2017年03月07日

アルベルト・ゼッダとクルト・モルが亡くなった(CLACLA日記)

 晴天。

 気温は下がり、寒さが厳しい。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
 特に、風邪やインフルエンザにはお気をつけのほど。


 気温は下がっても花粉禍は続く。
 咳込みやくしゃみの連発が時折起きて、うんざりだ。
 そして、両耳の不調も続く。


 指揮者のアルベルト・ゼッダが亡くなった。89歳。
 イタリアのミラノの生まれで、世界各地の歌劇場で活躍した。
 特にロッシーニのスペシャリストとして知られ、ペーザロの音楽祭をはじめロッシーニ・ルネサンスに大きく寄与した。
 オペラとコンサート両面で客演を果たすなど、日本でも馴染みの深い指揮者の一人で、昨年末には米寿を記念したコンサートを指揮したりもしていた。
 メンデルスゾーンのイタリア交響曲とロッシーニのスターバト・マーテルを指揮した大阪音大の定期を聴きに行っておけばよかったと、改めて思った。
 ちなみに、ゼッダの実演には、25年近く前のヨーロッパ滞在中、ケルンの歌劇場でロッシーニの『アルジェのイタリア女』に接したことがあるが、太守役のフェルッチョ・フルラネットら粒揃いの歌い手たちとゼッダの切れ込み鋭い音楽づくりもあって滅法愉しい公演に仕上がっていた。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 バス歌手のクルト・モルも亡くなった。78歳。
 ドイツのケルン近郊の生まれで、ドイツ国内の歌劇場で活動したのち、世界的に活躍する。
 深々としたくせのある声の持ち主で、特にワーグナーやリヒャルト・シュトラウスといったドイツ物を得意とした。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 安倍首相夫妻や維新が密接に関係しているとの疑念が抱かれている極右森友学園への豊中市の国有地売却問題に関して、自民党は野党から要請のあった同学園の籠池理事長らへの参考人招致を拒否したという。
 あれだけ印象操作がどうのこうのと声高にキレまくるのであれば、安倍首相一派は早々に参考人招致を認めればよいのに。
 ますます後ろ暗いところがあるのではないかと勘繰られるのではないか。
 それにしても、NHKのラジオニュースときたら、安倍首相一派に都合のよいような報じ方しかしようとしない。
 御用放送、ここに極まれりだ。


 北朝鮮がいろいろとやらかしている。
 いつもの如きタイミングのよさだ。
 馬鹿につける薬はない。


 トランプもいろいろとやらかしている。
 馬鹿につける薬はない。


 目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、19時過ぎに外出する。
 面白い人にあって面白い話を聴く。
 いと面白し。

 で、錦湯さんへ。
 22回目となる「毎週月曜 錦湯劇場」を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!!

 交流会はなかったが、少し他のお客さんと話をして錦湯さんをあとにする。

 その後、急な用件を片付けたのち帰宅。


 帰宅後、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツが演奏したモーツァルトの交響曲第33番と第41番「ジュピター」<ともにPHILIPS>やNHKのラジオ深夜便を聴いたりしながら錦湯劇場の感想を投稿したり、作業を進めたりしたのち、4時半過ぎに寝床に就く。


 9時20分過ぎに起きる。

 アルフレッド・ブレンデルが弾いたシューベルトのピアノ・ソナタ第20番&ハンガリーのメロディ他<同>、フォルテピアノのアンドレアス・シュタイアーとアレクセイ・リュビモフが弾いたシューベルトのハンガリー風ディヴェルティスマン<TEDEC>を聴いたりしながら、仕事関係の作業や『鶴丸文造の修業時代』の改稿作業を進めたり、新しい作品の取材作業を行ったりする。


 午後、youtubeにアップされたアンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮hr交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第2番、ABCラジオの『とことん全力投球!!妹尾和夫です』(途中から。最近、ちょっと面白くない)、ボロディン・カルテット他が演奏したシューベルトの弦楽5重奏曲<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業や『鶴丸文造の修業時代』の改稿作業を進めたり、イレーヌ・ネミロフスキーの『ダヴィッド・ゴルデル』<未知谷>を読み進めたりする。


 夕方になって外出し、大垣書店四条店や京都芸術センターで用件を片付け、夕飯用の買い物をすませる。


 帰宅後、エリザベート・レオンスカヤとヒュー・ウルフ指揮セント・ポール室内管弦楽団が演奏したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番<TELDEC>を聴いたりしながら、諸作業を進める。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ベスト・オブ・クラシック』で、マイリンゲン音楽祭における室内楽コンサートのライヴ録音を聴く。

 続けて、レオンスカヤとボロディン・カルテットが演奏したショスタコーヴィチのピアノ5重奏曲&ピアノ3重奏曲第2番<同>、シュタイアーとリュビモフが演奏したシューベルトのフランス風のオリジナル主題によるディヴェルティスマン<同>を聴く。


 夕飯後、『鶴丸文造の修業時代』の改稿作業を進める。


 『ダヴィッド・ゴルデル』を読了する。


 今日は、甘い物を食さず。
 我慢我慢。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

錦湯劇場 第22回

☆毎週月曜 錦湯劇場 第22回

 出演:桂三幸さん、桂あおばさん、月亭太遊さん
 大喜利出演:あふろだんぺーさん、ゴハさん、宇多川どどどさん、たまいさん
(2017年3月6日20時開演/錦湯)


 弥生三月を迎えたもののまだまだ寒さの残る京この頃だが、今夜の錦湯さんはご新規さんにリピーターさん、常連さんとまんべんなく集まっての大盛況で、一足先に春本番といった感じとなった。

 22回目となる「毎週月曜 錦湯劇場」は、支配人の月亭太遊さんにほぼレギュラーの桂三幸さん、お久しぶりの桂あおばさんが出演。
 はじめ、三幸さんと太遊さんがトークを繰り広げ、準備万端整ったあおばさんがそこに加わって、長丁場のトークで大いに盛り上げた。

 で、加減のよいところで、あおばさんが高座へ上がって古典の『天災』をかけた。
 今日も今日とて嫁を殴り、実の母を殴った男に対し、隠居が紹介したのは紅羅坊奈丸なる心学の先生で…。
 といった展開で、上方ではあおばさんのお師匠さんにあたる桂ざこばさんが十八番としている噺である。
 当然、あおばさんもざこばさんより稽古をつけてもらっていて、男のいらち暴力ぶりと語り口の端々にざこばさんから受け取ったものが明らかに示されていた。
 一方で、ざこばさんの『天災』がある種私落語的というか、すぐさま暴力に訴える男の持つ狂気であるとか生き辛さとざこばさんが深く重なっているとすれば、あおばさんの『天災』はあおばさんの屈託のなさ、明るさが強く出て、陽性な話に仕上がっているように感じた。
 それにしても、男と奈丸のやり取りはやっぱり面白くて、終了後の常連さんとの会話の際に、ついつい似たような口調になってしまった。

 続いては、三幸さんが登場する。
 まずはR-1ネタをパロって掴みはOK。
 三幸さんの本題は、師匠文枝さん(三枝さん時代)の新作『立候補』。
 生徒会(児童会)の会長選挙に立候補した息子のために、父親は母親とともに選挙演説を考えるのだが…。
 という具合に進んで行く作品で、最近の話題がふんだんにくすぐりとして盛り込まれており、大いに愉しむ。
 そして、いざ選挙演説の段で、家族構成について触れるあたりはやはり文枝さんらしいなあとも思ってしまった。
 三幸さんは肩肘張らない筋運びで、話がすうっと腑に落ちた。

 トリは、月亭太遊さんのネオラクゴ『道化』。
 TBS系列の有名な有名人密着番組を巧く取り込んだ構成で、21世紀を生きる道化役者の道化ぶりを滑稽に描いた作品だ。
 道化役者の言動はまさしく仕掛けだらけでついつい笑ってしまったが、それと同時に、この作品の持つ主題について改めていろいろと考えたことも事実である。
 まもなく九州へと旅立つ太遊さんだけに、道化の言葉はただただ軽いだけではない。

 落語三席のあとは、太遊さんの仕切りによる大喜利。
 作家の桜井さんが考案したお題の中からあえてエッジの効いた初期のものを選んだのは、もしかしたらあふろだんぺーさん、ゴハさん、宇多川どどどさんという大喜利猛者が居並んでいたからか。
 実際、大喜利直球勝負といった趣のあふろだんぺーさん、独特な風貌でフラのある軟投派のゴハさん、暴投暴走も辞さない宇多川どどどさんは、各々の特性を発揮して果敢に解答を重ねた。
 特に、どどどさんの「キ×ガイ」ぶりは後半大喜利の進行を左右していたほどだった。
 もちろん、三幸さんはプロとしてコンスタントにヒットを飛ばしていたし、ラッパーのたまいさんも大健闘。
 そして、退き際の魔術師というか、いつもは一歩二歩と退くことで笑いを巧く生むあおばさんも今夜は負けじと解答を続けていた。
 当然、太遊さんの八面六臂の仕切りが大きいことは言うまでもないが。

 と、まさしく盛りだくさんの内容でした。
 毎週月曜20時は、錦湯さんへぜひ!
(ちなみに、来週は太遊さんはお休みです)
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする