2018年05月08日

木下忠司、東海林修、エルマンノ・オルミが亡くなった(CLACLA日記)

 どんよりとしたお天気が続く。
 小雨も降る。
 沖縄では梅雨入りとか。

 気温はあまり上昇せず。
 季節の変わり目、皆さんくれぐれもご自愛くださいね。


 気圧と湿度のWパンチ。
 体調、今一つ。
 両耳の不調も続く。


 作曲家の木下忠司が亡くなった。102歳。
 浜松の出身で、武蔵野音楽学校に学ぶ。
 戦後、松竹に入社し、実兄の木下惠介監督の作品をはじめ、数々の映画音楽、テレビドラマの音楽を作曲した。
 抒情性や勇壮さ、軽快さと作品によく副った音楽で、木下惠介監督をよく支えた。
 自らも出演した『破れ太鼓』や『カルメン故郷に帰る』、主題歌がヒットした『喜びも悲しみも幾年月』といった木下作品のほか、主題歌「ああ、人生に涙あり」に代表される『水戸黄門』、『破れ傘刀舟悪人狩り』、『特捜最前線』のエンディング曲「私だけの十字架」、アニメ『カリメロ』の主題歌等々、強く記憶に残る音楽が少なくない。
(木下さんの真骨頂とでも呼ぶべき歌の数々を藍川由美が歌ったCDが、カメラータ・レーベルからリリースされている。ご一聴のほど)
 それにしても、朝日新聞の訃報の扱いは木下さんの業績に比してあまりにも小さ過ぎはしないか。
 深く、深く、深く、深く黙禱。

 ところで、上述した『破れ傘刀舟悪人狩り』のオープニングテーマは、マーラーの交響曲第3番の冒頭から少したったあたりを、木下さんお得意の「チャッチャチャチャチャッチャチャチャ」というボレロのリズムにのせて寸詰まりにしたような感じがして仕方ない。
 そういえば、1934年に上京し、武蔵野音楽学校で諸井三郎に学んだ木下さんは、1935年2月のクラウス・プリングスハイム指揮東京音楽学校の管弦楽団他によるマーラーの交響曲第3番の日本初演、もしくはジョセフ・ローゼンストック指揮新交響楽団他による同曲の再演に接しているのではないか。
 諸井三郎は、同曲の日本初演に関し、プリングスハイムの楽曲解釈に批判的な批評を遺しているのだけれど、同じコンサートに木下さんが足を運んだと考えてもおかしくはない。


 作曲家・編曲家の東海林修も亡くなった。85歳。
 渡辺プロに所属し、同プロダクションの中尾ミエやザ・ピーナッツといった歌手たちのための編曲を行う。
 また渡辺プロ制作の『シャボン玉ホリデー』などの音楽も手掛ける。
 その後、グループサウンドの編曲にも活躍したほか、『笑点』のテーマ音楽の編曲でも知られた。
 一方、吹奏楽の分野でも著名で、定番の『ディスコ・キッド』は東海林さんの作品である。
 深く、深く、深く、深く黙禱。


 イタリアの映画監督、エルマンノ・オルミも亡くなった。86歳。
 『木靴の樹』や『聖なる酔っ払いの伝説』など数々の作品を生み出した。
 深く、深く、深く、深く黙禱。


 柳瀬元首相秘書官の参考人招致を受けて、野党が国会審議に復帰する旨、報じられている。
 いろいろと考えることあり。


 目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。


 昨夜、19時過ぎに外出し、錦湯さんへ。
 第29回目の座錦湯を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!!

 終了後、常連さんと夕飯をすませ、23時半過ぎに帰宅する。

 その後、YouTubeでアンドリュー・リットン指揮ガリシア交響楽団が演奏したチャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』第2幕(2018年3月10日、ア・コルーニャ)、マリア・ジョアン・ピリスが弾いたシューベルトのピアノ・ソナタ第16番&第21番<ドイツ・グラモフォン>、MBSラジオの『マルセイユの朝まで生まんげき』を聴いたりしながら、座錦湯の感想をアップしたり、作業を進めたりする。
 PCの更新が始まってしまい、結局5時過ぎに寝床に就いた。


 10時過ぎに起きる。

 午前中、YouTubeで小澤征爾指揮ボストン交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第7番(1989年12月12日、サントリーホール大ホール)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『ドンコ王年代記』を書き進めたりする。


 11時台に外出し、お昼用の買い物をすませる。


 午後、YouTubeでジュゼッペ・シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデンが演奏したリヒャルト・シュトラウスの交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』(1998年1月24日、同)、ヴラディスラフ・チェルネツキ指揮プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団が演奏したモーツァルトの交響曲第29番(1990年9月8日、同)、ヴァイオリンのイツァーク・パールマンとピアノのサミュエル・サンダースが演奏したストラヴィンスキーのイタリア組曲(1989年9月21日、同)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、田中伸尚の『囚われた若き僧 峯尾節堂』<岩波書店>を読み進めたりする。
 途中、仕事関係の予定をすませ、少しうとうととした。


 夕方になって再び外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ベスト・オブ・クラシック』で、マドリードのフアン・マルク財団コンサートホールでのルイス・フェルナンド・ペレスのピアノ・リサイタルのライヴ録音を聴く。
 ショパンやドビュッシー、グラナドスのピアノ作品が演奏されていた。


 夕飯後、YouTubeでイヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト音楽祭管弦楽団が演奏したブラームスのハイドンの主題による変奏曲と交響曲第1番他(2000年5月31日、同)、ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団が演奏したモーツァルトの歌劇『魔笛』序曲とベートーヴェンの交響曲第2番、エルガーの交響曲第1番他(2001年11月16日、同)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『囚われた若き僧 峯尾節堂』を読み進めたりする。


 今日は、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 22:39| Comment(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第29回座錦湯

☆第29回座錦湯

 出演:月亭遊真さん、桂白鹿さん、露の新幸さん
(2018年5月7日20時開演/錦湯)


 世はゴールデンウイーク明け。
 おまけに雨降りと、正直芳しからぬ状況だったが、今夜も錦湯さんには常連さんにリピーターさん、ご新規さんとお客さんが集まり、なかなかの入り。

 29回目となる今回は月亭遊真さんが差配を務め、桂白鹿さん、露の新幸さんの二人がゲストに招かれた。

 定刻20時頃に三人が登場し、まずは錦湯さんでの会への出演など自己紹介を兼ねたトークから。
 さらに話題は、上方落語協会の会長選挙について。
 何せ白鹿さんはアンチ現会長派の急先鋒として昨今何かと話題の桂文鹿さんのお弟子さんだから、そこら辺の話題などについてもきっちり踏み込みつつ、若手噺家の立場に則ったおしゃべりを繰り広げて盛り上げた。

 で、じゃんけんで勝ったもんの順番ということで、本来は入門が一番早い白鹿さんから高座へ。
 白鹿さんはすでに錦湯さんに一度登場しているのだけれど、あいにくその回はこちらが足を運べていなかった(その際のエピソードに関しては、冒頭のトークで白鹿さんがしっかり語ってくれた)ので、生の高座に接するのは今夜が初めて。
 師匠文鹿さんとのエピソードをマクラで語って笑わせてから、本題の『色事根問』を演じる。
 もてる男の条件について、それこそこれっぽっちももてなさそうな男があれこれ訊いていくというおなじみの古典だが、テルマエ・ロマエ風の偉丈夫な白鹿さんは上方の落語家さんとしてはオーソドックスな語り口でまずは丹念に掛け合いを重ねていく。
 そして、大事な部分では音量をぐっと強め、テンポをきっと速める。
 その強弱の塩梅も効いて、くすぐりをはじめここぞというところで笑いを生んでいた。

 続いて、登場したのは新幸さん。
 こちらも、マクラでは師匠の露の新治さんについて触れる。
 とあることからお師匠さんの人となりについては知っていることもあって、実におかしい。
 さらに、自分がどのような具合にネタの稽古をつけてもらっているか、そしてこれから演じるのは非日常の世界を経験してきた者が登場人物である旨を説明した上で、本題に入る。
 どこぞでたっぷり愉しんできた男が二人、胴間声張り上げて馬鹿なやり取りを繰り返している。
 と、お腹が空いてきた、だったらうどんを喰おうやないか…。
 これはもうおなじみ『時うどん』。
 ただし、新幸さんがつけてもらった『時うどん』はそんじょそこらの『時うどん』とはわかが違う。
 この人を見よ!
 ならぬ、この高座を見よ!
 とばかりに、とばすとばす、叫ぶ叫ぶ。
 その有り様はうどん屋の親父ならずとも、キ××イと思うだろうクレージーさで、お客さんがわきにわいた。
 途中、高座外のアクシデントもあったが、そこは緊張と緩和、巧くやり過ごした。

 トリは、遊真さん。
 遊真さんもまた師匠の月亭遊方さんのエピソードをマクラで語ったのち、本題に。
 あほな男が道具屋を始めるという古典中の古典『道具屋』で、要所急所を押さえた快活な語り口は、うどんはうどんでも香辛料も具もたっぷりのメインディッシュのうどんのあとだと、お茶漬けさらさらといった感じであっさりとした滑稽さが引き立った。

 と、今夜も充実した座錦湯でした。
 ああ、面白かった!!

 そして、毎週月曜20時は錦湯さんに皆さんもぜひ!!
posted by figarok492na at 01:19| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする