青空の見えた一日。
ただし、どんよりとした感じも強く、雨も降る。
気温はそれほど上昇せず。
特に、深夜から朝方はぐっと冷え込む。
皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
両耳の不調が続く。
花粉禍もそれなりに出る。
やれやれ。
極右森友学園への国有地売却問題にせよ、共謀罪にせよ、自衛隊のPKOの問題にせよ、核禁止条約の交渉不参加問題にせよ、根は一つだ。
目先口先舌先鼻先の徒どもは度し難い。
それに尽きる。
目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、19時過ぎに外出して、錦湯さんへ。
九州移住による月亭太遊さんの支配人退任と桂三幸さんの新支配人就任を記念する25回目の「毎週月曜 錦湯劇場」を愉しむ。
詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
ああ、面白かった!!!
終了後、新支配人就任記念と太遊さん送別を兼ねた交流会に参加する。
で、太遊さんをはじめとした関係各氏と話をしていて、結局明け方6時過ぎまで。
帰宅後、寝床に就き、気が付けば正午少し前。
朝方生活中断もやむをえまい。
午後、ABCラジオの『とことん全力投球!!妹尾和夫です』や『武田和歌子のぴたっと。』を聴いたりしながら錦湯劇場記録をアップしたり、仕事関係の作業を進めたり、高橋弘希の『スイミングスクール』<新潮社>を読み進めたりする。
17時少し前に外出し、大切な予定をすませる。
創作活動に関して刺激を受ける。
ああ、愉しかった!!!
帰宅後、遅めの夕飯をすませ、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団が演奏したロシア序曲集<ドイツ・グラモフォン>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
今日は、甘いものは食さず。
昨夜は、錦湯劇場の交流会で月亭八織さんが用意したケーキのおすそ分けや常連さんお手製のティラミスなど、甘いものをしこたま食す。
実に美味しうございました。
ごちそうさま!
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2017年03月28日
錦湯劇場 第25回
☆毎週月曜 錦湯劇場 第25回
出演:桂三幸さん、月亭太遊さん、桂三実さん、月亭方気さん、月亭八織さん、センサールマン
後見人:石村一也さん
(2017年3月27日20時開演/錦湯)
25回目となる昨夜の「毎週月曜 錦湯劇場」は、ネオラクゴ・フロンティアに始まり、ネオ落語・セントラル、そして錦湯劇場と2年半にわたって錦湯さんでの会を主導し続けてきた月亭太遊さんが支配人を退任し、新支配人を発表するというまさに記念すべき回。
ということで、錦湯さんは常連さん、リピーターさん、ご新規さんが総勢60人ほども集まり、階段に女湯(声のみ)、さらには立ち見も出るほどの空前の大盛況となった。
太遊さんがこの間培ってきたものが目に見えて表されたと言っても過言ではあるまい。
さて、定刻の20時を少し過ぎたところで、大勢のお客さんをかき分けながら太遊さんと盟友の石村一也さんが登場し、「トリに新支配人が登場します!」と今回の趣向を語る。
その言葉に、お客さんの期待も高鳴る高鳴る。
で、まずは月亭八織さんが高座へ。
陸続とお客さんがやって来るため、しばし休止したのち仕切り直し。
太遊さんとの想い出を語って、あとは「太遊さんは小栗旬に似ている」といういじくりですませようと思っていたものの、それではすまないということで、以前錦湯さんでも一度かけた柳家喬太郎さんの『母恋くらげ』を演じる。
小さな子供のくらげが陸に打ち上げられて…。
といった展開で、喬太郎さんらしいマニアックなくすぐりが詰まっているが、まさしく話の中のくらげと同じくらいの小さなお子さんたちを中心にして、八織さんの熱演ぶりに笑い声を上げていた。
続いては、桂三実さん。
