2015年05月30日

体調芳しからず(CLACLA日記)

 晴天からどんよりとしたお天気へ。
 夕方には、小雨もぱらつく。
 そして、夜になって雨が降り始める。

 今日も気温は上昇し、暑さがとても厳しい。
 暑い暑い暑い暑い。
 暑さに加え、気圧と湿度で体調芳しからず。
 やれやれ。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 昨夜、山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」他<ライヴノーツ>、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルが演奏した同じくベートーヴェンの交響曲第5番&第1番<RCA>を聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、緒川怜の『免罪死刑』<講談社>を読み進めたりする。


 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル他が演奏したブラームスの管弦楽曲集<タワーレコード/DECCA>、パーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェン、NHKラジオ第1の『NHK大阪・JOBK放送開始90年SP』から15時台の文化・芸能のコーナー(『お父さんはお人好し』などが放送されていた)、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたりする。


 『冤罪死刑』を読了する。

 ほかに、山田真一の『オーケストラ大国アメリカ』<集英社新書>の拾い読みもした。


 途中、身体がだるくうとうととしてしまう。


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 帰宅後、ラドゥ・ルプーがアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の伴奏で弾いたシューマンのピアノ協奏曲<LONDON国内盤>を聴いたりしながら、雑件を片付ける。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『N響 ザ・レジェンド』を聴く。
 今回は名誉指揮者の一人、ホルスト・シュタインの特集で、彼がNHK交響楽団を指揮したワーグナーの楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲(1980年2月20日、NHKホール/第803回定期公演)、ベートーヴェンの交響曲第5番(1977年12月7日、NHKホール/第737回定期公演)、ブラームスの交響曲第2番から第1楽章(1973年2月17日・18日、渋谷公会堂/第597回定期公演)のライヴ録音を聴く。
 大好きなブラームスの第2番を第1楽章で途中下車したのは、小笠原を震源とした強い地震が関東で起こり、放送が中断してしまったためだ。

 続けて、ルプーとプレヴィン指揮ロンドン交響楽団が演奏したグリーグのピアノ協奏曲<同>、クララ・ハスキルがフェレンツ・フリッチャイ指揮バイエルン州立管弦楽団の伴奏で弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲第27番<ドイツ・グラモフォン国内盤>、ディヌ・リパッティが弾いたピアノ独奏曲<MEMORIES>を聴く。

 で、再びNHK・FMに戻り、『クラシックの迷宮』を聴く。
 今回は「NHKのアーカイブスから」で、1962年11月25日にNHKの『立体音楽堂』で放送された、別宮貞雄の音楽物語『大男の庭』(森正指揮NHK交響楽団他の演奏)他が選ばれていた。
 『大男の庭』はオスカー・ワイルド原作による岩田寛の台本をもとに別宮貞雄が作曲したラジオ・ドラマ風の音楽物語だが、片山杜秀はロシア通でソ連通だった岩田寛がキューバ危機にベルリンの壁建設といった東西の冷戦構造や旧ソ連の雪どけを意識して原作を改変したのではないかと解釈していた。
 出演は、大男が劇団四季で活躍した水島弘、少年が広村芳子、語り手が立岡晃(本名の立岡光表記)。
 ちなみに、立岡晃は水島弘と同じく劇団四季所属の俳優で、京都市の出身。
 2008年に、京都劇場での公演後急逝している。


 夕飯後、新しい作品(『池を描きに』という題名にする)を書き進めたり、村田喜代子の『屋根屋』<講談社>を読み始めたりする。


 今日は、山崎製パンのトルテケーキ・チーズを食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 チーズ風味はそこそこのトルテケーキで、まあまあ美味しうございました。
 ごちそうさま!


 怪しげな平和や怪しげな安全をどうこうする前に、まずは国土の安全を守るのが先なのではないか。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月29日

噴火の日 今いくよさんと暁照雄さんが亡くなった(CLACLA日記)

 晴天。
 いいお天気、いい青空の一日。

 気温も上昇し、暑さがとても厳しい。
 暑い暑い暑い暑い。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 鹿児島県の口永良部島の新岳が噴火し、全島民137人に島外避難指示が出されたとのこと。
 いろいろと考え、想うことあり。


 漫才コンビの今いくよ・くるよの、今いくよさんが亡くなった。67歳。
 京都市の出身で、同じ高校のソフトボール部の仲間だったくるよさんの誘いで笑いの世界に入る。
 1980年代の漫才ブームの波に乗り、その後も長く活躍した。
 師匠は、島田洋之介とのコンビで知られた今喜多代。
 今いくよ・くるよのお二人とは、今から20年以上前になるが、立命館大学の公費助成の企画(シンポジウム)でご一緒させていただいたことがある。
 その際の漫才での笑いの取り具合の凄さに、僕はとても感心させられた。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 漫才トリオ・宮川トリオなどで知られた暁照雄さんも亡くなった。78歳。
 よりにもよって、こんな日にだ。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 昨夜、KBS京都で岡村隆史のオールナイトニッポンやアルコ&ピースのオールナイトニッポン・ゼロを聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 午前中、毎週恒例の洗濯をすませる。
 乾き、とてもよろしい。
 ああ、すっきりした!


 KBS京都で『妹尾和夫のパラダイスkyoto』(途中まで)や、山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」他<ライヴノーツ>、NHK・FMの『オペラ・ファンタスティカ』(途中まで)、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第5番&第1番<RCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたりする。
 『オペラ・ファンタスティカ』では、2014年12月12日にパリのシャンゼリゼ劇場で上演されたモーツァルトの歌劇『皇帝ティトゥスの慈悲』(ジェレミー・ロレール指揮ル・セルクル・ドゥラルモニー他の演奏)のライヴ録音が放送されていた。
 ロレールと手兵のピリオド楽器オーケストラの快活な演奏と、粒揃いの歌手陣の歌唱が相まって、非常に聴き心地がよかった。


 黒川創の『いつか、この世界で起こっていたこと』<新潮社>を読了し、緒川怜の『冤罪死刑』<講談社>を読み始める。
 ほかに、山田真一の『オーケストラ大国アメリカ』<集英社新書>の拾い読みもした。


 夕方になって外出し、京都芸術センターで用件を片付ける。
 で、夕飯用の買い物をすませて、19時少し前に帰宅した。


 帰宅後、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル他が演奏したブラームスの管弦楽曲集<タワーレコード/DECCA>を聴きながら、雑件を片付ける。


 夕飯後、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>、パーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンを聴いたりしながら、新しい作品を書き進めたり、『冤罪死刑』を読み進めたりする。
 ほかに、『オーケストラ大国アメリカ』の拾い読みもした。


 今日は、山崎製パンのふわふわシフォンを食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 ミルククリームを挟んだシフォン生地のケーキで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 この期に及んでも、わからないのか。
 馬鹿につける薬はない。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月28日

国会中継を聴いた(CLACLA日記)

 青空は見えつつも、どんよりとした感じも強い一日。

 気温は今日も上昇する。
 ただし、お天気の具合もあってか、夕方頃にはいくぶん過ごしやすくなる。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 俳優の今井雅之が亡くなった。54歳。
 大腸癌のため闘病中だった。
 黙祷。


 昨夜、母から電話があり、20分ほど話をする。
 多謝。

 その後、NHKのラジオ深夜便で当代の春風亭小柳枝が演じた『井戸の茶碗』や、山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」他<ライヴノーツ>、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル他が演奏したブラームスの管弦楽曲集<タワーレコード/DECCA>を聴いたりしながら、4時半頃まで仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、黒川創の『いつか、この世界で起こっていたこと』<新潮社>を読み始めたりする。


 午前中、クララ・ハスキルが弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲第19番&第27番<ドイツ・グラモフォン国内盤>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも木曜日』や、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第5番&第1番<RCA SONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『いつか、この世界で起こっていたこと』を読み進めたりする。


 NHKのラジオ第1で、国会中継(衆議院平和安全法制特別委員会質疑)を途中から聴く。
 主に、日本共産党の志位和夫委員長の質問と、安倍首相や岸田外相らの答弁を聴いたが、今回の安保関連法案とともに、その前提自体に大きな問題、危険性があることがよくわかった。
 そういえば、安倍首相が民主党の辻元清美議員に対してヤジを口にしたということだけれど、これは辻元議員を支持するか否か以前の問題だ。
 法案を推し通す側に立ったとしても、彼の行為は愚劣と呼ぶほかない。
(ただし、このヤジの問題ばかりが報道されているとすれば、それこそ「木を見て森を見ず」の状態だ)


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
 途中、グルメシティで週刊文春の小林信彦の連載エッセイを立ち読みした。
 先週お休みだったのでちょっと心配していたから、ほっとする。


 帰宅後、ラドゥ・ルプーがアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の伴奏で弾いたシューマン&グリーグのピアノ協奏曲<LONDON国内盤>を聴いたりしながら、新しい作品を書き進めたり、『いつか、この世界で起こっていたこと』を読み進めたりする。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、アンドレス・ムストネン指揮シンフォニア・ヴァルソヴィアのコンサートのライヴ録音(ポーランド国立歌劇場モニューシコ・オーディトリアム)を聴く。
 パヌフニクの古いポーランド組曲、ヴィヴァルディのシンフォニア(2曲)、モーツァルトの管楽器のための協奏交響曲、ベートーヴェンの交響曲第2番が演奏されていた。

 続けて、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>、パーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンを聴く。


 夕飯後、新しい作品について考えたり、『いつか、世界で起こっていたこと』を読み進めたりする。
 『いつか、世界で起こっていたこと』は、東日本大震災以降に発表された短篇作品をまとめた一冊。
 「大状況」と個人の記憶とが巧く結び付けられている。
 ほかに、山田真一の『オーケストラ大国アメリカ』<集英社新書>の拾い読みもした。


 今日は、モンテールの北海道ソフトのシュークリームを食す。
 壬生のグルメシティで、50円引きだったもの。
 北海道産の生クリームを使ったソフトクリーム風のクリームが入ったシュークリームで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!
 それにしても、モンテールの洋菓子は値段に比して本当に美味しい。


 三人寄れば文殊の知恵。
 というが、三人が三人とも馬鹿ならば、それこそ救いがない。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月27日

もっともっと励まなければ(CLACLA日記)

 晴天が続く。
 いいお天気、いい青空。

 気温は上昇を続け、激しい暑さを感じた一日。
 暑い暑い暑い暑い。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 衆議院で、安全保障関連11法案に関する審議が行われている。
 その中で、安倍首相が様々な発言を行っているが、彼のこれまでの一連の言動を振り返ると、全くもって信頼も信用もし難い。
 それにしても、「平和安全法制」ほど安倍首相の姿勢を象徴した言葉もないと思う。


 6時少し前に就寝し、13時半過ぎになって起きる。


 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第5番&第1番<RCA>、クララ・ハスキルがフェレンツ・フリッチャイ指揮のオーケストラの伴奏で弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲第19番(ベルリン・フィル)&第27番(バイエルン州立管弦楽団)<ドイツ・グラモフォン国内盤>、ディヌ・リパッティの2枚組のCD<MEMORIES>を聴く。
 ヤルヴィと手兵ドイツ・カンマーフィルとのベートーヴェンは、以前SACDで発売されていた音源のCDでの再リリース。
 ピリオド奏法を援用するとともに、モダン楽器オーケストラらしい機能性を十二分に活かしたクリアで快活な演奏で、とても聴き心地がよい。
 モーツァルトのピアノ協奏曲は、なんと言ってもハスキルのソロが聴きものである。
 透明感に満ちて情感にあふれた、非常に魅力的な演奏だ。
 フリッチャイの音楽づくりも、そうしたハスキルのソロに合っている。
 リパッティのCDは、エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団とのリストのピアノ協奏曲第1番(ライヴ録音)や自作自演等、珍しい録音を集めたアルバムで、音質は非常に悪いが、リパッティの美質魅力を識る意味で貴重な録音だとも思う。


 仕事関係の作業を進める。


 17時台に外出し、仕事関係の用件を片付け、夕飯用の買い物をすませる。
 途中、京都芸術センターにも寄り、18時半過ぎに帰宅した。


 夕飯後、ラドゥ・ルプーがアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の伴奏で弾いたシューマン&グリーグのピアノ協奏曲<LONDON国内盤>、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>を聴く。
 ルプーとプレヴィンによるシューマンとグリーグのピアノ協奏曲は、澱むところのない若々しくて清新な演奏。
 なお、これもネオラクゴの常連さんに貸してもらったCDだ。


 仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたりする。
 もっともっと励まなければ。


 『MIWA』を読み終え、野田秀樹の『エッグ/MIWA』<新潮社>を読了した。
 いろいろと想い、考えることあり。


 今日は、モンテールのふんわりロール(生チョコ)を食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 生チョコを巻いたチョコ地のスポンジケーキ2切れで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 嘘つきのペテン師には、だまされたくないものだ。
 もっともっと厳しい目を持ち続けたい。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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野田秀樹の『エッグ』を読んで ネオラクゴを愉しむ(昨日のCLACLA)

 晴天。
 いいお天気、いい青空の一日。

 気温も上昇し、暑さがとても厳しい。
 暑い暑い暑い。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 国会で、安保法制に関する審議が始まった。
 いろいろと考えることあり。


 元プロ野球選手の富田勝が亡くなった。68歳。
 法政大学時代、田淵幸一、山本浩司とともに「法政三羽ガラス」とうたわれる。
 その後、プロ野球の南海に入団し、巨人、日本ハム、中日で活躍した。
 ちょうど僕がプロ野球に慣れ親しんだ時期と重なる日本ハム時代が、強く印象に残る。
 深く、深く、深く黙祷。


 昨夜、グレン・グールドが弾いたヨハン・セバスティアン・バッハのゴルトベルク変奏曲<SONY/BMG>を聴いたりしながら、4時半頃まで仕事関係の作業を進める。


 朝早くから、真向かいマンション奥の元ボロ家の工事がかまびすしい。
 もう終わったかなと思っていたら、またぞろガーガーギーギーやっている。
 やっかましいやい、この野郎!


 セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 正午過ぎに外出し、仕事関係の予定をすませる。


 帰宅後、山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」他<ライヴノーツ>、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル他が演奏したブラームスの管弦楽曲集<タワーレコード/DECCA>、チェリビダッケのブルックナーを聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたりする。


 畑農敏哉の『アマチュアオーケストラに乾杯!』<NTT出版>を読了する。
 ああ、面白かった!


 続けて、野田秀樹の『エッグ/MIWA』<新潮社>を読み始め、『エッグ』を読み終える。
 先ごろ再演されたばかりの『エッグ』だが、僕はすぐさま先日亡くなった扇田昭彦さんの『日本の現代演劇』<岩波新書>に引用されている、如月小春の、
>(『走れメルス』には)「天皇制」も「満州大陸」も「病んだ日本」も出てこない。メッセージというものがつかめない。けれど見終わって泣けた。自分が生きていることが切なくなった。言葉を超えて伝わって来るものがあった。それはおそらく同世代感覚としかいいようのないものだったと思う(以下引用略)<
という言葉を思い出した。
 如月さんは早くに亡くなり、扇田さんも亡くなった。
 そして、野田さんは『エッグ』を書き上演し、今年再演した。
 そこに示されている幾重もの流れについて、どうしても考えざるをえない。
(ただし、「時」という抽象的な概念に力点を置きながらも、野田さんが「クロノス」を強く意識した表現者であったことも確かだろう。それと、野田さんはどこかで如月さんの言葉を留意し続けてきたのではないか)


 19時頃外出し、仕事関係の用件を片付け、OPAのタワーレコードでパーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第5番&第1番<RCA>を購入する。

 それからライト商會2Fギャラリーで、月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・カルティベイトX『穢・カムアゲイン』を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 終演後の軽い打ち上げのち、皆で遅めの夕飯をとり、面々と別れたのち、さらにいろいろとあって帰宅が朝の7時近くになる。


 以上、5月26日の日記。
posted by figarok492na at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ネオラクゴ・カルティベイトX『穢・カムアゲイン』

☆ネオラクゴ・カルティベイトX『穢・カムアゲイン』

(2015年5月26日20時半開演/ライト商會2Fギャラリー)


 ネオラクゴ・フロンティアで初演したネオラクゴのうち、厳撰4本を再演するという月亭太遊さんの月一企画、ネオラクゴ・カルティベイトX「穢・カムアゲイン」を観聴きした。
 昨夜のフロンティアsection32に続いて、太遊さんはネオラクゴ二連投である。

 今回は、某所で予定されている講演のウォーミングアップを兼ねて「住みます芸人になって学んだこと〜これからの芸の在り方〜」と題するスタンダップのおしゃべりから。
 一つには、前回の座りっぱなしの2時間弱が大変だったとも…。

 で、諸々の事情も含めて太遊さんのこれまでの活動が30分ほど語られたのち、高座に上がっての本題が始まる。
 もともと予定されていた作品からちょっと変更があり、『お笑い三百人委員会』(フロンティアsection31)、十八番の『来て!観て!イミテイ村』とそのスピンオフ『流浪の楽団ノシエチミ』(section30)、『アート意固地センター』(section27)が演じられていたが、いずれも主張が明確な線と狙いのはっきりしたネオラクゴらしい作品だと改めて感じた。
 太遊さんご自身、別の場所でネオラクゴを演じた際の話をされていたが、フロンティアやカルティベイト(この二つでも、いろいろと雰囲気が異なるのだけれど)と違った場所で、どのようにネオラクゴが拡がっていくのか、再演を重ねることによってどう作品が練り上げられていくのかが非常に興味深く、愉しみだ。

 昨夜も、フロンティアではお見かけしないお客さんが来られていて、少しお話をうかがうことができた。
 こうした出会いがまた嬉しい。
 フロンティアともども、カルティベイトもぜひ!
posted by figarok492na at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月26日

アマチュアオーケストラの本を読み始めた(深夜のCLACLA)

 どんよりとした感じはありつつも、青空の見える一日。

 気温も上昇し、暑さが厳しい。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 昨夜、山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」他<ライヴノーツ>やハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル他が演奏したブラームスの管弦楽曲集<タワーレコード/DECCA>、youtubeで桂米朝が演じた『堺飛脚』、『眼鏡屋盗人』、『松医者』を聴いたりしながら、4時半過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。

 その後、ヤマカズさんのエロイカを聴きながら、仕事関係の作業を進める。


 広小路尚祈の『清とこの夜』<中央公論新社>を読了する。
 とある町のさびれた居酒屋の主人清とその周囲の人々の姿を描いた作品。
 単なる人情譚で終わっていないところが、作者らしい。


 13時過ぎに外出して仕事関係の用件を片付け、下京図書館へ。
 『清とこの夜』、岸松雄の『映画評論家岸松雄の仕事』<ワイズ出版>、青山七恵の『わたしの彼氏』<講談社>、橋本紡の『今日のごちそう』<同>、角田光代の『私のなかの彼女』<新潮社>を返却し、野田秀樹の『エッグ/MIWA』<同>と予約しておいた黒川創の『いつか、この世界で起こっていたこと』<同>、畑農敏哉の『アマチュアオーケストラに乾杯!』<NTT出版>、緒川怜の『冤罪死刑』<講談社>、村田喜代子の『屋根屋』<同>、佐野眞一の『されど彼らが人生』<毎日新聞社>を新たに借りる。


 帰宅後、クナッパーツブッシュ指揮のブラームス(2回)、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>、ヤマカズさんのエロイカを聴いたりしながら、新しい作品を書き進めたり、『アマチュアオーケストラに乾杯!』を読み始めたりする。
 副題に「素顔の休日音楽家たち」とある『アマチュアオーケストラに乾杯!』は、プロ以外のオーケストラのうち音大芸大系のオケや小中高の部活としてのオケ、一般大学のオケ、ジュニアオケを除いた、「演奏により生計を立てていない弦楽器、管楽器、打楽器奏者が集まった、主にクラシック音楽を演奏する集団で、成人・社会人を主なメンバーとするもの」の現状や運営のありよう等を、長年アマチュアオーケストラの団員として活動しただけでなく、自らベートーヴェン演奏に特化した「PROJECT Bオーケストラ」を立ち上げ、指揮もしている著者が記した一冊である。
 時事通信社からフジテレビと、マスコミで働いてきた著者だけに、容易な文体でありながら、押さえるべきところはきちんと押さえた内容で、なかなか読み応えがある。
 また、ネットが盛んになる以前のアマオケ入門書としては第一に挙げられるだろう近藤滋郎の『アマチュアオーケストラ入門』<音楽之友社ONブックス>をはじめ、参考図書一覧も非常に役に立つ。
 ところで、著者の畑農さんが長崎出身で、アマオケ人生の始まりも地元の長崎交響楽団(中学3年・1973年〜高校2年までの3年間在籍)ということは、一切知らなかった。
 同じ長崎出身だけに、ちょっと嬉しい。

 アマオケに関しては、大学在学中の1990年から92年頃にかけて、全国の約30の団体に対して、いわゆるプロの指揮者による交響曲演奏記録の調査を行ったことがある。
 当時ご協力いただいた団体の担当の方々に改めて深くお礼を申し上げるとともに、ネット時代の到来で、こうした調査・資料類の収集が本当に楽になったことを痛感する。


 18時台に外出し、仕事関係の用件を片付けてから錦湯さんへ。
 月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアsection32を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 終演後、打ち上げに参加し、いろいろと話をする。

 で、午前1時20分頃帰宅した。


 以上、5月25日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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ネオラクゴ・フロンティアsection32(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)

☆ネオラクゴ・フロンティアsection32

 ゲスト:センサールマン
(2015年5月25日20時開演/錦湯)


 月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアはsection32。
 前々回前回と宣言した「コント」も視野に入れてか、今夜は後方(錦湯さんの入口側)に台を組んで長椅子を置くなど、より客席らしいしつらえとなっていた。

 ゲストは久方ぶりのセンサールマン(愛植男さんと山崎仕事人さんのお二人)だが、開口一番のおしゃべりでは、新たに芸能事務所に所属したことがまず報告される。
 そして、とあるイベントで一緒になった大先輩のエピソードが植男さんの仕草込みで語られていて、どうにもおかしい。
 あまりのおかしさに、大先輩への曰く言い難いかなしみを覚えたほど。

 で、センサールマンの漫才へ。
 中学生や高校生にも対応するということで、いつもと一味違うよう心掛けた卒業式を舞台とするネタを披露した。
 掛け合いのありようなど確かにマイルドかなと思いつつも…、そこはセンサールマンのお二人、一筋縄ではいかない。
 そして、やっぱり歌!

 太遊さんの新作は、『白球/俳優/不惑 悠(ハッキュー ハイユウ フワクユー)』。
 突如野球をやめたいと言い出した少年に両親は…。
 といった展開で、太遊さんの言いたいことがストレートに表わされ(だいたい、タイトルからしてそうだもんね)、なおかつ含みも多いネオ度の高い作品となっていた。
 section30以降の新たなステージは、ネオ度にさらに磨きがかかっていて、今後のパワーアップがますます気になるところだ。

 〆のおしゃべりでは、センサールマンのお二人の門真市でのイベント『WRIDE(ワライド)10』(6月7日日曜・15時半開場、16時開演/門真市民文化会館ルミエールホール大ホール)の告知も行われていた。
 ルミエールといえば1000人規模の大きなホールだが、すでに1階席はソールドアウト、500円の2階席が残っているだけだそう。
 ご都合よろしい方は、ぜひ!

 そして、日付変わって5月26日20時半からは、寺町三条から一筋目の細い道を入ったところにあるライト商會2Fのギャラリーで、ネオラクゴ・カルティベイトX『穢・カムアゲイン』(予約1300円、当日1500円)が開催される予定となっている。
 皆さん、こちらもぜひ!!
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2015年05月24日

GOMO'Sを愉しんだあと、CDを購入した(CLACLA日記)

 晴天。
 いいお天気、いい青空の一日。
 どんよりとしたお天気になると天気予報にはあったが、日中はずっと陽光が見えていた。

 気温も上昇し、暑さを強く感じる。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 どうにもこうにも、たがが外れまくった状況だ。
 もちろん、それを良しとはしたくない。


 昨夜、KBS京都でオードリーのオールナイトニッポンや、youtubeで越路吹雪の歌う『ラストダンスは私に』(レコード音源と、亡くなった1980年4月に放映された『ミュージックフェア』でのもの)を聴いたりしながら、4時20分過ぎまで仕事関係の作業を進めたり、広小路尚祈の『清とこの夜』<中央公論新社>を読み始めたりする。
 『ラストダンスは私に』は、NHKのラジオ深夜便で放送されていたものをきちんと聴くことができなかったのが残念で。
 何度も繰り返し聴きながら、『古畑任三郎』でこの曲が効果的に使われていたことを思い出す。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 NHK・FMの『トーキング・ウィズ松尾堂』や、『きらクラ!』(途中まで)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、『清とこの夜』を読み進めたりする。
 『トーキング・ウィズ松尾堂』は、先ごろ亡くなった三代目桂米朝の特集で、米朝さんの子息米団治さんと林家正蔵がゲスト出演。
 米朝さんが演じた『足あがり』(1977年録音)を聴くことができたのが大収穫だった。


 15時半頃外出し、仕事関係の用件を片付ける。

 それから京阪で東福寺まで移動し、スペース・イサンでTHE GO AND MO’Sの第18回公演『野村の論』を観る。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!

 開演前終演後、関係各氏と話をする。


 終演後、京阪で祇園四条まで戻り、仕事関係の用件を片付ける。
 で、タワーレコードでCDを2枚購入したり、京都芸術センターに寄って用件を片付けたり、夕飯用の買い物をすませたりして、20時過ぎに帰宅した。
 CDを購入したのは、もちろん欲しいCDだからではあるのだけれど、精神的な安定の意味も少なからずある。
 メンテナンスのおかげで身体はすっきりしているのだが、精神的には諸々重なってあんまりすっきりとはしていなのだ…。


 夕飯後、早速購入したばかりのハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル他が演奏したブラームスの管弦楽曲集<タワーレコード/DECCA>と、山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団(現日本センチュリー交響楽団)が演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」&モーツァルトの歌劇『クレタの王イドメネオ』のバレエ音楽からガヴォット<ライヴノーツ>を続けて聴く。
 クナッパーツブッシュとウィーン・フィルの管弦楽曲集は、ルクレティア・ウェストのアルト独奏によるアルト・ラプソディと悲劇的序曲の後半2曲が、格調高くシリアスな雰囲気の濃い演奏。
 一方、前半の大学祝典序曲とハイドンの主題による変奏曲、特に大学祝典序曲は、クナッパーツブッシュのクセの強さ(と、ブラームスの音楽が持つぎくしゃくとした感じ)がよく表われた演奏だ。
 山田一雄と大阪センチュリー交響楽団のエロイカ・シンフォニー他は、ヤマカズさんが亡くなる5ヶ月ほど前の1991年3月15日の第4回定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)のライヴ録音をCD化したもの。
 実は、僕はこのコンサートを生で聴いていて、ヤマカズさんらしく鳴らすところはよく鳴らしつつも、小編成のセンチュリー響にあわせた見通しのよいすっきりした演奏だったという記憶が残っていたのが、25年近くぶりにこうやってCDで聴き直してみて、やはり大筋では自分の記憶に誤りがないことを確認できた。
 ただし、モーツァルトのガヴォットがアンコールで演奏されたことは忘れてしまっていた。
 こちらも清潔感に満ちた演奏で、聴き心地がよい。

 さらに、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>も聴く。


 夕飯後、観劇記録の準備を行ったり、新しい作品を書き進めたり、『清とこの夜』を読み進めたりする。


 今日は、明治ベーカリーのはちみつ入りミニドーナツを食す。
 寺町の業務スーパーで、税込み83円だったもの。
 オーソドックスなミニドーナツで、まあまあ美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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THE GO AND MO'S第18回公演『野村の論』

☆THE GO AND MO’S第18回公演『野村の論』

 出演:黒川猛、喜劇王
 映像出演:森本研典(喜聖)、丸山交通公演(喜公子)、筒井加寿子(百喜)、ファックジャパン(喜神)、岡嶋秀昭(喜竜)
 脚本・演出:黒川猛
 構成:黒川猛、中川剛
 音楽:Nov.16
 照明:真田貴吉
 制作・他:丸井重樹
(2015年5月24日17時開演の回/スペース・イサン)

 ベトナムからの笑い声で鳴らした黒川猛のワンマン・ライヴ、THE GO AND MO’Sだが、第18回目となる『野村の論』は、「KIGEKI」祭!の副題で、あの喜劇王(あえてH江さんとだけ記しておこう)が登場した。

 ちなみに「KIGEKI」とは、1・イメージさせたい映画、2・登場させたい職業(の人)、3・使わせたい小道具の3つのお題*に従って、10分間のシンキング・タイムののち、喜劇王と挑戦者が2分間の演技を競い合うという、GOMO’Sではおなじみの映像シリーズ。
 なお、各対戦には黒川さんと丸井さんの解説が施されており、ジャッジの基準は面白いか面白くないかではなく、どちらがより喜劇的かということになっている。
(*例えば、1・スティング、2・火消し、3・霧吹き。ただし、これは中瀬が勝手に考えたお題だ)

 で、今日は、上述した面々との過去の対戦の中から、各回の名勝負1本ずつを選んで来場のお客さんが判定をくだすという趣向もあったのだけれど(全ての勝負で、喜劇王が勝利。ほかに、喜劇王と挑戦者二人によるエキシビジョン・マッチも流されていた)、やはり圧巻は喜劇王と黒喜こと黒川さんによる生・KIGEKIだった。
 特に、ベトナムからの笑い声のツートップの一方だった喜劇王は、激しくなおかつ軽快な動きと細やかで滑稽な表情仕草で、「七人の侍」、「マクドのレジ打ち」、「梯子」という容易でないお題を見事にクリアし、喜劇王の名に恥じぬ喜劇っぷりを発揮していた。
 これまでの映像ももちろん愉しかったのだけれど、やっぱり喜劇王は生が一番と改めて痛感した次第。
 黒川さんも必死のパッチのやたけた勝負。
 ブラックな方向に進んでしまうのも、その名の通り黒喜らしい。

 いずれにしても、京都の小劇場で笑いを手がける人には、ぜひともGOMO’Sの公演に足を運んで欲しいかぎり。
 ああ、面白かった!

 そして、次回第19回公演『利夫の声』は、7月4日と5日に東京の王子小劇場で開催される予定で、東京の皆さんにもぜひぜひご高覧いただきたい。
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2015年05月23日

扇田昭彦さんが亡くなられた(CLACLA日記)

 演劇評論家の扇田昭彦さんが亡くなられた。74歳。
 東京大学文学部を卒業後朝日新聞に入社し、長く演劇専門の記者を務め、評論家としても活躍する。
 特に、扇田さんが演劇専門の記者となった1960年代末からの小劇場運動の同伴者として広く知られる。
 『日本の現代演劇』<岩波書店>をはじめ、扇田さんの「わかりやすくて、対象の要所急所を的確に指摘する」批評、評論には、僕も大きな刺激を受け、多くを学んだ。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 どんよりとしたお天気へ。
 雨降りになりそうだ。

 気温はそれなりに上昇するも、それほど暑さは感じず。
 それでも、皆さんくれぐれもご自愛くださいね。


 アメリカ・ニューヨークの国連本部で開催されていたNPT(核不拡散条約)再検討会議は、結局最終文書を採択できないまま終了した。
 中東非核構想に関し、アメリカやイギリス等がイスラエルに配慮した結果だと伝えられている。
 いろいろと考えることあり。


 昨夜、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>(2回)、グレン・グールドが弾いたヨハン・セバスティアン・バッハのインヴェンションとシンフォニア<SONY/BMG>、イーヴォ・ポゴレリチが弾いたドメニコ・スカルラッティのソナタ集<ドイツ・グラモフォン>、ヴァイオリンのギル・シャハムとジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏したシベリウス&チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、角田光代の『私のなかの彼女』<新潮社>を読み進めたりする。


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
 壬生のローソンストア100で買い物をしたが、50円引き商品がさらに増えていた。
 単なる棚卸しか?
 それとも閉店か?


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『N響 ザ・レジェンド』を聴く。
 オトマール・スウィトナー指揮NHK交響楽団が演奏したモーツァルトの交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」(1984年1月11日、NHKホール/第919回定期公演)、ヨハン・シュトラウスのアンネン・ポルカとヨハン&ヨーゼフ・シュトラウスのピチカート・ポルカ(1986年2月21日、同/第984回定期公演)のライヴ録音を聴く。
 いずれも、前回のロヴロ・フォン・マタチッチが指揮したブルックナーの交響曲第8番同様、ちょうどクラシック音楽を聴き始めた頃の演奏で、非常に懐かしい。

 続けて、山田一雄指揮新星日本交響楽団が演奏したチャイコフスキーの交響曲第5番<フォンテック>を聴く。

 再びNHK・FMに戻り、『クラシックの迷宮』を聴く。
 今週は「私の試聴室」で、モーツァルトの新譜CDがまとめて取り上げられていた。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたりする。
 ちなみに、今夜の夕飯はハヤシライスだった。
 野菜がたっぷり。


 『私のなかの彼女』を読了する。
 いろいろと想うことあり。

 ほかに、許光俊の『問答無用のクラシック』<青弓社>の拾い読みもした。


 今日は、モンテールのふんわりロール(生チョコ)を食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 生チョコクリームを巻いたチョコ地のスポンジケーキ2切れで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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午前中打ち合わせを行い、夜にメンテナンスを行い、桂米朝さんの落語を観る(深夜のCLACLA)

 晴天。
 いいお天気、いい青空の一日。

 気温が上昇し、日中は暑さを強く感じる。
 気温の差が大きいので、皆さん、くれぐれも風邪などにはお気をつけくださいね。


 イスラム国による邦人人質殺害事件に関して政府の検証委員会は、政府の判断や措置に人質救出の可能性を損ねるような誤りがあったとは言えないと結論づけたと報じられている。
 案の定というかなんというか。
 なんとも納得のいきかねる、しかしながら政府自身の検証であるならばきっとこうなるだろうなということも予想ができていた結論である。
 いろいろと考えることあり。


 昨夜、KBS京都で岡村隆史のオールナイトニッポンを聴いたりしながら、3時20分頃まで仕事関係の作業を進める。


 朝早めにおきて、仕事関係の作業をすませる。


 その後外出して、大切な打ち合わせを行う。
 少しでも実り多い形となっていくよう、努めたいと思う。


 帰宅後、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、角田光代の『私のなかの彼女』<新潮社>を読み進めたりする。


 18時過ぎに外出して仕事関係の用件を片付けたのち、百万遍方面へ。
 先週に続いて身体のメンテナンスを行う。
 ああ、すっきりした!

 その後、お芝居関係で親しくしている人と夕ごはんをとり、相手の家へ。
 相手が別の作業をしている間、桂米朝さんが演じた『地獄八景亡者戯』(1990年4月、京都府立文化芸術会館ホールでの録画。MBSの追悼番組)を観る。
 ああ、面白かった!

 で、24時少し前に帰宅した。


 以上、5月22日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月21日

夕方、京都芸術センターなどに足を運んだ(CLACLA日記)

 晴天。

 気温も上昇したが、風が吹き湿度が低かった分、過ごしやすし。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 愚か者を支える者こそ一番の愚か者だし、卑劣漢を支える者こそ一番の卑劣漢だ。
 一番の愚か者にも一番の卑劣漢にもなりたくない。


 ドローンがらみで15歳の少年が逮捕されたと報じられている。
 いろいろと考えることあり。


 昨夜、KBS京都でAKB48のオールナイトニッポン(永尾まりや、武藤十夢、中西智代梨の三人。この頃、よく出演してるような気がする)を聴いたりしながら、4時近くまで仕事関係の作業を進める。
 そうそう、AKB48のオールナイトニッポンの冒頭で、三人が「よよよいよよよいよよよいよい、めでてえなあ」と昔懐かし『伝七捕物張』(中村梅之助が主人公の伝七を演じる。瀬川新蔵や今村民路=藤川矢之輔、高橋長英、稲吉靖司、田中春男、和田幾子らも出演)の決め台詞を口にしていたが、AKBグループか何かでこの台詞が流行っているのだろうか。
 あまりの唐突さに驚いた。


 朝早めに起きて、仕事関係の予定をすませる。


 午前中、毎週恒例の洗濯をすませる。
 乾き、実によろしい。
 ああ、すっきりした!


 その後、ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも木曜日』や、セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>、ヴィルヘルム・バックハウスがハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルの伴奏で演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番<DECCA国内盤>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたりする。


 橋本紡の『今日のごちそう』<講談社>を読了する。

 ほかに、鈴木淳史の『クラシック批評こてんぱん』<洋泉社新書y>の拾い読みもした。


 17時台に外出し、仕事関係の用件を片付ける。
 その後、京都芸術センターで『ぶらあぼ』6月号を入手したり、夕飯用の買い物をすませたりして、19時近くに帰宅した。
 壬生のローソンストア100で、50円引きのふりかけ類や調味料類が並んでいた。
 たぶん商品の入れ換えだろうとは思うけれど、最近ローソンストア100の閉店が進んでいるので、ついつい気になってしまう。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、ミケランジェロ・カルテットの来日コンサートのライヴ録音(2015年2月26日、王子ホール)を聴く。
 ベートーヴェンの弦楽4重奏曲第15番、第8番「ラズモフスキー第2番」などが放送されていた。

 続けて、チェリビダッケのブルックナーを再び聴く。
 実に聴き応えのある演奏なのだけれど、こうやってCDで何度も聴き返すことに違和感を覚えなくもない。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、角田光代の『私のなかの彼女』<新潮社>を読み始めたりする。
 ほかに、許光俊の『世界最高のクラシック』<光文社新書>の拾い読みもした。


 今日は、モンテールのふんわりロール(生チョコ)を食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 生チョコクリームを巻いたチョコ地のスポンジケーキ2切れで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 今さっき、隣人がゴンガタンととても大きな物音をさせた。
 デリカシーのない人間には、困ったものだ。
 まあ、今に始まったことではないが。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月20日

チェリビダッケのCDを購入した(CLACLA日記)

 どんよりとした感じはありつつも、日中は青空が見える。
 で、夜になって雨。
 そして、雷鳴が轟く。

 気温は上昇し、暑さを強く感じる。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 安倍首相と野党党首による、いわゆる党首討論が開かれた。
 いろいろと考えることあり。
 それにしても、なんと薄っぺらい言葉か。


 昨夜、ピアノのポール・クロスリーが弾いたドビュッシーの練習曲集<SONY>を聴いたりしながら、3時50分まで仕事関係の作業を進める。


 ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも水曜日』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 15時過ぎに外出し、河原町へ。
 仕事関係の予定をすませたのち、OPAのタワーレコードでCDを購入する。
 ほかに、AvisやOPAのブックオフものぞいた。

 その後、かかりつけの病院で診察を受け、四条通のスギ薬局で薬を受け取り、ついでに夕飯用の買い物をすませて17時過ぎに帰宅した。


 帰宅後、購入したばかりのセルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第7番<SONY国内盤>を聴いたりしながら、新しい作品を書き進める。
 チェリビダッケとミュンヘン・フィルのブルックナーの交響曲第7番は、1990年来日時のサントリーホール大ホールでのライヴ録音。
 第2楽章はもちろんのこと、両端楽章のゆったりとしたテンポは全く気にならなかったのだけれど、第3楽章のスケルツォだけは、ああチェリビダッケだなあと思わされた。
 ちなみに、チェリビダッケとミュンヘン・フィルは、同じ1990年の来日時にフェスティバルホールでブルックナーの交響曲第8番を聴いた(10月4日)。
 それこそ天国的長さというか、その遅さが強く記憶に残っている。


 青山七恵の『わたしの彼氏』<講談社>を読了し、橋本紡の『今日のごちそう』<同>を読み始める。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMでエド・デ=ワールド指揮NHK交響楽団の第1810回定期公演の実況中継(サントリーホール大ホール)を聴く。
 もともとは、デヴィッド・ジンマンが指揮する予定だったのが、手術によるキャンセルのためデ=ワールトに代わったもの。
 シューマンの『マンフレッド』序曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ギル・シャハムの独奏)、ブラームスの交響曲第2番とは、確かにジンマンらしいプログラムだ。
 シャハムといえば、1993年10月15日のケルンWDR交響楽団の定期演奏会(ハンス・フォンクの指揮)でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いたことがあるが、楽器の艶やかな音色も加わって、特に第1楽章に魅了された。

 続けて、再びチェリビダッケ指揮のブルックナーを聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、『今日のごちそう』を読み進めたりする。


 今日は、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 夜になって、気圧と湿度のために身体が重たい。
 やれやれ。


 馬鹿を支える者が一番の馬鹿者だ。
 馬鹿は支持しない。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月19日

朝寝て昼過ぎに起きたので、短めの日記(CLACLA日記)

 雨はやみ、どんよりとした感じはありつつも青空へ。

 気温はそれほど上昇せず。
 過ごしやすし。


 参議院本会議で、安倍首相が生活物資や電力不足によるライフラインの途絶を「存立危機事態」の例として挙げた。
 いろいろと考えることあり。


 作家の車谷長吉が亡くなった。69歳。
 自覚的に「私小説」の書き手を選択した作家で、『鹽壺の匙』で三島由紀夫賞を受賞し、映画化もされた『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞を受賞した。
 深く、深く黙祷。


 8時台に眠り、13時少し前に起きる。


 ABCラジオの『とことん全力投球!!妹尾和夫です』や、チョン・ミョンフン指揮ウィーン・フィルが演奏したドヴォルザークの交響曲第6番&第8番<ドイツ・グラモフォン>、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団が演奏したスメタナの管弦楽曲集<DECCA>、アルテミス・カルテットが演奏したドヴォルザークの弦楽4重奏曲第13番&ヤナーチェクの弦楽4重奏曲第2番「ないしょの手紙」<Virgin>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、青山七恵の『わたしの彼氏』<講談社>を読み進めたりする。


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 夕飯後、ヴァイオリンのギドン・クレーメルとピアノのマルタ・アルゲリッチが演奏したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6番〜第8番<ドイツ・グラモフォン>、オルフェウス室内管弦楽団が演奏した同じくベートーヴェンのバレエ音楽『プロメテウスの創造物』全曲<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き進めたり、『わたしの彼氏』を読み進めたりする。
 新しい作品は、まだ題名を決め切れていない。


 今日は、モンテールのふんわりロール(生チョコ)を食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 生チョコを巻いたチョコ地のスポンジケーキ2切れで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 朝寝て昼過ぎに起きたので、今日は短めの日記だ。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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批評について考えたりした一日(昨日のCLACLA)

 どんよりとしたお天気の一日。
 夕方になって、雨が降り始めた。

 気温はそれほど上昇せず。
 皆さん、くれぐれも風邪などにはお気をつけくださいね。


 見抜く力、考え抜く力の重要性を痛いほど感じる今日この頃だ。
 自省あるのみ。


 ハワイで、オスプレイが墜落事故を起こしたと報じられている。
 いろいろと考えることあり。


 昨夜、4時過ぎまで諸作業を進める。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 ニコラウス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」&第104番「ロンドン」、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団が演奏したブルックナーの交響曲第2番、ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団が演奏したワーグナーの序曲・前奏曲集、ボロディン・カルテットが演奏したブラームスの弦楽4重奏曲第1番&第3番<TELDEC>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品を書き始めたりする。


 岸松雄の『映画評論家岸松雄の仕事』<ワイズ出版>を読了する。
 ああ、面白かった!

 続けて、青山七恵の『わたしの彼氏』<講談社>を読み始める。
 青山さんの作品を読むのは、この『わたしの彼氏』が初めてだ。

 ほかに、鈴木淳史の『クラシック批評こてんぱん』<洋泉社新書y>の拾い読みもした。
>(小泉純一郎首相の単純な)言動がもてはやされ、規範になるとすれば、もはや批評の役割が終わってんじゃねえかという危惧があるだけだ。
 もともと批評の精神が希薄な国とはいえ、単純素朴で感情的な言葉の力には、一人ひとりの言葉は必ずや圧殺されるに違いないだろうから。
 そして、そのようなときにこそ、批評的思考で物事を見ていかなければならないのだ<
(2001年6月に記された「あとがき」より)


 19時頃に外出して用件を片付けてから、錦湯さんへ。
 月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアsection31を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!


 その後、打ち上げに参加し、さらにコント企画についてなどみんなの話を聴いているうちに朝を迎えてしまった。
 ここでも批評することについていろいろと考える。

 で、7時半過ぎに帰宅。


 以上、5月18日の日記。
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ネオラクゴ・フロンティアsection31(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)

☆ネオラクゴ・フロンティアsection31

 ゲスト:桂三幸さん
(2015年5月18日20時開演/錦湯)

 しのつく雨の中開催された月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアsection31だったが、今回初めてのお客さんも何人か来られるなどなかなかの盛況。
 重畳重畳。

 まずは、先週に続いて二週連続の登場となるゲストの桂三幸さんと太遊さんが開口一番のおしゃべりで盛り上げる。
 最近の大阪に関する時事ネタやら三幸さんの趣味嗜好(モータースポーツ等)と、連鎖反応の芋蔓式に話がつながり、けっこう長めのおしゃべりとなった。

 で、三幸さんは5年ほど前につくって、その後改作を加えた『冬のゴルゴ』を手短に。
 おなじみ殺し屋ゴルゴ13の日常を描いた作品で、途中の難所も巧くハンドルを切って無事ゴールイン。

 太遊さんの新作は、『お笑い300人委員会』。
 舞台はどうやら漫才か何かのコンクール。
 変格的なネタに挑んだコンビに対して、居並ぶ審査員たちが評価を下していくのだが…。
 といった内容で、その審査員のチョイスがツボにはまり、ちょっと笑い過ぎてしまい、後半はぐっと笑いを我慢した。
 だって、今は亡き香川先生が出てくるんだもんね。
(昔、高校の修学旅行で三条のいろは旅館に泊まったとき、A山君にエロい深夜番組があるから見ようと言われて同じ部屋のみんなで観たのが、三幸さんの師匠三枝さん=現文枝さん司会の『ナイトinナイト』。この香川さんやざこば師匠、遥洋子が並んでクイズに答えるという全くエロくなさそうな番組で、A山君にどこがエロかとやと訊くと、クイズに間違えたらみんな脱いでいくととんでもないことをぬかす。はっ、遥洋子ばかりか香川さんも脱ぐのか、と再度尋ねると、そうだよ脱ぐよと平然と応える。もちろん、そんなわけはなく終了。今度は映画『二十四時間の情事』を見ようと煽動するので呆れて寝てしまった。長崎の高校生がエロさ期待に観る映画か!)
 ただし、審査員のキャラクター設定は饅頭でいえばガワの部分で、もちろん餡子は別のところ。
 犬も杓子もならぬ、猫も杓子も好き勝手にああだこうだと自覚もなしに批評家然としていられることに疑問を投げかけた作品で、やっぱり自分自身のことを省みる。
 余談だけど、簡単に他人を評価できるってことは、その評価によって自分自身も簡単に見抜かれてしまうってことなんだけどなあ。

 最後は、三幸さんと太遊さんのおしゃべりで〆る。
 前回に続き、今回も太遊さんから「コント」の企画についての言葉がある。
 こちらの展開も愉しみだ。

 なお、今週木曜の21日に、大阪福島の八聖亭で三幸さんの入門13年目にして初の主催落語会「桂三幸落語会パート1」が開催される由。
 18時半開場で19時の開演、前売1500円の当日2000円、ゲストは桂三語さんに太遊さんということで、ご都合よろしい方はこちらもぜひぜひ!
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2015年05月18日

お芝居を観たあと、急遽大切な予定をすませた(深夜のCLACLA)

 晴天。
 いいお天気、いい青空へ。
 どんよりとした感じもなくはなかったが。

 日中は気温も上昇する。
 皆さん、くれぐれも風邪などにはお気をつけくださいね。


 大阪市の「大阪都構想=大阪市を廃止し5つの特別区にするか否か」に関する住民投票は、僅差で反対が多数を占めた。
 いろいろと考え、想うことあり。


 昨夜、KBS京都でオードリーのオールナイトニッポンを聴いたりしながら、3時40分過ぎまで仕事関係の作業を進めたり、岸松雄の『映画評論家岸松雄の仕事』<ワイズ出版>を読み進めたりする。


 朝早めに起きて、仕事関係の予定をすませる。


 ブルーノ・ヴァイル指揮ターフェルムジークが演奏したハイドンの交響曲第86番と第90番<ともにSONY>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『映画評論家岸松雄の仕事』を読み進めたりする。


 正午過ぎに外出し、阪急で梅田へ。
 仕事関係の用件を片付けたのち、大阪駅前第1ビルのワルティーに足を運んだところ、シャッターが閉まり、店主入院のため休業という趣旨の案内が貼ってあった。
 うむむ。

 で、地下鉄で日本橋まで移動し、シアトリカル應典院で第20次笑の内閣『名誉男性鈴子』(高間響上皇作・演出)を観る。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 アフタートークは劇作家で演出家の永井愛さん。
 今回の公演についてや「名誉男性」のこと、自作の『歌わせたい男たち』のエピソードについて語られていたが、以前京都芸術センターでのときと同様、永井さんのお話には惹き込まれる。
 そういえば、昔NHK・FMの芸術ジャーナルに、演劇評論家の村井健さんと永井さんのおしゃべりによる演劇時評(批評)があったんだけど、あれは本当に面白かった。
 2002年3月末の終了ということは、ちょうど小泉政権下の出来事だけれど、クリティシズム(批評性)がどんどん欠落していく過程を象徴しているような気がしないでもない。

 終了後、楽屋での打ち上げに参加させていただく。
 ただし、永井さんとのお話は笑の内閣の面々など若い人たちに譲り、旧知の松田裕一郎さんなどと話をする。


 その後、急遽大切な予定が入る。
 いろいろと今後のことに関して話をすることができた。
 本当に愉しみだ!


 で、23時過ぎに帰宅し、スヴェトラ・プロティッチが弾いたモーツァルトのピアノ作品集<キング>を聴いたりしながら、観劇記録の準備を行ったりする。


 以上、5月17日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい!
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第20次笑の内閣『名誉男性鈴子』

☆第20次笑の内閣『名誉男性鈴子』

 作・演出:高間響
(2015年5月17日15時半開演の回/シアトリカル應典院)

 あれは大学の3回生になってしばらくしてからのことだから、かれこれ25年近く前のことになるか。
 立命館大学には、女子学生の権利拡充等を目的とした女子学生委員会という組織があって(今もある?)、何かのきっかけで全学部の委員会の総会に参加することがあった。
 で、そのとき他学部の委員の女性(当方は文学部。彼女は産業社会学部だったかな)と親しくなってあれこれ話をした。
 フェミニズムや女性の社会進出の問題ばかりでなく、そのときは恋愛やセックス(処女性のこととかゲイのこととか)についても話題になった。
 その際、彼女が口にした、
「女の敵は女って言葉、いろいろと考えてしまうなあ。恋愛のこととかだけじゃなくて、それこそおっさん化しなくちゃ社会進出も出来ないだろうし。逆に、その足を引っ張る女もいるし。フェミニズムなんて糞喰らえていう女もいるし。まあ、男の問題、てかもとはといえばシステムそのものの問題もあるんだけどね」
といった趣旨の言葉が強く記憶に残っている。
 そうそう、そのとき彼女に薦められた刊行されたばかりの、エリザベート・バダンテールの『母性という神話』(今手元にあるのは、ちくま学芸文庫版)は、今も愛読書の一つだ。
 それにしても、リベラルな姿勢で知られた小山内美江子が執筆した脚本の人気ドラマで一世を風靡した元アイドルが「八紘一宇」だなどと国会で口走らされたり、極端で稚拙極まる思想信条の持ち主がこの国初の女性首相か?などと持ち上げられたりするような今の惨状を、彼女は想像しえただろうか。

 昔話はこれくらいにして。
 舞台は岡山県の南アンタレス市(南アだよ、南ア)。
 3期12年間務めた現市長の後継者に指名されたのは、市議会議員の黄川田鈴子。
 「輝く女性の未来のため」初の女性市長となるべく、選挙戦を戦う彼女だったが…。
 といった展開の、第20次笑の内閣『名誉男性鈴子』は、タイトルにもある通り、男性上位社会の中で、戦略手段としてだけではなく、精神的にもマチズモに侵蝕されてしまった女性政治家=名誉男性とその周囲の人々の姿を通して、現在のこの国の性(ジェンダーとセックス双方)の問題や差別の問題、社会的圧迫等、様々な問題を描き上げようとした作品である。
 まずはそうした事どもが、借り物の言葉でなく、高間響自身の「我が事」として語られていたことに、僕は共感を覚えた。
 むろんそこは、高間上皇と笑の内閣だから、くだらないこと百も承知のくすぐりや下ネタ(松田裕一郎の表情!彼の部屋ですき焼きパーティーをやったときの発言の数々をすぐさま思い出してしまう)、さらには他団体への当てこすり等々、笑の仕掛けもふんだんに用意されているのだけれど、そのことに加えて、伊丹想流私塾での研鑚もあってか、前回の第19次笑の内閣の『超天晴!福島旅行』(2014年10月19日、アトリエ劇研)より一層、劇の構成や台詞遣いなどに洗練というか、まとまりを強めてきているように僕には感じられた。
 だからこそ、登場人物の人物像のさらなる描き込みや、いったん築かれたピーク以後の処理などより精度を求めたくなる部分も少なくはなかったのだが、やはり高間上皇のそうした変化はきちんと指摘しておくべきだとも思う。
(プラスの意味でのアクの強さや濃さは残しつつも、髭だるマンなど、そうした変化に反応していたのではないか。彼があまり見せないようにしている内面の繊細さやナイーブさをあえて高間上皇にはもっと引き出してもらいたい)

 演者陣では、まずもって黄川田鈴子を演じたピンク地底人2号が強く印象に残る。
 単なるキャラクター的な魅力や、表現力、エネルギーばかりではなく、ピンク地底人や「ピンク地底人2号と浅田麻衣のろうどくの会」(あいにく未見)での一連の経験とそれが導き出したものも透けて見える演技だった。
 また、重要な役回りを担った楠海緒も、高間上皇のあて書きもあってだろうけれど、良い意味での彼女の自己顕示性や賢しさが役柄とよくシンクロしていた。
 達者なしゃくなげ謙治郎と黒須和輝、安定した金原ぽち子、真摯な廣瀬愛子、雰囲気のよい大牧ぽるんに石田達拡と、ほかの演者陣も、経験の長短や技術の巧拙といった各々の課題はありつつも、個々の魅力と特性を発揮していた。
(由良真介も一部出演)
 さらなる高間上皇の作劇の変化に演者陣がどう沿っていくか、もしくはそうした変化にキャスティングをどう合わせていくかが、笑の内閣の今後の課題になっていくのではないだろうか。

 残すところ公演もあと1回。
 多くの方々にぜひともご覧いただければ。
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2015年05月16日

モーツァルトを聴きながら作業を進めた一日(CLACLA日記)

 どんよりとしたお天気の一日。

 気温も下がる。
 皆さん、くれぐれも風邪などにはお気をつけくださいね。


 大阪市をなくして5つの特別区を設けるか否かの住民投票に関する世論調査で、賛成派が反対派を逆転したと報じられている。
 安保法制も絡んだ自公与党と維新の裏取引でもあるんじゃないかとついつい思ってしまうが、それより何より、こんなわかりやすいやり口に乗ぜられてしまう人間が多いことに情けなくなってしまう。
 様々なことが見えてしまって、どうにもうんざりだ。


 昨夜、グレン・グールドが弾いたモーツァルトのピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲つき」他<SONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 その後、トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック・オーケストラが演奏した交響曲第40番&第39番とディヴェルティメント集<ともにERATO>、ヤープ・テル・リンデン指揮モーツァルト・アカデミー・アムステルダムが演奏した交響曲第27番、第28番、第30番<BRILLIANT>、フォルテピアノのマルコム・ビルソンとジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツが演奏したピアノ協奏曲第25番&第26番「戴冠式」<ARCHIV>、メゾソプラノのマグダレーナ・コジェナーがサイモン・ラトル指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の伴奏で歌ったアリア集<同>、フォルテピアノのメルヴィン・タンとニコラウス・マッギガン指揮フィルハーモニア・バロック管弦楽団が演奏したピアノ協奏曲第19番&第18番<HMF>と、全てモーツァルトの作品を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、岸松雄の『映画評論家岸松雄の仕事』<ワイズ出版>を読み進めたりする。


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMで『N響ザ・レジェンド』を聴く。
 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮NHK交響楽団が演奏したワーグナーの歌劇『リエンツィ』序曲(1975年12月4日、NHKホール/第676回定期公演)とブルックナーの交響曲第8番(1984年3月7日、同/第925回定期公演)を聴く。
 ブルックナーの交響曲は、N響にとって歴史的名演奏と呼ばれるもの。
 僕がクラシック音楽を熱心に聴き出した頃の演奏で、荒々しさを感じる大柄な音楽づくりだ。
 その分、今となっては若干粗さを感じないでもないけれど。
 それにしても、クラシック音楽を聴き出してからもう30年以上にもなるのか。
(生のコンサートに通い始めたのは1985年からだから、ちょうど30年だ)

 続けて、アルテミス・カルテットが演奏したベートーヴェンの弦楽4重奏曲第11番「セリオーソ」&第7番「ラズモフスキー第1番」<Virgin>を聴く。

 再びNHK・FMに戻り、『クラシックの迷宮』を聴く。
 今回は「ニューヨークの山田耕筰」と題して、ニューヨーク滞在時の山田耕筰と関係の深い作品が放送されていた。
 面白し面白し。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、『映画評論家岸松雄の仕事』を読み進めたりする。


 今日は、モンテールのふんわりロール(ミルク)を食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 おなじみミルククリームを巻いたスポンジケーキ2切れで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 愚か者を支持し、許容し、黙認する者こそ、一番の愚か者だ。
 一番の愚か者にだけはなりたくない。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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お芝居を観たあと、身体のメンテナンスを行う(深夜のCLACLA)

 どんよりとしたお天気の一日。

 気温は上昇し、暑さが厳しい。
 夜になっても蒸し暑い。
 暑い暑い暑い暑い。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 京都は葵祭。


 安保法制の閣議決定に関して、安倍首相が熱弁をふるっていた。
 が、全く心動かず。
 それどころか、ますますもって安倍首相をはじめとした現在の日本の政府の中枢にある人々の薄っぺらさを痛感する。
 目先鼻先口先舌先の言葉には踊らされたくない。


 他人事ではない、全て我が事だ。


 映画監督の野村孝が亡くなった。89歳。
 日活に入社し、石原裕次郎主演の『夜霧のブルース』や宍戸錠主演の『拳銃は俺のパスポート(拳銃と書いて、コルトと読む)』のほか、『しろばんば』、『続・キューポラのある街 未成年』、『血と海』といった作品も監督した。
 また、日活退社後は、『赤い運命』や『赤い絆』、土曜ワイド劇場や火曜サスペンスといったテレビドラマを手がけた。
 深く、深く、深く黙祷。


 昨夜、KBS京都で岡村隆史のオールナイトニッポンを聴いたりしながら、3時半過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 KBS京都の『妹尾和夫のパラダイスkyoto』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、岸松雄の『映画評論家岸松雄の仕事』<ワイズ出版>を読み進めたりする。


 14時台に外出する。
 お天気や葵祭との兼ね合いでバスに乗ろうかとも思ったが、結局自転車を利用した。
 で、アトリエ劇研へ。
 ドキドキぼーいずの革命的戦争#5『愛と退屈の国』(本間広大君構成・演出)を観る。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 開演前終演後、本間君をはじめ関係各氏と話をする。


 その後、19時から友だちに紹介してもらった整骨院へ行って身体のメンテナンスをしてもらう。
 前々からいいところがあると教えてもらっていながら、ずっと足を運びそびれていたのだが、そうそうそこなんですと大きな声で口にしたいほど的確な施療をしてもらうことができた。
 ああ、すっきり!


 それから百万遍で夕飯をすませ(久方ぶりにハンバーグを食す)、21時40分過ぎに帰宅した。


 帰宅後、フォルテピアノのオルガ・トヴェルスカヤが弾いたメンデルスゾーンの無言歌集<Opus111>を聴いたりしながら、観劇記録の準備をしたり、雑件を片付けたりする。


 以上、5月15日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月15日

ドキドキぼーいずの革命的戦争#5『愛と退屈の国』

☆ドキドキぼーいずの革命的戦争#5『愛と退屈の国』

 構成・演出:本間広大
(2015年5月15日16時開演の回/アトリエ劇研)

 転換点である。
 マクロにおいてもミクロにおいても。
 社会的状況、情勢と個々人の生活を安易に結び付け全てを解釈することほど単純なことはないが、かといって、両者を完全に切り離して別個のものと扱うことは、あまりにもナイーブで観念的、もしくは意図的で政治的に過ぎる。
 自己自身の存在や自己と他者の関係性について問うことの多い表現者とて、いや、ならばなおのこと、マクロな状況、情勢に大きな影響を受けるとともに、それとの向き合い方について一層敏感にならざるをえまい。
 大なるものの変化が小なるものの変化を呼び起こす。

 ドキドキぼーいずの革命的戦争#5『愛と退屈の国』は、そうした二重の意味での転換点を如実に反映した作品となっていた。
 ブラック・ボックスというアトリエ劇研の構造を活かした舞台上で演者陣は、この国でこれまでに起こったことや、現在起こりつつあること、さらにはこれから起こり得るかもしれないことどもをすぐさま想起させるようなエピソードと、それがもたらすムードやアトモスフェア、メンタリティ(実はマンタリテって言葉のほうがなじみいいのだ、西洋史を研究していた人間には)を表してみせる。
 と、こう記すと、メッセージ性にのみ力点を置いたプロパガンダ劇のようなものを想像される方もおられるかもしれないが、そこは本間君である。
 「開演前にお読みください。」と大きく書かれた公演パンフレットにも記されているような、それぞれの役(登場人物)を与えられた俳優が演じる「劇中劇」という設定をとったり、本間君のこれまでの作品と共通している現代演劇の諸手法の援用ばかりか、先行する諸作品の引用を行ったり、史実を作中に取り込んだりすることで、一方的なメッセージの強調と羅列を用意周到に避けている。
 途中意図されている以上の「退屈」を感じた場面もなくはなかったが、本間君の強い危機感が劇的に示された終盤の切迫感には心を動かされたし、強い危機感を抱くからこそ、演劇という表現活動を信じ続けようとする本間君の意志を感じ取ることもできた。
 そしてそれは、小なるものの変化によって、大なるものの変化と自覚的に向き合い続けると言い換えても誤りではないだろう。
(一方で、「愛」の部分というか、本間君の一連の作品と繋がる彼の想い、希求するものやことが『愛と退屈の国』にうかがえたのもやはり忘れてはなるまい)

 ドキドキぼーいずの松岡咲子、佐藤和駿、ヰトウホノカ、井戸綾子、すっ太郎に加え、客演の勝二繁、諸江翔太郎、片岡春奈の演者陣は、6回目(今日2回目。公演数が多い…)ということもあってか、粗さを感じる部分も少なくなかったのだけれど、本間君の意図や意志、作品世界に沿う努力を重ねていた。
 ただだからこそ、プラスの意味でも、そうした作品世界や本間君の意図や意志と演者それぞれの齟齬、距離の遠近、並びに演者個々の課題(技術的な巧拙ではなく、表現者としての意識というか)が大きく現れていたことも事実である。
 そうした部分をどう処理していくのか。
 それを個性として尊重強調することでより拡般された作品世界を生み出していくのか、それともさらに本間君の意志を徹底させた凝集力の強いアンサンブルを目指していくのか。
 そういった意味でも、ドキドキぼーいずという集団にとってこの『愛と退屈の国』は、大きな転換点となる作品のように僕には思われる。

 いずれにしても、ドキドキぼーいずの次回の公演を心待ちにしたい。
 残すところ5公演、多くの方にご覧いただければ。
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2015年05月14日

午前中と夕方外出した(CLACLA日記)

 青空が見えているなと思っていたら、どんどんどんよりし始めて、ついには本降りとなる。
 夕方の買い物時に強く降り出して、けっこう濡れてしまった。
 やれやれ。


 安倍内閣が安全保障法制に関連した11法案を閣議決定した。
 拙速のなし崩し、と呼ぶほかない。
 このことにせよ憲法そのものの問題にせよTPPにせよ、安倍内閣が推し進めていることは、いずれをとっても危うすぎる。


 昨夜、KBS京都でAKB48のオールナイトニッポンを聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。
 AKB48のオールナイトニッポンは、仕切りが19歳の木崎ゆりあ(彼女のことはよく知らない)だったものの、峯岸みなみと北原里英という久しぶりにオールドなメンバーが出演していた。
 あと、途中作業が行き詰まり、youtubeにアップされていた日本の映画を調べていたところ、野村芳太郎監督の『鬼畜』を見つけた。


 朝早めに起きて、仕事関係の作業を進める。


 毎週恒例の洗濯をすませる。
 乾き、なかなかよろしかった。
 ああ、すっきりした!


 10時台に外出して、仕事関係の予定をすませる。

 その後、下京図書館へ。
 中山可穂の『男役』<角川書店>、小林信彦の『つなわたり』<文藝春秋>、尾崎英子の『小さいおじさん』<同>、平松洋子の『野蛮な読書』<集英社>、山下澄人の『緑のさる』<平凡社>、北原尚彦の『シャーロック・ホームズの蒐集』<東京創元社>を返却し、予約しておいた岸松雄の『映画評論家岸松雄の仕事』<ワイズ出版>、青山七恵の『わたしの彼氏』<講談社>、橋本紡の『今日のごちそう』<同>、角田光代の『私のなかの彼女』<新潮社>、広小路尚祈の『清とこの夜』<中央公論新社>を新たに借りる。


 帰宅後、ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも木曜日』(征平さんは、今日71歳の誕生日だった)や、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮バーゼル室内管弦楽団が演奏したベートーヴェンの交響曲第1番&第2番<OEHMS>、ダニエル・ハーディング指揮ドイツ・カンマーフィルが演奏した同じくベートーヴェンの序曲集<Virgin>、グレン・グールドが弾いた同じくベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」〜第10番<SONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、『映画評論家岸松雄の仕事』を読み始めたりする。
 タイトルにもある通り、『映画評論家岸松雄の仕事』は評論家、脚本家、プロデューサー、さらには監督として映画に関わり続けた岸松雄が遺したインタビューや評論をまとめたもの。
 面白し面白し。
 そうそう、『西鶴一代女』撮影中の溝口健二へのインタビューで、彼が、
>大体、僕は昔から、階級の問題はコミュニズムが解決するが、そのあとには男と女の問題が残る、と考えていましてね。だから男と女の問題を取りあげることに特別な関心をもっていたわけなんです<
と語っているのが面白い。
 若き日に社会主義的傾向の強い『都会交響楽』を撮った溝口だけに、なるほどなあと思ったりする。
(いわゆる「レッドパージ」後の発言だから、時流に乗ったものとは言えないだろう)
 また、同じインタビューで、
>織田(作之助)は惜しいですよ。まったく……「夫婦善哉」なんかをやりたかったなあ<
と口にしているのも興味深い。
 溝口健二が撮影した『夫婦善哉』は、いったいどんな映画になっていただろうか。


 夕方になって再び外出し、仕事関係の用件を片付ける。
 で、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、昨年のプラハの春音楽祭からパーヴォ・ヤルヴィ指揮hr(旧フランクフルト放送)交響楽団のコンサートのライヴ録音(2014年6月3日、スメタナ・ホール)を聴く。
 ヒラリー・ハーンをソロに迎えたブラームスのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークの交響曲第8番、アンコールのブラームスのハンガリー舞曲第6番などが放送されていた。

 続けて、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮ハンブルクNDR交響楽団が演奏したドヴォルザークの交響的変奏曲、チェコ組曲&ブラームスのハンガリー舞曲集<ドイツ・グラモフォン>、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが演奏したシェーンベルク編曲によるブラームスのピアノ4重奏曲第1番<EMI>を聴く。


 夕飯後、新しい作品について考えたり、『映画評論家岸松雄の仕事』を読み進めたりする。


 今日は、モンテールのふんわりロール(ミルク)を食す。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 おなじみミルククリームを巻いたロールケーキ2切れで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!
 そういえば、ここのところローソンストア100の店舗の「整理」が進められているなあ。
 これもアベノミクスの「効果」だろうか?


 明日がいい日でありますように!
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2015年05月13日

大切な予定をすませた(CLACLA日記)

 台風一過。
 いいお天気、いい青空へ。

 気温も上昇する。
 ただし、湿度が低く涼しげな風も吹いていた分、それほど過ごしにくくはなし。


 ネパールで、また大規模な地震が発生したという。
 ああ。


 日本国内では、北朝鮮松茸の不正輸入容疑で朝鮮総連トップの次男が逮捕され、一方北朝鮮では金正恩第1書記の側近が粛清されたと報じられている。
 いつものことながら、どうして今なのかということについて考えてしまう。
 そして、またぞろミサイルが発射されるのではないかとも思ってしまう。


 チャンバラトリオが解散すると。
 今やメンバーは二人だけということも知らなかった。
 いろいろと想うことあり。
 そういえば、リーダーの山根さんはリベラルな考え方の持ち主として知られているんだった。


 昨夜、4時近くまで仕事関係の作業を進める。


 朝早くから、真向かいのマンション奥の元ボロ家の工事がかまびすしい。
 森鷗外じゃないけれど、まさしく「普請中」だ。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも木曜日』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、北原尚彦の『シャーロック・ホームズの蒐集』<東京創元社>を読み進めたりする。


 お昼過ぎに外出して仕事関係の用件を片付けたのち、大切な予定をすませる。
 様々な世代の様々な立場の方々の考え方、想いに接するというのは、それだけでも本当に貴重なことだと改めて痛感した。
 多謝。

 予定終了後、京都芸術センターで別の用件を片付け、夕飯用の買い物をすませて19時過ぎに帰宅した。


 どんどん日が長くなっていっている。


 帰宅後、想うところあって『長谷川如是閑評論集』<岩波文庫>の拾い読みをする。
>商品としての新聞紙は、どうしてもその時代の最も多数な社会集団の意識に投ずる必要があるので、新聞資本家にとっても、自己の機関たる性質が露骨に新聞紙に現われることは禁物である。
 それは、政党の機関が、やはり厳正中立を標榜して、何々党の機関たることを公言しないのと同じ事情である。
 こういう事情が、ある程度まで新聞紙の純商品化を牽制する<
(「現代の新聞と新聞記者」<1929年3月>より)


 夕飯後、マッジーニ・カルテットが演奏したエルガーの弦楽4重奏曲&ピアノ5重奏曲(ピーター・ドノホーのピアノ)<NAOXS>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたりする。


 『シャーロック・ホームズの蒐集』を読了する。
 こうやってミステリー作品を読むと、やはり僕は、ミステリーという形式でなく、小説そのもの、物語そのものが好きなのだということがわかる。
 ああ、面白かった!

 ほかに、許光俊の『世界最高のピアニスト』<光文社新書>の拾い読みもした。


 今日は、ファミリーマート・コレクションの粒あんドーナツを食す。
 近くのファミリーマートで購入したもの。
 まあまあ美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
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2015年05月12日

出町柳や百万遍で大切な予定をすませた(CLACLA日記)

 台風6号の影響で、終日雨。
 激しい降りだった。
(夜になって、台風は温帯低気圧に変わったとのこと)

 気温はそれほど下がらず。

 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 アメリカの国防総省が、2年後に横田基地にオスプレイを配備する旨発表した。
 じわじわじわじわと、いろいろなことが進められている。


 政治学者の松下圭一が亡くなった。85歳。
 東京大学法学部で丸山真男に学び、法政大学法学部助教授、教授を務めた。
 大衆社会論、並びに地方自治論を専門とし、市民自治の概念を示すことで「革新自治体」の理論的な先導者となった。
 こうした状況だからこそ、その功とともに罪についてもいろいろと考える。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 ドーマス(イギリスのピアノ4重奏団)が演奏したブラームスのピアノ4重奏曲第1番<Virgin>、バリトンのオラフ・ベーアがジェフリー・パーソンズのピアノ伴奏で歌った同じくブラームスの歌曲集<EMI>を聴いたりしながら、明け方5時近くまで仕事関係の作業を進める。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 急遽大切な予定が入り、14時過ぎに外出する。

 で、出町柳や百万遍を廻り、19時半過ぎに帰宅した。
 今後の展開がとても愉しみだ。


 夕飯後、マティアス・バーメルト指揮ロンドン・フィルが演奏したパリーの交響曲第5番他<CHANDOS>や、ヨエル・レヴィ指揮クリーヴランド管弦楽団が演奏したシベリウスの交響曲第2番&交響詩『フィンランディア』<TELARC>を聴いたりしながら、新しい作品について考えたり、北原尚彦の『シャーロック・ホームズの蒐集』<東京創元社>を読み始めたり、許光俊の『世界最高のピアニスト』<光文社新書>の拾い読みをしたりする。
 『シャーロック・ホームズの蒐集』は、いわゆるシャーロック・ホームズの生みの親コナン・ドイルが作品中に名前だけは記しながらもその詳細は明らかにしなかった事件に関し、北原尚彦がその文体や雰囲気を模して創作した作品集。
 シャーロキアン(熱狂的なシャーロック・ホームズのファン)には見過ごせない内容っだと思う。


 今日は、甘いものは食さず。
 その分、外出時に甘い飲み物を飲んだのだけれど。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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台風の影響か、どんよりとしたお天気へ(CLACLA日記)

 台風の影響か、青空からどんよりとしたお天気へ。
 夜になって、小雨もぱらつく。

 気温はあまり上昇せず、過ごしやすし。
 皆さん、くれぐれも風邪にはお気をつけくださいね。


 昨日捻った左腕(肩下)辺りが痛む。
 湿布を貼って、少しだけ落ち着いたが。


 自民公明両党が、恒久法=国際平和支援法案等、安全保障法制に関して合意したと報じられている。
 なし崩しの一語。
 いつまで続く泥濘ぞ、という状況に追い込まれることはないのか?
 自らは死地に赴くことがないとたかをくくっている人間が嬉々として法案の改訂を推し進める様には、危うさを感じずにはいられない。


 どうにも胡散臭くきな臭い状況が生み出されている。
 ああ、気持ち悪い。


>すなわち1940年から42年にかけて、わが国は世を挙げてあたかも一大癲狂院と化しつつあるの観があった。
 そこに生起するいっさいは、私の眼には、尊大と愚昧と軽信との烙印を捺された、気負い立った牡牛の、とめどもない仮装行列のようにしか映じなかった<
(林達夫『歴史の暮方』<中公新書>序より)


 詩人の長田弘が亡くなった。75歳。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 昨夜、NHKのラジオ深夜便を聴いたりしながら、4時20分過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 午前午後と、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルが演奏したブラームスのセレナード第1番<ドイツ・グラモフォン>、ジョン・バルビローリ指揮ベルリン・フィルが演奏したマーラーの交響曲第9番<EMI>、リカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルが演奏したシューベルトの交響曲第3番&第5番<同>、アバド指揮ウィーン・フィルが演奏したブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」<ドイツ・グラモフォン>、レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルが演奏したブラームスの交響曲第2番&大学祝典序曲<同>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたりする。


 山下澄人の『緑のさる』<平凡社>を読み始め、読了する。
 面白くって、ついつい読み進めてしまった。
 まあ、140頁ほどの短さということもあったのだけれど。

 ほかに、許光俊の『世界最高のピアニスト』<光文社新書>の拾い読みもした。


 18時台に外出し、仕事関係の予定をすませる。

 その後、錦湯さんへ。
 一足遅れでダンス・パフォーマンスは終わったところで、残念。
 で、ネオラクゴ・フロンティアsection30を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
 ああ、面白かった!

 終了後、打ち上げに参加する。
 常連さんのほか、新しいお客さんも加わって、こちらも愉しかった。

 23時半過ぎに帰宅した。


 以上、5月11日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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ネオラクゴ・フロンティアsection30(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)

☆ネオラクゴ・フロンティアsection30(月亭太遊のネオラクゴ企画)

 ゲスト:桂三幸さん
(2015年5月11日20時開演/錦湯)


 回を重ねて月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアも30回目となるsection30を迎えた。
 19時から開催されていたダンス・パフォーマンス(あいにく見逃してしまった。残念)からのお客さんもおられたりと、なかなかの盛況で重畳重畳。

 まずは開口一番、ゲストの三幸さん(上方若手噺家グランプリ2015の決勝進出、改めておめでとうございます!)と太遊さんがゴールデンウィークの出来事などを肴にして、たっぷりと盛り上げる。

 で、三幸さんが8年前につくったという新作落語を演じる。
 ネオラクゴ・フロンティアではおなじみのミニ・ジェット噴射機のような2台のスピーカー=現代的な「はめ物」を使った作品。
 付き合いはじめてそこそこの時間が経った恋人どうしだったが…。
 と、ここから先は入門13年目にして初となる三幸さんの独演会(5月21日夜、大阪福島・八聖亭、1500円)でお愉しみいただきたいのであえて記さないけれど、三幸さんの趣味趣向の一端もうかがわれたりもしていて、面白かった。
 独演会では、さらに磨き込まれているに違いない。

 そして、太遊さんのネオラクゴ新作は『流浪の楽団ノシエチミ』。
 エリチエミ(太遊さんはこんなくすぐり入れてませんので悪しからず)、じゃないノシエチミなるコーラスグループのジャパン・ツアーを聴いて感動したネットニュースの記者は、彼らへの取材を試みるが…。
 太遊さん自らネオ度が高いと公言する通り、ネオラクゴらしさの強い作品で、大いに笑わされながらも、それじゃあこうやってネットで自分の感想をとくとくとさらしこましている自分はどうなんやと改めて反省させられもした。

 最後は、再び三幸さんと太遊さんのおしゃべりで〆る。
 ここでは、太遊さんから「コントをやりたい」との発言(宣言)があり、こちらのほうも実に愉しみだ。

 次回からは、ネオラクゴ・フロンティアも新たなステージに入るわけで、ますます目も耳も離せない。
 皆さんも、お気軽にぜひ!


