どんよりとした感じはありつつも、青空の見えた一日。
ただし、台風が九州に接近中とのことで、その影響もあってか明日はまた雨のようだ。
やれやれ。
気温はあまり上昇せず。
ようやく秋らしさが近づいてきたか。
一気に肌寒くなるような気がしてならないが。
両耳の不調が続く。
東京工業大学の大隅良典栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞した。
今上天皇(明仁天皇)の生前退位の問題にせよ、衆議院の解散にせよ、安倍首相、与党にしてみれば法も道理もへったくれもないのだろう。
度し難い話だけれど、それを支持する人々が少なからずいるというのも現状だ。
いろいろと考えることあり。
貧富の格差よりも、世代間の格差を結果として強調する。
全くもって巧いやり口だ。
目くらましの八百長猿芝居が横行蔓延している。
騙されまい。
昨夜、19時頃外出し錦湯さんへ。
50回目、そしてフロンティアから通算100回目、並びに2周年を記念するネオ落語・フロンティアを愉しむ。
詳しくは、前回の記事(ネオ落語記録)をご参照のほど。
ああ、面白かった!!
終了後、打ち上げの交流会に参加し、結局そのまま朝まで錦湯さんで過ごす。
で、四条烏丸のビュッフェ(野菜関係)で朝ごはんをいただき、9時台に帰宅した。
帰宅後、アルテミス・カルテットが演奏したメンデルスゾーンの弦楽4重奏曲第2番、第3番&第6番<ERATO>、ピアノのレイフ・オヴェ・アンスネスが弾いたグリーグの抒情小曲集<EMI>を聴いたりしながら、ネオ落語記録を投稿する。
僅かに仮眠した程度ということで、正午過ぎから3時間ほど眠る。
身体がだろし。
クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリクが演奏したラモーの序曲集<オワゾリール>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、中平まみの『天気の話は致しません』<未知谷>を読み進めたりする。
18時台に外出して、夕飯用の買い物をすませる。
帰宅後、フォルテピアノのロバート・レヴィンとクリストファー・ホグウッド指揮アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックが演奏したモーツァルトのピアノ協奏曲第23番<オワゾリール>を聴いたりしながら、雑件を片付ける。
途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ベスト・オブ・クラシック』で、マーク・エルダー指揮スイス・ロマンド管弦楽団のコンサートのライヴ録音(2016年5月25日、ジュネーヴ・ヴィクトリアホール)を聴く。
ソプラノのアンネ・シュヴァネヴィルムスの独唱によるベルクの初期の7つの歌、マーラーの交響曲第5番が演奏されていた。
シュヴァネヴィルムスの硬い声質は、全く好みに合わず。
やっぱり、僕は声の好みのストライクゾーンが非常に狭い。
それと、マーラーの交響曲はスイス・ロマンド管の特性とヴィクトリアホールの音質に合っていないような感じがした。
続けて、バリトンのクリスティアン・ゲルハーヘルとケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団が演奏したマーラーの声楽作品集<SONY/BMG>、トーマス・ヘンゲルブロック指揮ハンブルクNDR交響楽団が演奏した同じくマーラーの交響曲第1番「巨人」(ハンブルク稿)<同>を聴く。
夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『御神酒徳利』を少し読み直したり、『天気の話は致しません』を読み進めたりする。
今日も、甘いものは食さず。
我慢我慢。
馬鹿を支えたり、手助けしたり、黙認したりする者こそ一番の馬鹿だ。
一番の馬鹿にはなりたくない。
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2016年10月04日
ネオ落語・セントラル 第50回(通算100回記念)
☆ネオ落語・セントラル 第50回(通算100回記念)
出演(出演順):リトルサンパウロ、桂あおばさん、柳家花飛さん、月亭天使さん、林家けい木さん、センサールマン、桂ぽんぽ娘さん、桂文五郎さん、柳家かゑるさん、月亭太遊さん