ABCラジオの『征平吉弥の土曜も全開!』で、桂吉弥さんの「桂三実君が古典の稽古に来ている」旨の話を聴いてにんまりしたのは数週間前。
だが忘れちゃいけない。
桂三実さんは、一筋縄ではいかない新作落語の作り手でもある。
錦湯さんでの落語会でも、そんな三実さんの特性が度々発揮されてきた。
昨夜の『言うておきますが』も、三実さんの「おかしさ」が全面に表された作品となっていた。
舞台はとあるペンション、いったい誰が殺人事件の犯人か? まるで古畑任三郎のごとき刑事は容疑者たちに質問を重ねるが…。
タイトルの「言うておきますが」の部分に、三実さんの「変さ」が満ちあふれていてとても愉しい。
あと、登場人物の名前にも内心くすっとした。
三番手は、漫才のセンサールマンが登場。
客席から見て左側の愛植男さんと右側の山崎仕事人さんの二人組で、最近テレビでもその特異なネタが披瀝されたばかりだ。
で、ここは錦湯、ネオラクゴの聖地である。
ということで、センサールマンは特異なネタの中でも飛び切りの特異なネタ、仏教でいうところのおそろしく長い時間の流れを示す「羽衣劫」を題材にしたものをぶつけてきた。
植男さん扮する天女が仕事人さん扮する兵庫県ほどの長さで兵庫県ほどの高さで兵庫県ほどの大きさの岩を撫でていくという様が、どうにもおかしい。
植男さんの芸達者ぶりは言うまでもないが、それこそ岩のようにそれを支える仕事人さんの目配りも忘れてはなるまい。
いやあ、笑った笑った。
四番手は、月亭方気さん。
方気さんといえば、基本をしっかり押さえた上で独特なかろみをおびた古典の演じ手として知られているが、ここ錦湯さんではかつて自作の新作(擬古典風なつくりなれど、大師匠の月亭可朝さんにも通じる赤裸々な「私落語」)を演じたこともあった。
太遊さんの九州移住にあわせて昨夜も新作に挑んだ方気さんだが、今回は前回とは一転、都会と田舎のよいとこどりを売りにする「とかいなか」をテーマとする「私」性を排除した作品となっていた。
舞台は、その名も「とかいなか」。
ますます「とかいなか」をアピールしていこうと男たちは動き出す…。
途中、時事ネタも織り込んだりするなど、きっちり丁寧に作り込まれた作品で、ここぞというところでばっちりお客さんの反応が返っていた。
なお、方気さんの前までは、太遊さんが繋ぎのおしゃべりをやっていたが、次が出番ということもあり、石村さんがここでは繋ぎを担当。
現在深く関係している脱出ゲームで出題されるようなクイズで、お客さんを愉しませる。
さて、トリ前の「モタレ」は太遊さんだ。
この回のためにネタオロシ(降臨)されたのは、『グッドバイ・メリメイキング』。
役所のなるたけやる課のどい君は、次々と持ち込まれる難題をなんとかこなしていこうとするものの、きちんと評価されることはなく…。
この2年半のネオラクゴのエッセンスが盛り込まれるとともに、錦湯さんでの会への想いがひしひしと伝わってくる内容となっていて、大いに笑いながら、この間のことやこれからのことをいろいろと考えた。
排除することなく、おもねることなく、自覚的に肩ひじ張らず、笑いながら愉しみながら。
錦湯さんに足を運んでいければと強く思う。
そして、トリ、つまりは新支配人は桂三幸さん!
これまでの流れ(当方の一連の感想をご参照のほど)を考えれば、三幸さんの新支配人就任は確かに「なるほど」の一語である。
盛大な拍手を受けて、新支配人としての言葉をしっかり発したあとは、ホームグラウンドらしい構えない語り口で笑いを生んでいく。
昨夜演じたのは、新作の『宇宙への道』。
年に一度、単身赴任先のタイから日本へと帰国する父親は、そのたびに息子の書いた「将来の夢」という作文を目にするが…。
くすぐりの積み重ねが伏線となったよく出来た作品で、それがどんどん笑いに繋がっていった。
新支配人の門出に相応しい高座だった。
最後は全員が登場、お客さんの長くて大きな拍手で華々しく〆た。
さあ、来週からは4月。
新年度も、毎週月曜20時は錦湯さんにぜひ!
ああ、面白かった!!!
(ちなみに、来週は三幸さんはお休み。方気さんが仕切る予定です!)
出演:桂三幸さん、月亭太遊さん、桂三実さん、月亭方気さん、月亭八織さん、センサールマン
後見人:石村一也さん
(2017年3月27日20時開演/錦湯)
25回目となる昨夜の「毎週月曜 錦湯劇場」は、ネオラクゴ・フロンティアに始まり、ネオ落語・セントラル、そして錦湯劇場と2年半にわたって錦湯さんでの会を主導し続けてきた月亭太遊さんが支配人を退任し、新支配人を発表するというまさに記念すべき回。
ということで、錦湯さんは常連さん、リピーターさん、ご新規さんが総勢60人ほども集まり、階段に女湯(声のみ)、さらには立ち見も出るほどの空前の大盛況となった。
太遊さんがこの間培ってきたものが目に見えて表されたと言っても過言ではあるまい。
さて、定刻の20時を少し過ぎたところで、大勢のお客さんをかき分けながら太遊さんと盟友の石村一也さんが登場し、「トリに新支配人が登場します!」と今回の趣向を語る。
その言葉に、お客さんの期待も高鳴る高鳴る。
で、まずは月亭八織さんが高座へ。
陸続とお客さんがやって来るため、しばし休止したのち仕切り直し。
太遊さんとの想い出を語って、あとは「太遊さんは小栗旬に似ている」といういじくりですませようと思っていたものの、それではすまないということで、以前錦湯さんでも一度かけた柳家喬太郎さんの『母恋くらげ』を演じる。
小さな子供のくらげが陸に打ち上げられて…。
といった展開で、喬太郎さんらしいマニアックなくすぐりが詰まっているが、まさしく話の中のくらげと同じくらいの小さなお子さんたちを中心にして、八織さんの熱演ぶりに笑い声を上げていた。
続いては、桂三実さん。
ABCラジオの『征平吉弥の土曜も全開!』で、桂吉弥さんの「桂三実君が古典の稽古に来ている」旨の話を聴いてにんまりしたのは数週間前。
だが忘れちゃいけない。
桂三実さんは、一筋縄ではいかない新作落語の作り手でもある。
錦湯さんでの落語会でも、そんな三実さんの特性が度々発揮されてきた。
昨夜の『言うておきますが』も、三実さんの「おかしさ」が全面に表された作品となっていた。
舞台はとあるペンション、いったい誰が殺人事件の犯人か? まるで古畑任三郎のごとき刑事は容疑者たちに質問を重ねるが…。
タイトルの「言うておきますが」の部分に、三実さんの「変さ」が満ちあふれていてとても愉しい。
あと、登場人物の名前にも内心くすっとした。
三番手は、漫才のセンサールマンが登場。
客席から見て左側の愛植男さんと右側の山崎仕事人さんの二人組で、最近テレビでもその特異なネタが披瀝されたばかりだ。
で、ここは錦湯、ネオラクゴの聖地である。
ということで、センサールマンは特異なネタの中でも飛び切りの特異なネタ、仏教でいうところのおそろしく長い時間の流れを示す「羽衣劫」を題材にしたものをぶつけてきた。
植男さん扮する天女が仕事人さん扮する兵庫県ほどの長さで兵庫県ほどの高さで兵庫県ほどの大きさの岩を撫でていくという様が、どうにもおかしい。
植男さんの芸達者ぶりは言うまでもないが、それこそ岩のようにそれを支える仕事人さんの目配りも忘れてはなるまい。
いやあ、笑った笑った。
四番手は、月亭方気さん。
方気さんといえば、基本をしっかり押さえた上で独特なかろみをおびた古典の演じ手として知られているが、ここ錦湯さんではかつて自作の新作(擬古典風なつくりなれど、大師匠の月亭可朝さんにも通じる赤裸々な「私落語」)を演じたこともあった。
太遊さんの九州移住にあわせて昨夜も新作に挑んだ方気さんだが、今回は前回とは一転、都会と田舎のよいとこどりを売りにする「とかいなか」をテーマとする「私」性を排除した作品となっていた。
舞台は、その名も「とかいなか」。
ますます「とかいなか」をアピールしていこうと男たちは動き出す…。
途中、時事ネタも織り込んだりするなど、きっちり丁寧に作り込まれた作品で、ここぞというところでばっちりお客さんの反応が返っていた。
なお、方気さんの前までは、太遊さんが繋ぎのおしゃべりをやっていたが、次が出番ということもあり、石村さんがここでは繋ぎを担当。
現在深く関係している脱出ゲームで出題されるようなクイズで、お客さんを愉しませる。
さて、トリ前の「モタレ」は太遊さんだ。
この回のためにネタオロシ(降臨)されたのは、『グッドバイ・メリメイキング』。
役所のなるたけやる課のどい君は、次々と持ち込まれる難題をなんとかこなしていこうとするものの、きちんと評価されることはなく…。
この2年半のネオラクゴのエッセンスが盛り込まれるとともに、錦湯さんでの会への想いがひしひしと伝わってくる内容となっていて、大いに笑いながら、この間のことやこれからのことをいろいろと考えた。
排除することなく、おもねることなく、自覚的に肩ひじ張らず、笑いながら愉しみながら。
錦湯さんに足を運んでいければと強く思う。
そして、トリ、つまりは新支配人は桂三幸さん!
これまでの流れ(当方の一連の感想をご参照のほど)を考えれば、三幸さんの新支配人就任は確かに「なるほど」の一語である。
盛大な拍手を受けて、新支配人としての言葉をしっかり発したあとは、ホームグラウンドらしい構えない語り口で笑いを生んでいく。
昨夜演じたのは、新作の『宇宙への道』。
年に一度、単身赴任先のタイから日本へと帰国する父親は、そのたびに息子の書いた「将来の夢」という作文を目にするが…。
くすぐりの積み重ねが伏線となったよく出来た作品で、それがどんどん笑いに繋がっていった。
新支配人の門出に相応しい高座だった。
最後は全員が登場、お客さんの長くて大きな拍手で華々しく〆た。
さあ、来週からは4月。
新年度も、毎週月曜20時は錦湯さんにぜひ!
ああ、面白かった!!!
(ちなみに、来週は三幸さんはお休み。方気さんが仕切る予定です!)