今日で10月も終わり。
今年も、あと2ケ月となる。
一日一日を本当に大切にして、為すべきことや為したいことをしっかり為していきたい。
そして、絶対に死を忘れないこと。
晴天。
いいお天気、いい青空の一日。
気温は上昇せず、肌寒さを覚える。
どんどん秋らしくなっている。
体調、今一つ。
両耳の不調も続く。
衆議院で野党の質問時間を減らそうと安倍首相一党が画策している。
数の力に物を言わせて、今回も事を押し進めるつもりだろう。
愚劣下劣の極みだ。
そしてこうしたやり口は、世の末端に到るまで蔓延してきているのではなかろうか。
いずれにしても、何が美しい国かと思う。
これでは汚い国ではないか。
北朝鮮の動きが気になる。
当然の如く、安倍首相一党はその脅威を煽るだろう。
麻生副首相兼財務相が口を滑らしたように、まさしく北朝鮮様様である。
度し難い。
目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、19時過ぎに外出して錦湯さんへ。
3回目となる座錦湯を愉しむ。
詳しくは、前々回の記事をご参照のほど。
終了後、常連さんと遅めの夕飯をすませ、23時台に帰宅する。
帰宅後、NPO Radio4でオットー・クレンペラー指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団他が演奏したベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」(1964年7月9日、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール)、ジャン・フルネ指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』交響曲とベルリオーズの幻想交響曲(2000年8月26日、同)、オイゲン・ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したハンス・コックスの交響曲第2番(1970年3月15日、同)を聴きながら、座錦湯記録をアップしたり、作業を進めたりしたのち、3時半に寝床に就く。
が、夜になってほうじ茶を飲んだ(カフェインを摂取した)ため、5時過ぎまで寝付けず。
眠る前に、桐野夏生の『猿の見る夢』<講談社>を読了する。
ああ、面白かった!!
カフェインの力か、8時過ぎには目が醒め、8時半過ぎに起きる。
午前中、NPO Radio4でヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したブルックナーの交響曲第7番(同)、ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したマーラーの交響曲第5番(1986年12月25日、同)を聴きながら、仕事関係の作業を進めたり、『冬の宿』を書き進めたり、『ほそゆき』を書き進めてブログ等にアップしたりする。
午後、NPO Radio4でセルジュ・ボド指揮オランダ放送交響楽団が演奏したベルリオーズの序曲『宗教裁判官』とサン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」(1995年10月22日、同)、ABCラジオの『とことん全力投球!!妹尾和夫です』や『武田和歌子のぴたっと。』、NPO Radio4でヤニク・ネゼ=セガン指揮ロンドン・フィルが演奏したフランクの交響曲(2011年1月22日、ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァルホール)を聴きながら、仕事関係の作業を進める。
夕方になって外出し、京都芸術センターで用件を片付け、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。
帰宅後、NPO Radio4でデヴィッド・ジンマン指揮ベルリン・フィルが演奏したニールセンの交響曲第5番(同年1月13日、ベルリン・フィルハーモニー)、ハンス・グラーフ指揮セントポール室内管弦楽団が演奏したプロコフィエフのシンフォニエッタ(2009年10月10日、セントポール・オードウェイ・パフォーミング・アーツセンター)、クリスティアン・ツァハリアス指揮セントポール室内管弦楽団が演奏したオネゲルの『夏の牧歌』(2011年3月21日、同)を聴いたりしながら、雑件を片付ける。
夕飯後、NPO Radio4でツァハリアス指揮セントポール室内管弦楽団が演奏したプーランクのシンフォニエッタとビゼーの劇音楽『アルルの女』抜粋(同)、ウラディミール・ユロフスキ指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が演奏したリストの交響詩『前奏曲』、ワーグナーの舞台神聖祝典劇『パルジファル』第1幕への前奏曲、マーラーの交響詩『葬列』(2011年1月21日、ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァルホール)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、羽田圭介の『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』<講談社>を読み始めたりする。
今日は、昨夜錦湯さんでいただいた栗入り最中を食す。
実に美味しうございました。
ごちそうさま!
ハロウィンもへったくれもあるかい!
何がトリック・オア・トリートじゃ!
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2017年10月31日
『ほそゆき』のパイロット版9
☆『ほそゆき』のパイロット版9
九
烏丸で古城戸と別れた佳穂は、そこから地下鉄に乗り換えて北山へ向かった。地下鉄は仕事帰りの乗客で混雑していたが、それも概ね北大路までで、北山に着く頃には三分の二程度に減った。
急な階段を上って出口を出ると、沈む陽が山の稜線を照らしている。
はあ、と佳穂は思わず声を漏らした。
しばらくその場に佇んで、薄水色と橙色のあわいをしっかりと目に焼き付けてから、佳穂は下鴨中通りを北のほうへと歩き始めた。
吹く風が肌に冷たい。佳穂は薄手のカーディガンのボタンをかけた。
自転車に乗った洛北高校の女の子が二人、歌いながら目の前を走り去る。前の高音と後ろの低音が巧く重なり合っていてとても心地よい。後輩たちにつられて、佳穂もスピッツの『空も飛べるはず』のサビの部分を口ずさんだ。
数年前にリニューアルされた老舗の洋食レストランの横の小さな通りを左に曲がり、四軒ほど入った瀟洒な洋館の前に立ち止まると、佳穂はインターホンを押す。
「はい」
という苑子の張りのある声に、
「野川です」
と佳穂は応じた。
「どうぞ」
「失礼します」
佳穂が玄関の扉を開けると、いつものように薄茶色のスリッパが用意されていた。キッチンからは、ハーブティーの微かな香りが漂ってくる。
「お借りします」
と一言断って、佳穂は洗面所で手を洗った。
「こんばんは」
「いらっしゃい」
苑子は軽い笑みを浮かべて振り返ると、手で椅子に腰掛けるよう促した。下唇の左端がほんの少しだけ引きつっているのは、お転婆だった頃の勲章だと苑子は皮肉交じりに口にする。
佳穂に少し遅れて、苑子が対面の椅子に腰を下ろした。
「いただきます」
どうぞと言って苑子が差し出したティーカップを受け取ると、佳穂はゆっくりとカモミールティーを口に含んだ。
「ああ、ほっこりします」
「お疲れ様」
苑子もカモミールティーを口に含んだ。
「どう、調子のほうは」
「まあ、相変わらずです」
「そう」
「苑子さんは」
「まあ、相変わらず。でもないか」
佳穂の無言の問いかけに、
「もうちょっとしたらね」
と応じて、苑子はもう一度カモミールティーを口に含んだ。
「そうそう、タルトタタンなんだけど」
「はい」
佳穂はほんの少し姿勢を正した。
「今日は林檎じゃなくて、棗を使おうかと思うの」
「棗、ですか」
「そう。うちの庭に棗の木があってね、たくさん実が生るの。いつもはシロップで漬けたり、干したりしてるんだけど、佳穂さんからタルトタタンのお話があったでしょう。だったら、ちょうどいいかなと思って。ほら」
苑子が指し示したシンクの上には、棗の実が山盛りになったステンレス製のザルが置いてあった。
「さっき捥いでおいたの」
棗の実はほんのりと赤みがかかっていた。
「熟れ過ぎて落ちてしまうのも嫌だから」
「私、生の棗を見るの初めてかもしれません」
「だったら、齧ってみたら」
言うが早いか、苑子はザルの中から棗を二個摘まみ上げると、一個を佳穂に渡し、残りのほうは自分の口に運んだ。
「いただきます」
佳穂が棗を齧ると、口の中にほのかな甘みと酸味が広がった。食感は林檎に比べるとしゃくしゃくした感じが強いというか、けっこう粗い。
「生の棗もいけますね。ちょっと野暮ったい感じもしますけど、私は好きです」
「ならよかった。下ごしらえがそこそこ面倒なんだけど、佳穂さんだったら大丈夫でしょう」
「よろしくお願いいたします」
佳穂は神妙な面持ちで頭を下げた。
九
烏丸で古城戸と別れた佳穂は、そこから地下鉄に乗り換えて北山へ向かった。地下鉄は仕事帰りの乗客で混雑していたが、それも概ね北大路までで、北山に着く頃には三分の二程度に減った。
急な階段を上って出口を出ると、沈む陽が山の稜線を照らしている。
はあ、と佳穂は思わず声を漏らした。
しばらくその場に佇んで、薄水色と橙色のあわいをしっかりと目に焼き付けてから、佳穂は下鴨中通りを北のほうへと歩き始めた。
吹く風が肌に冷たい。佳穂は薄手のカーディガンのボタンをかけた。
自転車に乗った洛北高校の女の子が二人、歌いながら目の前を走り去る。前の高音と後ろの低音が巧く重なり合っていてとても心地よい。後輩たちにつられて、佳穂もスピッツの『空も飛べるはず』のサビの部分を口ずさんだ。
数年前にリニューアルされた老舗の洋食レストランの横の小さな通りを左に曲がり、四軒ほど入った瀟洒な洋館の前に立ち止まると、佳穂はインターホンを押す。
「はい」
という苑子の張りのある声に、
「野川です」
と佳穂は応じた。
「どうぞ」
「失礼します」
佳穂が玄関の扉を開けると、いつものように薄茶色のスリッパが用意されていた。キッチンからは、ハーブティーの微かな香りが漂ってくる。
「お借りします」
と一言断って、佳穂は洗面所で手を洗った。
「こんばんは」
「いらっしゃい」
苑子は軽い笑みを浮かべて振り返ると、手で椅子に腰掛けるよう促した。下唇の左端がほんの少しだけ引きつっているのは、お転婆だった頃の勲章だと苑子は皮肉交じりに口にする。
佳穂に少し遅れて、苑子が対面の椅子に腰を下ろした。
「いただきます」
どうぞと言って苑子が差し出したティーカップを受け取ると、佳穂はゆっくりとカモミールティーを口に含んだ。
「ああ、ほっこりします」
「お疲れ様」
苑子もカモミールティーを口に含んだ。
「どう、調子のほうは」
「まあ、相変わらずです」
「そう」
「苑子さんは」
「まあ、相変わらず。でもないか」
佳穂の無言の問いかけに、
「もうちょっとしたらね」
と応じて、苑子はもう一度カモミールティーを口に含んだ。
「そうそう、タルトタタンなんだけど」
「はい」
佳穂はほんの少し姿勢を正した。
「今日は林檎じゃなくて、棗を使おうかと思うの」
「棗、ですか」
「そう。うちの庭に棗の木があってね、たくさん実が生るの。いつもはシロップで漬けたり、干したりしてるんだけど、佳穂さんからタルトタタンのお話があったでしょう。だったら、ちょうどいいかなと思って。ほら」
苑子が指し示したシンクの上には、棗の実が山盛りになったステンレス製のザルが置いてあった。
「さっき捥いでおいたの」
棗の実はほんのりと赤みがかかっていた。
「熟れ過ぎて落ちてしまうのも嫌だから」
「私、生の棗を見るの初めてかもしれません」
「だったら、齧ってみたら」
言うが早いか、苑子はザルの中から棗を二個摘まみ上げると、一個を佳穂に渡し、残りのほうは自分の口に運んだ。
「いただきます」
佳穂が棗を齧ると、口の中にほのかな甘みと酸味が広がった。食感は林檎に比べるとしゃくしゃくした感じが強いというか、けっこう粗い。
「生の棗もいけますね。ちょっと野暮ったい感じもしますけど、私は好きです」
「ならよかった。下ごしらえがそこそこ面倒なんだけど、佳穂さんだったら大丈夫でしょう」
「よろしくお願いいたします」
佳穂は神妙な面持ちで頭を下げた。
座錦湯 第3回
☆座錦湯 第3回
出演:桂三幸さん、桂米輝さん、笑福亭乾瓶さん
大喜利出演:丸山交通公園君、ゴハさん
(2017年10月30日20時開演/錦湯)
台風が去ってぐぐっと気温が下がり、肌寒さを強く感じる京都だったが、今夜も錦湯さんには常連さん、リピーターさん、ご新規さんとなかなかのお客さんが集まった。
新支配人の月亭方気さんご夫妻がお休みとなった3回目の座錦湯は、2週続けて前支配人の桂三幸さんが差配を務める。
今回は三幸さんのほか、桂米輝さんに笑福亭乾瓶さんと初登場がお二人。
定刻20時を過ぎたあたりで、お三人が登場しトークを繰り広げる。
米輝さんや乾瓶さんのお師匠さんや兄弟子さんについて話題になっていたが、そこは三幸さん、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと一筋縄ではいかない。
そこをまた、米輝さんや乾瓶さんが突っ込んで盛り上げた。
で、頃合いのよいところで乾瓶さんが高座へ。
乾瓶さんはその名からも察せられる通り、笑福亭鶴瓶さんのお弟子さん。
大分県の出身で、入門は去年の12月とのこと。
見習い期間中だが、今日急に三幸さんからオファーがあってお師匠さんに確認の上、出演が決まった旨、まずもって話す。
そんな見習い期間中の厳しい生活についてマクラで語ってから本題の『子ほめ』に入る。
もはや詳しく語る必要もないおなじみの古典である。
乾瓶さんは楷書の芸というのか、基本はつけてもらった通り細かく丁寧に演じているように感じられたが、あと少しで一本調子になりそうなところで巧くテンポを変えて噺にメリハリをつけている点が強く印象に残った。
また、語り口に名人大師匠の風を感じさせるところもあって、これからがとても愉しみだ。
続いては、米輝さんが登場する。
米輝さんは桂米團治さんのお弟子さんで、今年上方落語噺家グランプリに優勝した若手実力派。
多芸多才の人としても知られている。
そんな米輝さんは、昨日日曜日の二つの落語会での三幸さんの無茶苦茶ぶりを「暴露」したのち、新作の『イルカ売り』を演じた。
落語会にははじめからネタが決まっている場合とその日になってネタを決める場合がある。
ただ、あまりにも前に決めてしまった場合は、こんなネタやることになってたのか! と驚くケースもあって…。
で、作中の「桂米輝」が、お師匠米團治さんの独演会で演じなければならなくなったのは、『イルカ売り』という未知の噺。
さてどうしたものかと慌てふためく「米輝」だったが…。
といった展開の作品で、時に古典も交えたり落語会の情景を巧みに盛り込んだりとメタ的趣向に富んでいる。
そこに流れがよくて闊達、なおかつ表現の幅が広い米輝さんの口演が加わるとなると、当然の如く大きな笑いが生まれる。
米輝さん、その名の通り輝いていた。
トリは、前支配人の三幸さんだ。
米輝さんの語った昨日の無茶苦茶ぶりの内情を説明したあと、まもなくR-1の季節ということで過去のネタ二つを披露。
いわゆるネオはめ物を駆使した作品で、笑いの仕掛けが豊富だ。
本題は、おなじみ新作の『冬のゴルゴ』。
削りに削ってここぞという部分を残した作品だけに、くすぐりが巧く効く。
ネタバレは控えるけれど、ゴルゴ13を題材にするならそうこなくちゃというネタがいくつもあるのは嬉しい。
最後は、大喜利を決行。
大喜利ガーのゴハさん考案のお題に対して(出題もゴハさん)、出演出場者が挑むというスタイルで、三幸さんが安定しているのは言わずもがなだが、乾瓶さんが勇猛果敢積極的に解答を重ねていたのは予想外。
一方、米輝さんは独特なイラストが効果的だった。
また、ワンマンショーでならす丸山交通公園君も三人に伍してほぼ正解の解答をかましていた。
と、今夜も盛りだくさんの座錦湯でした。
毎週月曜20時は錦湯さんに皆さんもぜひ!
ああ、面白かった!!
出演:桂三幸さん、桂米輝さん、笑福亭乾瓶さん
大喜利出演:丸山交通公園君、ゴハさん
(2017年10月30日20時開演/錦湯)
台風が去ってぐぐっと気温が下がり、肌寒さを強く感じる京都だったが、今夜も錦湯さんには常連さん、リピーターさん、ご新規さんとなかなかのお客さんが集まった。
新支配人の月亭方気さんご夫妻がお休みとなった3回目の座錦湯は、2週続けて前支配人の桂三幸さんが差配を務める。
今回は三幸さんのほか、桂米輝さんに笑福亭乾瓶さんと初登場がお二人。
定刻20時を過ぎたあたりで、お三人が登場しトークを繰り広げる。
米輝さんや乾瓶さんのお師匠さんや兄弟子さんについて話題になっていたが、そこは三幸さん、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと一筋縄ではいかない。
そこをまた、米輝さんや乾瓶さんが突っ込んで盛り上げた。
で、頃合いのよいところで乾瓶さんが高座へ。
乾瓶さんはその名からも察せられる通り、笑福亭鶴瓶さんのお弟子さん。
大分県の出身で、入門は去年の12月とのこと。
見習い期間中だが、今日急に三幸さんからオファーがあってお師匠さんに確認の上、出演が決まった旨、まずもって話す。
そんな見習い期間中の厳しい生活についてマクラで語ってから本題の『子ほめ』に入る。
もはや詳しく語る必要もないおなじみの古典である。
乾瓶さんは楷書の芸というのか、基本はつけてもらった通り細かく丁寧に演じているように感じられたが、あと少しで一本調子になりそうなところで巧くテンポを変えて噺にメリハリをつけている点が強く印象に残った。
また、語り口に名人大師匠の風を感じさせるところもあって、これからがとても愉しみだ。
続いては、米輝さんが登場する。
米輝さんは桂米團治さんのお弟子さんで、今年上方落語噺家グランプリに優勝した若手実力派。
多芸多才の人としても知られている。
そんな米輝さんは、昨日日曜日の二つの落語会での三幸さんの無茶苦茶ぶりを「暴露」したのち、新作の『イルカ売り』を演じた。
落語会にははじめからネタが決まっている場合とその日になってネタを決める場合がある。
ただ、あまりにも前に決めてしまった場合は、こんなネタやることになってたのか! と驚くケースもあって…。
で、作中の「桂米輝」が、お師匠米團治さんの独演会で演じなければならなくなったのは、『イルカ売り』という未知の噺。
さてどうしたものかと慌てふためく「米輝」だったが…。
といった展開の作品で、時に古典も交えたり落語会の情景を巧みに盛り込んだりとメタ的趣向に富んでいる。
そこに流れがよくて闊達、なおかつ表現の幅が広い米輝さんの口演が加わるとなると、当然の如く大きな笑いが生まれる。
米輝さん、その名の通り輝いていた。
トリは、前支配人の三幸さんだ。
米輝さんの語った昨日の無茶苦茶ぶりの内情を説明したあと、まもなくR-1の季節ということで過去のネタ二つを披露。
いわゆるネオはめ物を駆使した作品で、笑いの仕掛けが豊富だ。
本題は、おなじみ新作の『冬のゴルゴ』。
削りに削ってここぞという部分を残した作品だけに、くすぐりが巧く効く。
ネタバレは控えるけれど、ゴルゴ13を題材にするならそうこなくちゃというネタがいくつもあるのは嬉しい。
最後は、大喜利を決行。
大喜利ガーのゴハさん考案のお題に対して(出題もゴハさん)、出演出場者が挑むというスタイルで、三幸さんが安定しているのは言わずもがなだが、乾瓶さんが勇猛果敢積極的に解答を重ねていたのは予想外。
一方、米輝さんは独特なイラストが効果的だった。
また、ワンマンショーでならす丸山交通公園君も三人に伍してほぼ正解の解答をかましていた。
と、今夜も盛りだくさんの座錦湯でした。
毎週月曜20時は錦湯さんに皆さんもぜひ!
ああ、面白かった!!