2017年12月12日

第9回座錦湯

☆第9回座錦湯

 出演:月亭方気さん、月亭八斗さん、桂あおばさん、海底都市
(2017年12月11日20時開演/錦湯)


 いやあ、寒い。
 寒波の到来と天気予報が言っていた通り、夕方頃から寒さがぐぐぐぐぐっと激しくなった京都だったが、今夜も錦湯さんにはご新規さん、リピーターさん、常連さんが集まって何より。
 後述、桂あおばさんがマクラで「自分の出演のときは…」、といういつもの言葉をかき消すほどの入りとなった。

 9回目となる座錦湯は、支配人の月亭方気さんに、おなじみ月亭八斗さんと桂あおばさん、そして海底都市と四組五人が出演する豪華版。
 まずは、定刻20時あたりにあおばさんが早速高座へ。
 上記、自分が出演したときは…というおなじみのフレーズと、今夜まだ二度目にかけるネタでと言って本題に入りかけたところで、どどどどっとお客さんが入って来て、仕切り直し。
 その仕切り直しのあおばさんの茶目っ気がいい。
 で、本題はおなじみ古典の『阿弥陀池』。
 あおばさんのフラ、師匠桂ざこばさん譲りの語り口と「真情」がよく出て、実におかしかった。
 中でも、だまそうとしてうまくだませぬ滑稽な掛け合いから一転、ついた嘘のせいで落ち込んでしまう男の慌てぶり、おか弱さがあおばさんの柄にぴったりだった。

 続いては、八斗さん。
 高座へ上がった八斗さん、いつもはこういうことは言わないのだけれどと断った上で、あおばさんが今回二度目にかけるネタと口にしたことに対し、そんなことを言ってしまったらお客さんが構えてしまうと苦言を呈する…。
 と、思ったら、自分は今夜がネタおろし…。
 ただ、自分の家の屋根が台風で飛んでしまった(これ、twitterのツイートで知って、わちゃいと驚いていた)、それで金を稼がなきゃいけない等々、「ないない」と断ったはずのマクラを語っているうちに時間が…。
 と、振りつつ本題の『饅頭こわい』を途中から。
 当然スピーディーな展開。
 が、ここから仕掛けが。
 八斗さん!!
 しかし、この仕掛けは別のところで使われるかもしれないので、あえて書かない。
 それを書いたら、『オリエンタル急行殺人事件』の犯人は実は乗客…。
 とネタばれするのと一緒なので。
 マクラが巧く効いていた。

 三組目は海底都市。
 京都小劇場界ではおなじみ西マサト国王と合田団地君によるコンビで、今夜のネタは小物もあったりして相当コント寄り。
 前回同様、西マサト国王の妄想が爆発する展開だったのだけれど、今回はさらに数歩先を狙ったか。
 こうしてお客さんと身近な場所で、果敢に勝負に挑む二人に大きな拍手を捧げたい。
 さらなる挑戦が愉しみだ。

 トリは、月亭方気さんで、あおばさんや八斗さんを受ける形で、自分は久しぶりにかけるネタをやるとまずは一言。
 で、女性は怖いと重ねてから、本題の『転宅』に入った。
 方気さんの『転宅』に接するのは二回目だが、この間の研鑽経験も加わって、トリに相応しい高座に変わっているように僕には感じられた。
 丹念丁寧さもそうだし、構え雰囲気もそうだ。
 それでいて、肩肘張った大げささとは無縁、軽みもあってデフォルメも効かせる。
 女性の演じ方、終盤の間抜けな男の追い詰められ具合も強く印象に残った。

 と、今夜も盛りだくさんの座錦湯でした。
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 00:54| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする