作曲家で指揮者のスタニスワフ・スクロヴァチェフスキが亡くなった。93歳。
ポーランドに生まれ、幼少期よりピアノ演奏と作曲活動を始めたが、第二次世界大戦中に負傷したことから指揮者に転じる。
ポーランド国内で指揮活動を開始し、ワルシャワ・フィルの音楽監督を経て渡米、長年ミネアポリス交響楽団(ミネソタ管弦楽団)の音楽監督を務め、イギリスのハレ管弦楽団の首席指揮者も務めた。
ミネアポリス響時代からマーキュリーやVOXに録音を行い、ハレ管弦楽団ともIMPにブラームスの交響曲全集等を録音したが、手腕は確かながらどちらかといえば地味な存在だった彼が一躍脚光を浴びる原因となったのは、ザールブリュッケン放送交響楽団とのブルックナーの交響曲全集<ARTE NOVA→OEHMS>だった。
その後、欧米のメジャーオーケストラにも度々客演した。
NHK交響楽団に客演したのち、読売日本交響楽団の常任指揮者に就任するなど、日本でも馴染みの深い指揮者の一人であった。
あまりにも長い名前のため、アメリカでは「ミスターS」の愛称で知られた。
(NHK・FMの『気ままにクラシック』でも、言いにくいクラシック音楽関係の早口言葉のコーナーのタイトルに彼の名前が使われていたほどだ)
残念ながら、一度も実演に接することが適わなかった。
深く、深く、深く、深く黙祷。
映画監督の鈴木清順も亡くなった。同じく93歳。
松竹の助監督を経て日活に移籍。
同社を代表する監督の一人として、いわゆるプログラムピクチュアながら独自の映像美を追求した作品を撮影したが、『殺しの烙印』によって日活退社を余儀なくされ、社会的な問題ともなった。
松竹の『悲愁物語』で復活し、特に『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』で強い印象を残した。
また、独特の風貌を活かして映画やテレビドラマに度々出演した。
NHKの元アナウンサー、鈴木健二は実弟である。
深く、深く、深く、深く黙祷。
ミスターSも鈴木清順(イニシャルは同じくSS)も同い年だったのか。
どんよりとしたお天気の一日。
小雨も降る。
気温は少し上昇する。
それでも、皆さんくれぐれもご自愛くださいね。
特に、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスにはお気をつけのほど。
風邪か花粉症か。
喉の痛みはとれたが、咳が続き、頭もぼわんとする。
やれやれ。
両耳の不調も続く。
案の定というか。
NHKラジオの19時のニュースを聴いていたが、東京都議会の問題(小池VS石原)を垂れ流し、つぎは北朝鮮。
安倍首相夫妻も密接に関係していると思しき、極右学園による豊中市の国有地買収問題は菅官房長官による否定の談話を中心に報道しただけだ。
まさしく御用放送局らしい選択である。
朝日新聞はどうかといえば、今日も社会面での報道。
政治部は顔色をうかがっているのだろう。
なんともかとも。
目くらましの八百長猿芝居はますます横行蔓延するだろう。
大きい声には絶対に流されまい。
昨夜、トーマス・ヘンゲルブロック指揮ハンブルクNDRエルプフィルが演奏したブラームスの交響曲第4番&第3番<SONY/BMG>を聴いたりしながら作業を進め、3時少し前に寝床に就く。
9時35分に起きる。
午前中、オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第4番&第7番<Warner>を聴いたりしながら、仕事関係の作業や『鶴丸文造の修業時代』の改稿作業を進める。
午後、ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも水曜日』やクレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第8番&序曲集<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、伊藤淳の『父・伊藤律』<講談社>を読み進めたりする。
夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ベスト・オブ・クラシック』で昨年のルツェルン音楽祭からダニエレ・ガッティ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートのライヴ録音を聴く。
ウェーバーの歌劇『オベロン』序曲とブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」(ノヴァーク第2稿)が演奏されていたが、ブルックナーは凡ミスが散見(散聴)する少々しまりのない感じのする内容だった。
続けて、クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団他が演奏したベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」とアリス=紗良・オットが弾いた同じくベートーヴェンのピアノ・ソナタ第3番&第21番「ワルトシュタイン」<ドイツ・グラモフォン>を聴く。
夕飯後、『鶴丸文造の修業時代』の改稿作業を進めたり、『父・伊藤律』を読み進めたりする。
今日も、甘い物は食さず。
我慢我慢。
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。