2018年08月25日

ようやく台風一過か(CLACLA日記)

 晴天。
 ようやく台風一過か。

 気温は今日も上昇し、暑さが厳しい。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 体調、今一つ。
 心身ともにダル。
 両耳の不調も続く。
 特に、左耳の調子がおかしい。
 やれやれ。


 下関市長選挙に関して、安倍晋三が暴力団と関係していた件がようやく取り沙汰されている。
 森友学園問題や加計学園問題その他あれこれ、安倍晋三という人物の因循姑息な無理無体無法無謀ぶりは本当に度し難い。
 少なくとも、こういう人間が押し進める改憲を賛成することなどとうていできない。


 記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、YouTubeでピアノのアルベルト・ミオディーニが弾いたマルトゥッチの6つの小品、ノヴェッラ、幻想曲、ノットゥルノ(Brilliantレーベルの公式投稿)、リカルド・シャイー指揮ミラノ・スカラ・フィルが演奏した『スカラ座の序曲・前奏曲・間奏曲集』<DECCA>を聴いたりしながら作業を進めたのち、3時20分過ぎに寝床に就く。


 5時半頃目が醒めて、考え事をしているうちに結局7時台まで寝直せず。

 その後、アラームをかけ忘れ、起きたのは11時台。
 まあ、こういうときもある。

 隣人禍が続く。
 うんざり。
 向こうもうんざりかもしれないが…。


 午後、ソプラノのバーバラ・ボニーとシャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したマーラーの交響曲第4番他<同>、ストラヴィンスキーのバレエ音楽『プルチネッラ』<同>、ゲオルク・ショルティ指揮ロンドン・フィルが演奏したハイドンの交響曲第96番「奇蹟」&第101番「時計」<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『喪服の似合うカサンドラ』を書き進めたりする。
 『喪服の似合うカサンドラ』は深夜にパイロット版をここにアップもした。
 今一つのりきれていないが、一応全体の展開は考えている。


 江國香織の『物語のなかとそと』<朝日新聞出版>を読了する。
 江國香織という人の「不思議ちゃん」(by友人)ぶりが改めてわかったりもして、実に愉しかった。
 ああ、面白かった!
(最後のほうに収められた、言葉遊びの風のある「“気”のこと」には、落語好きの江國さんの父親江國滋のことを思い出した)

 ちなみに、江國さんの作品では、『つめたいよるに』<新潮文庫>の中の「ねぎを刻む」がいっとう好きだ。
>小さな食卓をととのえながら、私の孤独は私だけのものだ、と思った<


 続けて、石田千の『ヲトメノイノリ』<筑摩書房>を読み始める。


 夕方になって外出し、京都芸術センターで仕事関係の用件を片付ける。
 その後、河原町界隈へ。
 仕事関係の用件や調べ物をしたのち、夕飯用の買い物をすませて帰宅する。
 途中、ばったりあり!


 夕飯後、アナトール・ウゴルスキが弾いたピアノ小品集『ショート・ストーリーズ』<ドイツ・グラモフォン>、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルが演奏したシューベルトの軍隊行進曲、ベルリオーズ編曲によるウェーバーの舞踏への勧誘とニコライの歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲<タワーレコード/DECCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『ヲトメノイノリ』を読み進めたりする。


 今日も、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 22:41| Comment(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

喪服の似合うカサンドラ(パイロット版)

☆喪服の似合うカサンドラ(パイロット版)



 下総明日香という名前を耳にして、私はすぐに色白で背が高くてショートカットの彼女のことを思い出した。
 同じクラスになったことは一度もなかったものの、高校の三年間、彼女と私はずっと図書委員仲間だった。
「下総さんがどうしたの」
 無花果入りのジェラートをひと舐めした目の前の近藤加奈子に、私は訊き返した。
「あのひと、おかしくない」
「おかしいって」
「だから、なんか感じが、変」
「そうかなあ。ていうか、卒業以来ずっと会ってないし。加奈子は会ってるの」
「会ってるっていうか、会ったっていうか」
 まどろこしい加奈子の話をまとめると、先週の木曜日、仕事帰りに駅前のアーケードをぶらぶらしていたら、下総さんに出くわしたそうだ。
「文栄堂からちょうど出て来たとこで、ああって声かけられて」
 文栄堂は老舗の書店兼文具店である。
「下総さんって加奈子と仲良かったっけ」
「良くも悪くもない。てか、よく知らない」
 加奈子は、下総さんと高校時代同じクラスになったこともなければ、ろくに話をしたこともないと言う。
 ただ一度を除いては。
「三年生の夏休み、尾関先生が亡くなったじゃない」
 尾関悟先生は国語の担当で、私と加奈子にとっては二年生のときの担任でもあった。
「尾関先生が亡くなって、今年で十年なんだよね」
「もう十年か」
「そうだよ。あのときは本当にショックだった」
「確かに」
 尾関先生は愛車のバイクで北海道をツーリング中、対向車線から急に飛び出して来た飲酒運転のトラックと正面衝突し、亡くなってしまったのだ。
「ちゃんとお別れできなかったんだよね、私たち」
 尾関先生の柩の蓋はずっと閉じられたままだった。
「智沙は尾関先生のこと好きだったから」
「そういうんじゃないよ」
 私は、半ばとけてしまった宇治金時を匙で掬うと口に運んだ。
「それで、下総さんがどうしたの」
「お葬式のときね、ほんとたまたまなんだけど、傍に彼女がいて」
 そこで、加奈子はジェラートを口に含む。
 じれったい。
「たまたま、彼女のほうに顔向けたら、あれだけだめだって言ったのにって」
「加奈子に言ったの、下総さん」
「違う、ぼそぼそって独り言。なんか気持ちが悪かった」
「聞いたことなかったな」
「言わなかった。言うのも不謹慎な感じがしたし。気持ち悪いし。彼女のことよく知らないし」
 加奈子らしいといえば加奈子らしい反応だ。
「声かけられたとき、誰だかわかんなかったくらい。でも、すぐに思い出して、お葬式のときのこと。やじゃない。こっちも、ああって頭下げて、それじゃあって別れようと思ったんだけどさ」
 加奈子が急に黙り込む。
「何かあったの」
「何かって、ことじゃ、ない。ないけど」
 また黙り込む。
「もう、なんなんだよ」
 思わず私は口にする。
「あのひとね、あたしのこと見て、何か言いたそうにしてた。お葬式のときみたいな目で」
「思い込みじゃないの」
「違う、あのひと、ここんとこじっと見てた」
 そう言って、加奈子は左手の薬指を突き出した。
 フィアンセの高遠君が奮発したというダイヤのリングが、小さく光る。
「ううん、それって考え過ぎだよ、加奈子の」
「考え過ぎ」
「そうそう、考え過ぎだって」
 けれど、私は自分で自分の言葉を今一つ信じ切ることができないでいた。
 そんな私の心を見透かしたかのように、うそでしょ、と加奈子は口にした。
 結局、そのあとも十一月の挙式に関して盛り上がらないまま、加奈子とは別れた。
posted by figarok492na at 03:02| Comment(0) | 創作に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする