どんよりとしたお天気の一日。
雨はやんだが。
気温は上昇し、12月も半ば近くとは思えないもわもわとした感じ。
皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。
昨夕、雨の中を外出し、市バス3系統で百万遍へ。
いくつか用件を片付けてから元田中の喫茶フィガロに足を運び、ふつうユニットの未来会議withネオラクゴに参加する。
詳しくは、前々回の記事(ネオラクゴ記録)をご参照のほど。
終了後、遅めの夕飯をすませ、京阪で祇園四条まで戻る。
そこから歩いて、24時過ぎに帰宅した。
帰宅後、KBS京都で岡村隆史のオールナイトニッポンや、youtubeでヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮BBCフィルが演奏したヒンデミットの『今日のニュース』序曲、グレン・グールドが弾いたラヴェルのラ・ヴァルス、アルトゥール・ルービンシュタインとワルター・ギーゼキング、イーヴォ・ポゴレリチがそれぞれ弾いたブラームスのカプリッチョOp76-2を聴いたりしながら、4時40分過ぎまでネオラクゴ記録をアップしたり、仕事関係の作業を進めたりする。
今日も、近所の工事がかまびすしい。
いつまで続く泥濘ぞ。
やれやれ。
午前中、仕事関係の予定をすませる。
その後、KBS京都の『妹尾和夫のパラダイスkyoto』(ただし、妹尾さんは劇団の公演のためお休みで、ワタナベフラワーが出演)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、イレーネ・ネミロフスキーの『クリロフ事件』<未知谷>を読み進めたりする。
14時頃外出し、歩いて河原町五条近くのアンテナメディアへ。
気持ちのいいチョップの1回目の公演を観る。
詳しくは、前回の記事(観劇記録)をご参照のほど。
観劇記録に記した通り、アンテナメディアはガラスで外から中が、中から外がよく見えるスペースなのだけれど、開演前窓の外から中を眺めている初老の男性がいて、気付いてもらおうと変な顔をしていたが、気付けてもらえなかった。
ただ、関係者の人が笑ってくれたのでよしとしよう。
開演前終演後、関係各氏と話をしたり、挨拶をしたりする。
ただただ恐縮することも。
終演後、旧知の人としばらく話をし、仕事関係の用件を片付け、夕飯用の買い物をすませ、19時少し前に帰宅した。
途中夕飯を挟み、NHK・FMでシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団の第1824回定期公演の実況中継(NHKホール)を聴く。
大曲、マーラーの交響曲第3番が演奏されていた。
この曲の第1楽章を聴くと、どうしても『破れ傘刀舟悪人狩り』のオープニング・テーマの冒頭部分を思い出してしまう。
続けて、ボロディン・カルテットが演奏したブラームスの弦楽4重奏曲第1番&第3番、ピアノ5重奏曲(エリソ・ヴィルサラーゼのピアノ)&弦楽4重奏曲第2番<ともにTELDEC>を聴く。
夕飯前、気持ちのいいチョップの観劇記録をアップする。
夕飯後、『勝呂又吉のこと』を書き進めたり、『クリロフ事件』を読み進めたりする。
ほかに、福永文夫の『大平正芳』<中公新書>の拾い読みもした。
今日は、タカギベーカリーのマロンデニッシュを食す。
近くのグルメシティで、税込み60円だったもの。
栗の甘露煮と栗の餡をのせ、チョコをコーティングしたデニッシュパンで、まあまあ美味しうございました。
ごちそうさま!
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2015年12月11日
気持ちのいいチョップ 第1回
☆気持ちのいいチョップ 第1回
*『頼むから叱ってください』
作・演出:丸山交通公園
*1000本チョップ-戯曲に挑戦-『命を弄ぶ男ふたり』
作・岸田國士
演出:気持ちのいいチョップ
(2015年12月11日15時開演の回/アンテナメディア)
元月面クロワッサンの横山清正と小川晶弘の二人が、気持ちのいいチョップなる演劇企画を立ち上げたというので、その第1回目の公演を観た。
公演のメインは、これまた元月面クロワッサンの丸山交通公園の作・演出による『頼むから叱ってください』。
ほかに、1000本チョップ-戯曲に挑戦-と題して、岸田國士の『命を弄ぶ男ふたり』の前半部分が上演された。
(ちなみに、会場のアンテナメディアは、ギャラリー用の長方形のフラットなスペース。その三方を囲むように丸椅子を置いて、真ん中を素舞台として気持ちのいいチョップは使っていた。なお、会場はガラス扉とガラス窓で道路に面しているため、外から中が、中から外がよく見える)
さて、西園寺桜子をゲストに迎えた『頼むから叱ってください』は、どうやら学生劇団のOBとその後輩による三人芝居、という体で始まる。
で、明日まで公演が控えていることもあって、あえて詳細は省略するが、心身両面でのアクロバティックな展開に、作者自身や演者自身の切実な想い、さらには演劇的趣向が盛り込まれた笑いの仕掛けの多い作品で、演者陣も奮闘…。
であることは確かなのだけれど、一方で、打ち上げ花火の打ち上げられる間隔がどこかずれているというか、作品の結構内容が完全に活かされきっていないもどかしさを感じてしまったことも、残念ながら事実だ。
そしてそれは、単なる技術的な巧拙だけではなく、脚本と実際に演じられたものとの齟齬(より詳しくいえば、丸山君が演者陣に「あてて」書いた部分の演技と、丸山君が自身を仮託した部分における演技の齟齬)も大きく関わっているのではないかと感じられた。
一例を挙げれば、じゃがまさ横山君。
中盤、東映プログラムピクチュアもかくやと思わせる演技を、横山君は見せる。
どうにも不器用で上手く生ききれてなさをためた横山君には、まさしくぴったりの場面であり、いいぞ! じゃがまさ行け! 行ききれ! と僕は内心念じる。
が、そこで彼は観客の視線を過度に意識してしまう。
と、いうかどこかで笑いをとろうとすることに意識が向かう。
むろんそのこと全てを否定するわけではないが、やはりシリアスに徹しきるからこそ、「笑い」の部分がもっとずっと活きてくるのではないか。
たぶん、丸山君自身が演じるとまた印象も変わってくるはずだが。
(「ここまで演らなきゃ駄目なんだ」、「喜劇を演ろうと思うな」と、最晩年のエノケンこと榎本健一は『最後の伝令』の稽古に立ち会った際、叫んだという)
他方、一歩脇に回った感のある小川君は、作品の要所を押さえた演技を心掛けていた。
この作品で一端が示された、小市民的善良さの内面に潜む悪意を、次回以降は存分に発揮してもらいたい。
西園寺さんは、ある意味損な役回りなのだけれど、ラストで大いに救われている。
『命を弄ぶ男ふたり』は、正直言って「興行的」には蛇足というほかない。
いや、彼らが過去の名作戯曲に挑むという企画の意味合いは充分理解できるし、『頼むから叱ってください』と通ずる切実な想いもよく伝わってきたのだが。
作品に相応しい演出(演技指導)を得ないままの上演であれば、身体性の問題や癖、テキストの読み込みをはじめとした演技的課題がそのまま提示されるだけに終始してしまい、結果二人にとってもお客さんにとっても全く損だ。
もちろん諸々事情もあるだろうから、すぐに強制することは出来ないが、それならそれで、例えば岸田國士を演じるならどの映画なりなんなりが参考になるといった情報を伝えることも可能だ。
せっかくの挑戦なのだから、出来得るかぎりの体制で臨んでもらえればと思う。
横山君、小川君の今後のさらなる飛躍と活躍を心より、本当に心より祈りたい。
*『頼むから叱ってください』
作・演出:丸山交通公園
*1000本チョップ-戯曲に挑戦-『命を弄ぶ男ふたり』
作・岸田國士
演出:気持ちのいいチョップ
(2015年12月11日15時開演の回/アンテナメディア)
元月面クロワッサンの横山清正と小川晶弘の二人が、気持ちのいいチョップなる演劇企画を立ち上げたというので、その第1回目の公演を観た。
公演のメインは、これまた元月面クロワッサンの丸山交通公園の作・演出による『頼むから叱ってください』。
ほかに、1000本チョップ-戯曲に挑戦-と題して、岸田國士の『命を弄ぶ男ふたり』の前半部分が上演された。
(ちなみに、会場のアンテナメディアは、ギャラリー用の長方形のフラットなスペース。その三方を囲むように丸椅子を置いて、真ん中を素舞台として気持ちのいいチョップは使っていた。なお、会場はガラス扉とガラス窓で道路に面しているため、外から中が、中から外がよく見える)
さて、西園寺桜子をゲストに迎えた『頼むから叱ってください』は、どうやら学生劇団のOBとその後輩による三人芝居、という体で始まる。
で、明日まで公演が控えていることもあって、あえて詳細は省略するが、心身両面でのアクロバティックな展開に、作者自身や演者自身の切実な想い、さらには演劇的趣向が盛り込まれた笑いの仕掛けの多い作品で、演者陣も奮闘…。
であることは確かなのだけれど、一方で、打ち上げ花火の打ち上げられる間隔がどこかずれているというか、作品の結構内容が完全に活かされきっていないもどかしさを感じてしまったことも、残念ながら事実だ。
そしてそれは、単なる技術的な巧拙だけではなく、脚本と実際に演じられたものとの齟齬(より詳しくいえば、丸山君が演者陣に「あてて」書いた部分の演技と、丸山君が自身を仮託した部分における演技の齟齬)も大きく関わっているのではないかと感じられた。
一例を挙げれば、じゃがまさ横山君。
中盤、東映プログラムピクチュアもかくやと思わせる演技を、横山君は見せる。
どうにも不器用で上手く生ききれてなさをためた横山君には、まさしくぴったりの場面であり、いいぞ! じゃがまさ行け! 行ききれ! と僕は内心念じる。
が、そこで彼は観客の視線を過度に意識してしまう。
と、いうかどこかで笑いをとろうとすることに意識が向かう。
むろんそのこと全てを否定するわけではないが、やはりシリアスに徹しきるからこそ、「笑い」の部分がもっとずっと活きてくるのではないか。
たぶん、丸山君自身が演じるとまた印象も変わってくるはずだが。
(「ここまで演らなきゃ駄目なんだ」、「喜劇を演ろうと思うな」と、最晩年のエノケンこと榎本健一は『最後の伝令』の稽古に立ち会った際、叫んだという)
他方、一歩脇に回った感のある小川君は、作品の要所を押さえた演技を心掛けていた。
この作品で一端が示された、小市民的善良さの内面に潜む悪意を、次回以降は存分に発揮してもらいたい。
西園寺さんは、ある意味損な役回りなのだけれど、ラストで大いに救われている。
『命を弄ぶ男ふたり』は、正直言って「興行的」には蛇足というほかない。
いや、彼らが過去の名作戯曲に挑むという企画の意味合いは充分理解できるし、『頼むから叱ってください』と通ずる切実な想いもよく伝わってきたのだが。
作品に相応しい演出(演技指導)を得ないままの上演であれば、身体性の問題や癖、テキストの読み込みをはじめとした演技的課題がそのまま提示されるだけに終始してしまい、結果二人にとってもお客さんにとっても全く損だ。
もちろん諸々事情もあるだろうから、すぐに強制することは出来ないが、それならそれで、例えば岸田國士を演じるならどの映画なりなんなりが参考になるといった情報を伝えることも可能だ。
せっかくの挑戦なのだから、出来得るかぎりの体制で臨んでもらえればと思う。
横山君、小川君の今後のさらなる飛躍と活躍を心より、本当に心より祈りたい。
ふつうユニットの未来会議〜みんなで未来を妄想しよう!〜withネオラクゴ
☆ふつうユニットの未来会議〜みんなで未来を妄想しよう!〜withネオラクゴ
出演:月亭太遊さん
(2015年12月10日20時スタート/喫茶フィガロ)
今回のお題は、「電話(通信手段)」。
と、いうことで、太遊さんの提唱で急遽ユーストリーム中継が行われた、ふつうユニットの未来会議withネオラクゴだが、夕方からの雨もあってか、参加者がちょっと少なかったのは非常に残念だった。
で、ユーストリーム中継を大いに意識しつつ、ふつうユニット主宰の廣瀬君と太遊さんが未来の電話、並びに通信手段、さらには臭覚と感触など、幅広く話を繰り広げていった。
そして、最後に太遊さんがネオラクゴの新作『男は黙ってサイレントコール』を演じた。
女性のもとに突然意味不明な電話がかかってくる、果たして電話の相手の正体とは…。
突拍子もない人物設定と展開で、ネオラクゴの旧作と大きく関わる作品であるとともに、新たなシリーズの誕生でもある作品となっていた。
今後の進化が実に愉しみだ。
もちろんユーストリームもいいけれど、やっぱり生で参加していただければ。
来週も木曜夜20時から、元田中の喫茶フィガロで開催予定です。
お題は「映画」で、皆さんもぜひ!
出演:月亭太遊さん
(2015年12月10日20時スタート/喫茶フィガロ)
今回のお題は、「電話(通信手段)」。
と、いうことで、太遊さんの提唱で急遽ユーストリーム中継が行われた、ふつうユニットの未来会議withネオラクゴだが、夕方からの雨もあってか、参加者がちょっと少なかったのは非常に残念だった。
で、ユーストリーム中継を大いに意識しつつ、ふつうユニット主宰の廣瀬君と太遊さんが未来の電話、並びに通信手段、さらには臭覚と感触など、幅広く話を繰り広げていった。
そして、最後に太遊さんがネオラクゴの新作『男は黙ってサイレントコール』を演じた。
女性のもとに突然意味不明な電話がかかってくる、果たして電話の相手の正体とは…。
突拍子もない人物設定と展開で、ネオラクゴの旧作と大きく関わる作品であるとともに、新たなシリーズの誕生でもある作品となっていた。
今後の進化が実に愉しみだ。
もちろんユーストリームもいいけれど、やっぱり生で参加していただければ。
来週も木曜夜20時から、元田中の喫茶フィガロで開催予定です。
お題は「映画」で、皆さんもぜひ!