(2016年10月3日20時開演/錦湯)
前回のネオキャクノセントラルを演芸の極北と呼ぶならば、ネオ落語・セントラルの第50回目、フロンティア以来通算100回目、並びに錦湯さんでのネオラクゴ企画2周年を寿ぐ昨夜は上述の如き多彩な顔触れが結集し、まさしく演芸の王道中の王道、否、演芸の異端中の王道とでも呼ぶべきとても充実した内容となっていた。
もちろん、老若男女お子さんから人生の先達の皆さん、ご新規さんにリピーターさん、常連さんが多数お越しになって補助席階段席に立ち見まで出る大盛況。
記念すべき回に相応しい大入りのお客さんだった。
まずは、この2年間、錦湯さんでの企画を牽引し続けてきた月亭太遊さんの前口上からスタート。
で、一組目は東京からやって来た漫才のリトルサンパウロのお二人。
客席から向かって右の湊(研雄)さんはどことなくミュージシャンというか役者さんといった顔立ちで、実は太遊さんも度々出演しているENGEIゆでたまごの開催地、埼玉県は川口市の喜楽湯のご主人でもある。
(お兄さんは、京都梅湯で有名な湊三次郎さん)
一方、向かって左のカールさんは、ぽっちゃりした容姿に短く刈った頭というとっちゃん坊や風なタイプだ。
ちなみに、二人は小学校以来の繋がりとのこと。
一見好人物穏和そうなカールさんの狂気と生きにくそうさが炸裂するネタがおかしかった。
二人目は、ちょっとお久しぶりのおなじみ桂あおばさん。
ここ数ヶ月の近況を面白くまとめたマクラや軽めのネタで笑いを生んでいた。
ここで再び太遊さんが登場して出演者の簡単な説明を行ったのち、これまた東京(ENGEIゆでたまご)勢の柳家花飛さんが高座へ。
花に飛ぶと書いて「かっとび」と呼ぶ花飛さんは、柳家花緑さんのお弟子さん。
師匠をしくじったマクラからして、独特のフラが面白い。
落し物の大金を拾った男性の前に天使と悪魔が登場して、さらにその後…、という展開の本題『走れ正直者』でも、そのフラは全開。
どこか不器用そうな語り口と絶妙な間合いで、大いに受けを取っていた。
そうそう、花飛さんはtwitterがまた面白いそうで、皆さんもぜひフォローされてみては。
続いては、おなじみ月亭天使さん。
今回はあえて落語はパスして、ネオ落語サンガサルで披露した愛器の笛を用いた歌ネタ王用のネタ、コント『厳しい時代を生きぬく為の笛』をお客さんにぶつける。
モーツァルトの『魔笛』じゃないけれど、絶体絶命の危機に陥った女性が笛を吹くとああら不思議、たちどころに救いの主が現われて…。
といったいたってシンプルな筋運び、その実、相当ぶっ飛んだネタに仕上がっていた。
天使さんの特性滑稽さがよく出ていて、いやあ笑った。
五人目は、先々週登場したばかりの林家けい木さんが再登場。
前回の関西訪問時のエピソードをマクラで語り、さらに古典か新作かどちらがよろしいですかというお客さんへのアンケートの結果、『新粗忽長屋』を口演した。
オレオレ詐欺のグループがとある家へと電話をかけたところ、ここの父親がまんまとひっかかってくれた、しめしめ。
と、思っていたら、なんだか雲行きが怪しくなってきて…。
『新粗忽長屋』という題名が万事を示した作品で、けい木さんは筋運び、登場人物の描き分けともにきっちりと決めて笑いどころをしっかり押さえていた。
次回はぜひまた古典のほうを拝聴できれば。
中入り代わりの、太遊さん、サンパウロのお二人(湊さんは明日の喜楽湯の営業のため、これから夜行バスで戻る由)、花飛さんのトークを挟んで、センサールマンのお二人が登場。
テレビの30秒のネタ見せに持って行ったネタ二連発のあと、漫才のネタに入る。
十八番の読み聞かせシリーズのうち、今回は金太郎。
格闘技の実況中継風の金太郎で、客席から向かって左手の愛植男さんの美声芸達者ぶりが見もの聴きもの。
向かって右側の山崎仕事人も見事な受けに、細かいくすぐりで負けじと愛さんに対していた。
いやあ、面白い。
桂ぽんぽ娘さんは、たとい一番前の列にアンダー15と思しき男の子たちが座ろうと、ピンク落語の『ブスの品格』を演じ切った。
セックスに関するストレートな言葉もどんどん飛び出す直球勝負の作品だが、これを単純な下ネタ猥談だと侮ってもらっちゃあ困る。
いや、当然ストレートな言葉、直球勝負が大きな笑いに繋がっているのだけれど、それでいて、というかだからこそ至極真っ当な内容ともなっているのだ。
まさしく、題名の「品格」もだてじゃない。
ぽんぽ娘さんのピンク落語、大いに買いである。
そんなぽんぽ娘さんの疾風怒濤が吹き荒れたあとに登場したのは、桂文五郎さん。
あほな男が教えてもらった誉め言葉を書いた紙を手にして普請を誉めに行ったはよいが…。
という古典の『普請ほめ』を丹念に語って、しかと空気を変える。
途中のアクシデントも見事に笑いに持って行くあたり、流石は桂文珍さんのお弟子さん、日々の研鑚を観る想いがした。
なお、サゲは牛をほめない形。
太遊さんと東京の懸け橋でもある柳家かゑるさんは、もう錦湯さんでもおなじみ。
記念すべき今回は、太遊さんとの出会いともなった太遊さんのネオラクゴ『たまげほう(東)』を満を持して演じた。
こうやってかゑるさんが演じることでもともとのくすぐりの豊富さと確かさ、作品の肝が改めて確認されるとともに、肝の部分への熱のこめようや「たまげほう」の演じよう等々から、かゑるさんの特性魅力も浮き彫りとなっていて、実に新鮮だった。
かゑるさんには、またぜひ別のネオラクゴにも挑戦していってもらいたい。
トリは、太遊さんのネオラクゴのネタおろし(降臨)『ヘゲモニーランド』。
さびれるばかりのあの場所に、なんとテーマパークのテーマランドが開設される、やれ嬉しあな嬉し。
と、思いきや…。
ネオラクゴの集大成、総決算と評しても過言ではない、含みの多い作品。
これまでのネオラクゴに通底する「テーマ」が如実に示されており、笑いつついろいろと考えさせられた。
だじゃれのサゲかと思わせておいて…。
というラストも、記念の回らしかった。
最後は、告知なども含むトークで〆た。
約2時間半の長丁場、ひと際盛りだくさんな回でした。
ああ、面白かった!!
そして、三年目となる来週からは名前も「毎週月曜 錦湯劇場」と改めて、錦湯さんでの会の装いが新たになります。
太遊さんは「支配人」としてMC等、積極的にプロデューサー的な役割を務めるとのことで、落語のほか、様々なジャンルに枠を拡げていく予定だそうです。
月曜20時は、錦湯さんにぜひ!!
出演(出演順):リトルサンパウロ、桂あおばさん、柳家花飛さん、月亭天使さん、林家けい木さん、センサールマン、桂ぽんぽ娘さん、桂文五郎さん、柳家かゑるさん、月亭太遊さん
(2016年10月3日20時開演/錦湯)
前回のネオキャクノセントラルを演芸の極北と呼ぶならば、ネオ落語・セントラルの第50回目、フロンティア以来通算100回目、並びに錦湯さんでのネオラクゴ企画2周年を寿ぐ昨夜は上述の如き多彩な顔触れが結集し、まさしく演芸の王道中の王道、否、演芸の異端中の王道とでも呼ぶべきとても充実した内容となっていた。
もちろん、老若男女お子さんから人生の先達の皆さん、ご新規さんにリピーターさん、常連さんが多数お越しになって補助席階段席に立ち見まで出る大盛況。
記念すべき回に相応しい大入りのお客さんだった。
まずは、この2年間、錦湯さんでの企画を牽引し続けてきた月亭太遊さんの前口上からスタート。
で、一組目は東京からやって来た漫才のリトルサンパウロのお二人。
客席から向かって右の湊(研雄)さんはどことなくミュージシャンというか役者さんといった顔立ちで、実は太遊さんも度々出演しているENGEIゆでたまごの開催地、埼玉県は川口市の喜楽湯のご主人でもある。
(お兄さんは、京都梅湯で有名な湊三次郎さん)
一方、向かって左のカールさんは、ぽっちゃりした容姿に短く刈った頭というとっちゃん坊や風なタイプだ。
ちなみに、二人は小学校以来の繋がりとのこと。
一見好人物穏和そうなカールさんの狂気と生きにくそうさが炸裂するネタがおかしかった。
二人目は、ちょっとお久しぶりのおなじみ桂あおばさん。
ここ数ヶ月の近況を面白くまとめたマクラや軽めのネタで笑いを生んでいた。
ここで再び太遊さんが登場して出演者の簡単な説明を行ったのち、これまた東京(ENGEIゆでたまご)勢の柳家花飛さんが高座へ。
花に飛ぶと書いて「かっとび」と呼ぶ花飛さんは、柳家花緑さんのお弟子さん。
師匠をしくじったマクラからして、独特のフラが面白い。
落し物の大金を拾った男性の前に天使と悪魔が登場して、さらにその後…、という展開の本題『走れ正直者』でも、そのフラは全開。
どこか不器用そうな語り口と絶妙な間合いで、大いに受けを取っていた。
そうそう、花飛さんはtwitterがまた面白いそうで、皆さんもぜひフォローされてみては。
続いては、おなじみ月亭天使さん。
今回はあえて落語はパスして、ネオ落語サンガサルで披露した愛器の笛を用いた歌ネタ王用のネタ、コント『厳しい時代を生きぬく為の笛』をお客さんにぶつける。
モーツァルトの『魔笛』じゃないけれど、絶体絶命の危機に陥った女性が笛を吹くとああら不思議、たちどころに救いの主が現われて…。
といったいたってシンプルな筋運び、その実、相当ぶっ飛んだネタに仕上がっていた。
天使さんの特性滑稽さがよく出ていて、いやあ笑った。
五人目は、先々週登場したばかりの林家けい木さんが再登場。
前回の関西訪問時のエピソードをマクラで語り、さらに古典か新作かどちらがよろしいですかというお客さんへのアンケートの結果、『新粗忽長屋』を口演した。
オレオレ詐欺のグループがとある家へと電話をかけたところ、ここの父親がまんまとひっかかってくれた、しめしめ。
と、思っていたら、なんだか雲行きが怪しくなってきて…。
『新粗忽長屋』という題名が万事を示した作品で、けい木さんは筋運び、登場人物の描き分けともにきっちりと決めて笑いどころをしっかり押さえていた。
次回はぜひまた古典のほうを拝聴できれば。
中入り代わりの、太遊さん、サンパウロのお二人(湊さんは明日の喜楽湯の営業のため、これから夜行バスで戻る由)、花飛さんのトークを挟んで、センサールマンのお二人が登場。
テレビの30秒のネタ見せに持って行ったネタ二連発のあと、漫才のネタに入る。
十八番の読み聞かせシリーズのうち、今回は金太郎。
格闘技の実況中継風の金太郎で、客席から向かって左手の愛植男さんの美声芸達者ぶりが見もの聴きもの。
向かって右側の山崎仕事人も見事な受けに、細かいくすぐりで負けじと愛さんに対していた。
いやあ、面白い。
桂ぽんぽ娘さんは、たとい一番前の列にアンダー15と思しき男の子たちが座ろうと、ピンク落語の『ブスの品格』を演じ切った。
セックスに関するストレートな言葉もどんどん飛び出す直球勝負の作品だが、これを単純な下ネタ猥談だと侮ってもらっちゃあ困る。
いや、当然ストレートな言葉、直球勝負が大きな笑いに繋がっているのだけれど、それでいて、というかだからこそ至極真っ当な内容ともなっているのだ。
まさしく、題名の「品格」もだてじゃない。
ぽんぽ娘さんのピンク落語、大いに買いである。
そんなぽんぽ娘さんの疾風怒濤が吹き荒れたあとに登場したのは、桂文五郎さん。
あほな男が教えてもらった誉め言葉を書いた紙を手にして普請を誉めに行ったはよいが…。
という古典の『普請ほめ』を丹念に語って、しかと空気を変える。
途中のアクシデントも見事に笑いに持って行くあたり、流石は桂文珍さんのお弟子さん、日々の研鑚を観る想いがした。
なお、サゲは牛をほめない形。
太遊さんと東京の懸け橋でもある柳家かゑるさんは、もう錦湯さんでもおなじみ。
記念すべき今回は、太遊さんとの出会いともなった太遊さんのネオラクゴ『たまげほう(東)』を満を持して演じた。
こうやってかゑるさんが演じることでもともとのくすぐりの豊富さと確かさ、作品の肝が改めて確認されるとともに、肝の部分への熱のこめようや「たまげほう」の演じよう等々から、かゑるさんの特性魅力も浮き彫りとなっていて、実に新鮮だった。
かゑるさんには、またぜひ別のネオラクゴにも挑戦していってもらいたい。
トリは、太遊さんのネオラクゴのネタおろし(降臨)『ヘゲモニーランド』。
さびれるばかりのあの場所に、なんとテーマパークのテーマランドが開設される、やれ嬉しあな嬉し。
と、思いきや…。
ネオラクゴの集大成、総決算と評しても過言ではない、含みの多い作品。
これまでのネオラクゴに通底する「テーマ」が如実に示されており、笑いつついろいろと考えさせられた。
だじゃれのサゲかと思わせておいて…。
というラストも、記念の回らしかった。
最後は、告知なども含むトークで〆た。
約2時間半の長丁場、ひと際盛りだくさんな回でした。
ああ、面白かった!!
そして、三年目となる来週からは名前も「毎週月曜 錦湯劇場」と改めて、錦湯さんでの会の装いが新たになります。
太遊さんは「支配人」としてMC等、積極的にプロデューサー的な役割を務めるとのことで、落語のほか、様々なジャンルに枠を拡げていく予定だそうです。
月曜20時は、錦湯さんにぜひ!!