ品をかえ式の工夫が特に印象に残った。
平松さんと中川さんのデュオは、同門という共通理解・共通認識は当然ありつつも、単に良く言えばインティメート、悪く言えばべったりと同質の音楽に終わることのない、お互いの「違い」が明瞭に示され、その上で何をどう擦り合わせたかがよく窺える演奏だった。
それは、いわゆるピリオド・スタイルをどう捉えるかといった音楽的スタイルばかりでなく、火花が散るようなストレートな中川さんと、芯にある確固としたものがじわじわと燃えていくような平松さんの特性本質の「違い」でもあるように僕には感じられた。
今後、二人がさらにどのようなデュオを形作っていくのか愉しみだ。
横浜(10月19日)と名古屋(11月7日)のコンサートが残っているので詳しくは触れないが、アンコールは聴き心地のよい音楽が一曲。
いずれにしても、継続は力なりと痛感したコンサートだった。
ああ、面白かった!!!