雨が続く。
どんよりとしたお天気の一日。
じめじめむしむしとして快ならず。
季節の変わり目、皆さんくれぐれもご自愛くださいね。
気圧と湿度のWパンチ。
花粉禍も続き、目の周りの痒みやくしゃみに悩まされる。
そして、両耳の不調も続く。
安倍首相一党の無理無法が続いている。
改憲に関しても、極右森友学園への国有地売却問題にせよ、共謀罪審議にせよ、目先鼻先口先舌先の徒、香具師ペテン師ならではの愚言妄言暴言を繰り返す。
厚顔無恥の極み。
度し難い話だ。
アメリカのトランプ大統領がコミーFBI長官を解任した。
こちらも無理無法の所業である。
なんともかとも。
韓国の大統領選は野党の文虎在候補が勝利し、9年ぶりに革新政権が誕生した。
いろいろと考えることあり。
目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、タカーチュ・カルテット他が演奏したシューベルトの弦楽4重奏曲第15番他<DECCA>やNHKのラジオ深夜便、OBCで星野源のオールナイトニッポンを聴いたりしながら、桂三幸さんのひとり会の感想を投稿したり、作業を進めたりしたのち、3時20分に寝床に就く。
9時半頃起きる。
午前中、バリトンのマティアス・ゲルネがアンドレアス・ヘフリガーのピアノ伴奏で歌ったシューベルトの歌曲集<同>、YouTubeにアップされたコンバッティメントが演奏したパッヘルベルのカノンとジーグを聴いたりしながら、仕事関係の作業や『鶴丸文造の遍歴時代』の改稿作業を進める。
午後、ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも水曜日』や『武田和歌子のぴたっと。』、YouTubeにアップされたネルソン・フレイレとミハエル・シェーンヴァント指揮オランダ放送室内フィルが演奏したシューマンのピアノ協奏曲、ロナルド・ブラウティハムとクシシトフ・ウルバンスキ指揮オランダ放送フィルが演奏したショパンのピアノ協奏曲第2番を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、三浦しをんの『あの家に暮らす四人の』<中央公論新社>を読み進めたりする。
夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
帰宅後、ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団が演奏したメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」&第3番「スコットランド」<TELDEC>を聴いたりしながら、雑件を片付ける。
『あの家に暮らす四人の女』を読了し、相場英雄の『ガラパゴス』上<小学館>を読み始める。
途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ベスト・オブ・クラシック』で、ネーメ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団のコンサートのライヴ録音を聴く。
ウェーバーの歓呼序曲、カレ・ランダルをソロに迎えたベートーヴェンの合唱幻想曲とブラームスのピアノ協奏曲第2番が演奏されていた。
続けて、ネーメ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏したウェーバーの序曲集&ヒンデミットのウェーバーの主題による交響的変容<CHANDOS>、ヤープ・テル・リンデン指揮モーツァルト・アカデミー・アムステルダムが演奏したモーツァルトの交響曲第27番、第28番<BRILLIANT>を聴く。
夕飯後、『鶴丸文造の遍歴時代』の改稿作業を進めたり、『ガラパゴス』上を読み進めたりする。
今日は、甘いものは食さず。
我慢我慢。
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2017年05月10日
桂三幸ひとり会 〜やりたいことを好きなだけやる会 どうせ歌うんやろスペシャル〜
☆桂三幸ひとり会
出演:桂三幸さん、月亭遊真さん、露の陽照さん
(2017年5月9日19時開演/天満天神繁昌亭)
錦湯劇場改めThe錦湯の支配人桂三幸さんがひとり会を開くというので、大阪は天満天神繁昌亭まで足を運んだが、「やりたいことを好きなだけやる会 どうせ歌うんやろスペシャル」という副題に相応しい、良い意味でごった煮バラエティとでも呼びたくなるような三幸さんらしい会となっていた。
まずは、下がったままの緞帳前にマイクを手にしたスーツ姿の三幸さんが登場。
4年間務めた『新婚さんいらっしゃい』の前説を彷彿とさせるおしゃべりで、お客さんに拍手や「おー!」の掛け声を求める。
もちろん、コアな三幸さんファンと思しきお客さん方も、乗りよく三幸さんに応える。
と、会場があたたまったところで緞帳が上がり、月亭遊真さんが高座へ。
ようこそお越しになりましたの挨拶もかねたマクラののちに、『子ほめ』を演じる。
遊真さんの『子ほめ』といえば、昨夜The錦湯で接したばかりだが、あちらはゲネプロの感もなきにしも非ず。
本来の言葉の意味とは違うけれど、本寸法の口演というか、繁昌亭の大きさにあわせたテンポ間合い、表現でしっかり演じ切った。
研鑽を重ねる遊真さんだけれど、(今度は本来の意味の)本寸法の古典をじっくり聴かせてくれる噺家さんになるのではないか。
続いて、着物姿に変わった三幸さんが高座に上がる。
三幸さんも繁昌亭の間尺をはかった口演ではあるけれど、天然自然流の三幸マクラはここでも全開。
鳴り物に入った桂ぽんぽ娘さんの話題等々、錦湯さんと変わらぬ軽やかさで話を重ねてから本題へ…。
入りかけたところでアクシデントが発生するも、そこは三幸さん、さっと笑いに変えて、本題の師匠文枝さん作の新作『立候補』を演じた。
小学校の生徒会会長選挙に立候補した息子を慮って、両親は立ち合い演説会の様子を覗きに行くのだが…。
といった展開のお話。
要所要所に最近のくすぐりを放り込み、笑いをとっていた。
そのまま続けて次の演目に入ろうとするも、そうはならじ。
いったん袖に引っ込んでから再登場した三幸さん、駆け足をしたのが災いしてか一瞬滑りそうになるはっとヒヤリ。
が、それも笑いに変えたのは言うまでもない。
二席目は、自作の『消せない留守電』で、卒業式を終えた生徒たちが担任の先生の携帯に感謝の意を込めた留守電メッセージを残すという録音音源を利用したネオはめ物だ。
メッセージの細かい積み重ねが笑いにつながっていた。
さて、『消せない留守電』のサゲが決まって三幸さんが袖に入るや、するすると舞台の天井からスクリーンが降りてくる。
「どうせ歌うんやろスペシャル」の歌のパート、その名も『三幸の人生を歌で振り返る写真漫談』のスタートである。
繁昌亭の乾いた空気が喉に負担となったか、若干苦戦する場面もあったが、そこは美声の持ち主、小学生時代、大学生時代、愛猫のミーコなどの写真をスクリーンに投影して自らの人生を振り返りつつ、数曲ばっちり歌い切った。
で、笑いはまぶしていたし、三幸さんが落語家であることは言うまでもないことだけれど、その熱唱を観聴きして、歌というものは三幸さんにとってやはり核となるものではないかとふと思ったりもした。
中入りを挟んだ、後半一発目は、遊真さんと三幸さんによる「マジの新時代漫才」。
スーツ姿になった二人が、舞台中央の一本のマイクの前で漫才に挑むというもので、これまた昨夜のThe錦湯で接したばかり。
しかしながら、昨夜の漫才はただのワークインプログレス。
昨夜演じられていた今年2月の部分や、迂遠な展開はすぱっと切り落として、過去の今年3月と未来の今年6月の二つのエピソードの面白い部分だけにすることで、受けのよい漫才に仕上げていた。
続いては、露の都さんの六番弟子にあたる露の陽照(あきらと読む)さんが高座へ。
まだ入門2年目のぴちぴちの若手…。
にしては、どうにも貫禄がある妙齢な女性だなと思っていたら、マクラでそこら辺りの経緯を詳らかにしてくれた。
もとは、演劇や映像の世界で演技の仕事をしていたそうで、『ちりとてちん』などBK制作のドラマやVシネマの『ナニワ金融道』にも出演していたとか。
それが心機一転、究極の一人芝居とでもいうべき落語家を目指すことにしたのだという。
で、今夜演じた『鉄砲勇助』でも、活舌がよくて流れのよい部分や、登場人物(猪やら氷になった人の声も含む)のキャラクターづくりにその経験を強く感じた。
ただ、言い淀むでもためるでもないけれど、掛け合いがいったんゆっくりなる部分での隙というか、間合いのようなところこそ、実は陽照さんの持ち味であり、本来の柄なのではないかと思ったりもした。
いずれにしても、甲羅を経ての入門には頭が下がる。
今後の一層の活躍に期待したい。
と、またもやスクリーンが降りてきて、カラオケが始まる。
今度はなんと三幸さんと陽照さんのデュエット!
陽照さんの芝居達者ぶりが十分に発揮された。
トリは、三幸さんの新作ほぼネタおろし『サプライズパーティー』。
大阪本社から北海道支社への転勤が決まった部長は、部下たちからlineのグループに招待されるが…。
これまたネオはめ物で、最後の最後に錦湯さんではおなじみミニスピーカーが登場した。
三幸さんなら、これがなくっちゃ。
次々に送られてくるlineのメッセージがそのままくすぐりとなっている話で、錦湯劇場での借りを返すというか、今夜はきっちりオチが着いた。
と、盛りだくさんの会だった。
急遽会の開催が決まったこともあってか、上述したほかにもスリリングな場面は多々見受けられたのだが、それもまたおかし、我が道をゆく三幸さんのぶれなさぶりがはっきり示されてもいて、大いに愉しむことができた。
ああ、面白かった!!
出演:桂三幸さん、月亭遊真さん、露の陽照さん
(2017年5月9日19時開演/天満天神繁昌亭)
錦湯劇場改めThe錦湯の支配人桂三幸さんがひとり会を開くというので、大阪は天満天神繁昌亭まで足を運んだが、「やりたいことを好きなだけやる会 どうせ歌うんやろスペシャル」という副題に相応しい、良い意味でごった煮バラエティとでも呼びたくなるような三幸さんらしい会となっていた。
まずは、下がったままの緞帳前にマイクを手にしたスーツ姿の三幸さんが登場。
4年間務めた『新婚さんいらっしゃい』の前説を彷彿とさせるおしゃべりで、お客さんに拍手や「おー!」の掛け声を求める。
もちろん、コアな三幸さんファンと思しきお客さん方も、乗りよく三幸さんに応える。
と、会場があたたまったところで緞帳が上がり、月亭遊真さんが高座へ。
ようこそお越しになりましたの挨拶もかねたマクラののちに、『子ほめ』を演じる。
遊真さんの『子ほめ』といえば、昨夜The錦湯で接したばかりだが、あちらはゲネプロの感もなきにしも非ず。
本来の言葉の意味とは違うけれど、本寸法の口演というか、繁昌亭の大きさにあわせたテンポ間合い、表現でしっかり演じ切った。
研鑽を重ねる遊真さんだけれど、(今度は本来の意味の)本寸法の古典をじっくり聴かせてくれる噺家さんになるのではないか。
続いて、着物姿に変わった三幸さんが高座に上がる。
三幸さんも繁昌亭の間尺をはかった口演ではあるけれど、天然自然流の三幸マクラはここでも全開。
鳴り物に入った桂ぽんぽ娘さんの話題等々、錦湯さんと変わらぬ軽やかさで話を重ねてから本題へ…。
入りかけたところでアクシデントが発生するも、そこは三幸さん、さっと笑いに変えて、本題の師匠文枝さん作の新作『立候補』を演じた。
小学校の生徒会会長選挙に立候補した息子を慮って、両親は立ち合い演説会の様子を覗きに行くのだが…。
といった展開のお話。
要所要所に最近のくすぐりを放り込み、笑いをとっていた。
そのまま続けて次の演目に入ろうとするも、そうはならじ。
いったん袖に引っ込んでから再登場した三幸さん、駆け足をしたのが災いしてか一瞬滑りそうになるはっとヒヤリ。
が、それも笑いに変えたのは言うまでもない。
二席目は、自作の『消せない留守電』で、卒業式を終えた生徒たちが担任の先生の携帯に感謝の意を込めた留守電メッセージを残すという録音音源を利用したネオはめ物だ。
メッセージの細かい積み重ねが笑いにつながっていた。
さて、『消せない留守電』のサゲが決まって三幸さんが袖に入るや、するすると舞台の天井からスクリーンが降りてくる。
「どうせ歌うんやろスペシャル」の歌のパート、その名も『三幸の人生を歌で振り返る写真漫談』のスタートである。
繁昌亭の乾いた空気が喉に負担となったか、若干苦戦する場面もあったが、そこは美声の持ち主、小学生時代、大学生時代、愛猫のミーコなどの写真をスクリーンに投影して自らの人生を振り返りつつ、数曲ばっちり歌い切った。
で、笑いはまぶしていたし、三幸さんが落語家であることは言うまでもないことだけれど、その熱唱を観聴きして、歌というものは三幸さんにとってやはり核となるものではないかとふと思ったりもした。
中入りを挟んだ、後半一発目は、遊真さんと三幸さんによる「マジの新時代漫才」。
スーツ姿になった二人が、舞台中央の一本のマイクの前で漫才に挑むというもので、これまた昨夜のThe錦湯で接したばかり。
しかしながら、昨夜の漫才はただのワークインプログレス。
昨夜演じられていた今年2月の部分や、迂遠な展開はすぱっと切り落として、過去の今年3月と未来の今年6月の二つのエピソードの面白い部分だけにすることで、受けのよい漫才に仕上げていた。
続いては、露の都さんの六番弟子にあたる露の陽照(あきらと読む)さんが高座へ。
まだ入門2年目のぴちぴちの若手…。
にしては、どうにも貫禄がある妙齢な女性だなと思っていたら、マクラでそこら辺りの経緯を詳らかにしてくれた。
もとは、演劇や映像の世界で演技の仕事をしていたそうで、『ちりとてちん』などBK制作のドラマやVシネマの『ナニワ金融道』にも出演していたとか。
それが心機一転、究極の一人芝居とでもいうべき落語家を目指すことにしたのだという。
で、今夜演じた『鉄砲勇助』でも、活舌がよくて流れのよい部分や、登場人物(猪やら氷になった人の声も含む)のキャラクターづくりにその経験を強く感じた。
ただ、言い淀むでもためるでもないけれど、掛け合いがいったんゆっくりなる部分での隙というか、間合いのようなところこそ、実は陽照さんの持ち味であり、本来の柄なのではないかと思ったりもした。
いずれにしても、甲羅を経ての入門には頭が下がる。
今後の一層の活躍に期待したい。
と、またもやスクリーンが降りてきて、カラオケが始まる。
今度はなんと三幸さんと陽照さんのデュエット!
陽照さんの芝居達者ぶりが十分に発揮された。
トリは、三幸さんの新作ほぼネタおろし『サプライズパーティー』。
大阪本社から北海道支社への転勤が決まった部長は、部下たちからlineのグループに招待されるが…。
これまたネオはめ物で、最後の最後に錦湯さんではおなじみミニスピーカーが登場した。
三幸さんなら、これがなくっちゃ。
次々に送られてくるlineのメッセージがそのままくすぐりとなっている話で、錦湯劇場での借りを返すというか、今夜はきっちりオチが着いた。
と、盛りだくさんの会だった。
急遽会の開催が決まったこともあってか、上述したほかにもスリリングな場面は多々見受けられたのだが、それもまたおかし、我が道をゆく三幸さんのぶれなさぶりがはっきり示されてもいて、大いに愉しむことができた。
ああ、面白かった!!