☆The錦湯 第4回 〜佐藤琢磨インディー500優勝記念〜
出演:桂三幸さん、笑福亭笑利さん
大喜利出演:あふろだんぺーさん、すかいどんさん、ゴハさん、from yoh(ふろむよう)さん
(2017年5月29日20時開演/錦湯)
初夏を感じさせる京この頃。
とうとう冷房も稼働した錦湯さんだが、今夜も常連さんにリピーターさん、ご新規さんとけっこうなお客さんが集まった。
定刻20時頃、支配人の桂三幸さんと笑福亭笑利さんが登場。
副題にもある通り、今夜はインディー500(インディアナポリス500マイルレース)で佐藤琢磨選手が優勝したことを記念して、まずはその話題から。
さすがはモータースポーツ好きの三幸さん、レースそのものばかりでなく、エンジンの変化などマニアックな方向に話題は進んで行く。
それこそレーシングカー並みの爆走ぶりだけれど、そこを止めにかかるのが笑利さん。
あえて話題にのったようなふりをしつつ、ここぞというところでちゃちゃを入れていく。
そんな二人の掛け合いも面白い。
で、今夜はいつもと違って大喜利から。
なるほど、だからThe錦湯アカウントの宣伝ツイートに「世界三大大喜利〜錦湯史上最速大会〜」とあったのか。
三幸さん仕切りの下、笑利さん(なぜか「テニス」と名乗る)ら出演者がお題に挑むというものだけれど、今夜はあふろだんぺーさん、すかいどんさん、ゴハさん、さらに遅れてfrom yoh(ふろむよう)さんと大喜利猛者が結集し、表面的には冷静に、しかし内面ではきっと激しいデッドヒートを繰り広げた。
大喜利猛者が、着々と解答を重ねれば、笑利さんはいつもの如き珍妙奇天烈なイラストを繰り出し変化球で攻める。
最終コースでは、from yohさんの答えにあった「西利の漬物」を笑利さん、すかいどんさんが受けるなどのしのぎ合い、まさしく史上最速大会に相応しい笑いの積み重ねが行われた。
結局、勝者はお客さんの審判に委ねられることになったのだが、なんと他のお客さんからの指名で当方がその役回りを果たさなければならなくなった。
正直、こういうときに目立ちたくないんだけれど、これは仕方ない。
甲乙つけがたい大喜利猛者の中から選んだMVPはfrom yohさん。
「西利の漬物」を導き出したこと、そして遠くからの参加という両面がプラスになり僅差でのMVPである。
MVPのfrom yohさんにほかのお三人さん、本当にお疲れ様でした!
続けて、笑利さんが高座へ。
明日京都で開催されるソロライヴ『独利』の宣伝や紙切り芸をマクラ代わりに語ったあとは、『独利』ではかけない新作落語を演じる。
タケノコに関するお話。
といっても、古典のそれではなくて、タケノコ絡みの企画のために笑利さんが考えた「機会落語」とでも呼ぶべき作品だ。
筍博士の筍講座へ足を運んだはよかったが…。
といった具合の展開で、機智guyぶりの片りんがそこはかとなく漂ってくる内容で、ついつい笑ってしまう。
投げ捨てるようなサゲもこの話にはぴったりである。
トリは、三幸さん。
息子に見合いを強く勧める父親だったが、この見合い相手というのが実は…。
という風に始まる作品で、実は水曜日夜の新作集団DIMA・ドイマの会(天満天神繁昌亭)でネタおろしが予定されている新作の予行演習である。
くすぐりの積み重ねにネオはめ物(例のミニスピーカー)と、三幸さんらしさが全面に押し出された内容だったが、さあここからというところで今夜はおしまい。
さて、このあと登場人物たちに何が待っているのか。
続きは、ぜひとも水曜日の夜に繁昌亭でお聴きいただければ!
と、今夜も盛りだくさんのThe錦湯でした。
来週は支配人の三幸さんはネタ探しの旅でお休みの予定。
いったい誰が出演するのかな。
毎週月曜20時は、皆さんも錦湯さんへぜひ!
ああ、面白かった!!