 ところで、今夕のABCテレビのニュース情報番組『キャスト』の特集において、ネオラクゴ・フロンティアでの取材もしっかり放映されていたそうで、当方のインタビューも使われていた旨、太遊さんに教えていただいた。
 冷や汗が出る…。
 そして、ますます悪いことができなくなる…。
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2015年05月10日

出町柳で落語会を愉しんだ(CLACLA日記)

 晴天。
 いいお天気、いい青空が続く。

 気温は思ったほどには上昇せず。
 Tシャツの上に半袖シャツという格好で外出したら、夕方になって肌寒さを感じたほどだった。
 皆さん、くれぐれも風邪にはお気をつけくださいね。


 国際平和支援法。
 って、これほど欺瞞に満ちた名前の法律もそうそうないんじゃなかろうか。
 まあ、自由でも民主でもない政党だからこそと言ってしまえばそれまでだけれど。


 昨夜、KBS京都でオードリーのオールナイトニッポンを聴いたりしながら、4時40分過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 朝早めに起きて、仕事関係の作業を進める。

 が、眠気に勝てず10時台から1時間とちょっと二度寝をしてしまう。


 NHK・FMの『トーキング・ウィズ松尾堂』や『きらクラ!』(途中まで)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、平松洋子の『野蛮な読書』<集英社>を読み進めたりする。


 14時半過ぎに外出して、自転車で出町柳へ。
 出町柳駅近くにあるカフェ「かぜのね」で、笑福亭笑利さんのチャリティー落語会(月亭太遊さんも出演)を愉しむ。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。


 終了後、笑利さんや太遊さんとお話をする。

 その後、いろいろとあって19時20分過ぎに帰宅した。
 帰途、自転車で移動中、人をよけようとして転倒し、左腕を捻る。
 今も痛みがあり、明日以降が怖い…。
 やれやれ。


 帰宅後、NHK・FMの『ブラボー!オーケストラ』で、阪哲朗指揮東京フィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第6番「田園」(第1楽章の途中から)のライヴ録音を聴きながら、雑件を片付ける。


 夕飯後、クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団他が演奏したメンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」<TELDEC>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 『野蛮な読書』を読了する。
 シリアスな内容もあってか、第三章の「すがれる」になってようやくあまりざわつくことなく読み進めることができた。
 中でも、「クリスティーネの眼差し」はしっくりくる。

 ほかに、鈴木淳史の『クラシック批評こてんぱん』<洋泉社新書y>の拾い読みもした。


 今日は、明治のたけのこの里の小袋(5、6個入り)を食す。
 まあまあ美味しうございました。
 ごちそうさま!


 夜になって、肌寒さが増してきた。
 繰り返しになりますが、皆さん風邪にはお気をつけくださいね。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

笑福亭笑利さんのチャリティー落語会(出町柳・かぜのね)

☆笑福亭笑利さんのチャリティー落語会

 出演:笑福亭笑利さん、月亭太遊さん
(2015年5月10日15時半開演/出町柳「かぜのね」)


 ネオラクゴ・フロンティアでの二度の高座がとても印象深い笑福亭笑利さんだが、できるだけ経験を積んだほうがいいという師匠笑福亭鶴笑さんの教えに従って、積極的に活動を続けている。
 その笑利さんが、出町柳のカフェ「かぜのね」で、会場費を除く収益をがん患者支援団体に寄付する旨のチャリティー落語会を開催した。
(かぜのねは、京阪叡電・出町柳駅から歩いてすぐ。名曲喫茶・柳月堂側の細い路を少し入ったところにある。カフェの奥に、和室というか畳敷きの広いスペースがあって、そこが会場だった。なかなかいい感じ)

 テーマは、笑いで免疫力アップ。
 にプラスして、チャリティーは(単純な)善ではなく、伝統は保守ではないという、笑利さんの想いが込められた会ともなっていた。
 実際、会の説明を兼ねた開口一番のおしゃべりでは、20代初めの土砂災害のボランティアでの微妙な体験が語られていたが、淡々とした口調である分、かえってその微妙さが強調されていたのではないか。

 で、一席目は、古典の『手水廻し(ちょうずまわし)』。
 大阪から訪れたお客さんから「ちょうずをまわして欲しい」と言われた丹波の宿屋の主人たちは、物識りの坊さんの助言を受けて長い頭(長頭=ちょうず)の男を連れてくるが…。
 というおなじみの展開で、長頭男が頭を回す場面もそうなのだけれど、宿屋の主人たちの勘違い、やり取りに笑利さんの特性がよく表われていたように思う。

 続いて、笑利さんと漫才時代の同期でにあたる太遊さんが、会のテーマに沿う内容ということで、ネオラクゴの十八番『来て!観て!イミテイ村!』をかける。
 笑利さん主催の会であることや、会場の雰囲気、お客さんの顔ぶれなど、全体の流れを見計らった、かろみのある口演だった。

 三席目は、再び笑利さんで、丹後峰山(父方の田舎だ)に伝わる昔話を古典のスタイルで落語家した『六助いなり』を演じた。
 世話焼きだけれど、ときにそれが行き過ぎる六助。
 そんな六助が、野良作業のついでに狐の巣穴をきれいにしたところ、夜になって白狐が恩返しに現れた。
 喜び勇む六助だったが…。
 小さな親切大きなお世話って言葉があったっけ。
 いくら自分がよかれと思っても、必ずしもそれが相手のためになるとはかぎらない。
 まさしく今回の会のテーマとも重なる内容で、後半の六助の大きな感情の変化が作品の肝となるように感じた。
 再演再々演を心待ちにしたい。

 そして、最後は笑利さんと太遊さんのおしゃべりで〆た。

 約90分。
 休日の午後に相応しい会であり、会場だった。
 次回も本当に愉しみだ。
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2015年05月09日

滝田裕介が亡くなった(CLACLA日記)

 どんよりとしたお天気。
 夕方になって、ようやく陽の光と青空が見えてきた。

 気温はそれほど上昇せず。
 皆さん、くれぐれも風邪などにはお気をつけくださいね。


 俳優の滝田裕介が亡くなった。84歳。
 東京の出身で、早稲田大学の演劇科から俳優座の養成所に転じ(2期生)俳優座へ。
 数々の舞台作品に出演する一方、映画やテレビドラマでも活躍した。
 特に、NHKの『事件記者』で一躍脚光を浴びた。
 また、その美声を活かした、洋画(『スター・ウォーズ』でのオビ=ワン・ケノービ)や海外ドラマの吹き替えなどでも知られる。
 怜悧冷徹な官僚、学者、大名といった役回りを得意とした。
 なお、テレビのドキュメンタリー・ドラマ『レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯』のナビゲーター役の吹き替えに関しては、久野収との対話集『思想のドラマトゥルギー』<平凡社ライブラリー>の中で、林達夫が、
「ふきかえの声もぴったりしていたな。あれやってるの滝田裕介だろう、俳優座の。僕はひいきなんだ、彼」
と高く評価している。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 イギリスの総選挙の結果を目にしつつ、やっぱり小選挙区制度ってどうなんだろうなあと思ったりする。
 そういえば、20年ほど前にロンドンを訪れた際、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールのカフェレストランで相席となった老夫妻とたまたま(日本の)小選挙区制度の話になったとき、あんな制度はよくない、やめておいたほうがよいと熱心に語っていたっけ。
 そうそう、山口二郎は自分をリベラルの守り手であると自認しているようだが、小選挙区制度の先導者、ならぬ扇動者が何をぬかすかの心境だ。
 事ここに到ることは、あの当時でも十分十二分に読めたことではないか。


 大きい声に乗ぜられ、あとになってだまされただまされたと被害者のふりをすることほど愚かであさましいこともあるまい。
 なんでもかでも疑ってかかる必要はないけれど、批判精神の欠落欠乏もはなはだ末恐ろしい。
 自省あるのみ。


 昨夜、NHKの関西発ラジオ深夜便を聴いたりしながら、『探偵志願の美女』の下書きを進め最後まで書き終える。
 ラジオ深夜便の3時台では、関西の懐かしい人気番組のテーマ音楽を聴くことができた。
 ああ、面白かった!

 4時半消灯。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 NHKラジオ第1の『かんさい土曜ほっと』や、クリーヴランド・カルテットが演奏したベートーヴェンの弦楽4重奏曲第13番&大フーガ<TELARC>、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルが演奏したブラームスのヴァイオリン協奏曲(シェロモ・ミンツの独奏)&大学祝典序曲<ドイツ・グラモフォン>を聴いたりしながら、『探偵志願の美女』のPCへの打ち込みを行い第1稿を完成させたり、平松洋子の『野蛮な読書』<集英社>を読み進めたりする。
 『野蛮な読書』は、記されていること自体がどうこうというより、言葉の選択などもあって、それが表面的なものにしか読めないというか、ぐっと心を動かされないというか、全く腑に落ちないというか、全くしっくりとこない。
 確信犯的に書いているのだな、と思い直そうとすると、臆面のなさ、わかったつもりでわかっていない感じを覚えさせる言葉が出てきたりして、どうにも乗れないのだ。


 夕方になって外出し、仕事関係の予定をすませる。
 その後、京都芸術センターで用件を片付けたのち、夕飯用の買い物をすませて19時少し前に帰宅した。


 帰宅後、NHK・FMでユカ・ペッカ・サラステ指揮NHK交響楽団の第1808回定期公演(NHKホール)の実況中継を途中から聴く。
 メインのシベリウスの交響曲第2番を聴くことができたが、堂に入った立派な演奏だった。

 続けて、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルが演奏したブラームスの交響曲第2番&ハイドンの主題による変奏曲<ドイツ・グラモフォン>を聴く。

 再びNHK・FMに戻り、『クラシックの迷宮』を聴く。
 BACHの音型が特集されていた。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『野蛮な読書』を読み進めたりする。
 『野蛮な読書』の池辺良、獅子文六、沢村貞子に関する文章は、対象への好みもあって、ようやくあまりざわつくことなく読み切ることができた。
 ただし、『お獅子のまるかじり』というネーミング・センスはやはり好みではない。


 今日は、オイシスのふんわりサンドケーキを食す。
 チョコホイップクリームをサンドしたココア生地のスポンジケーキで、まあまあ美味しうございました。
 壬生のローソンストア100で、50円引きだったもの。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月08日

予定のために南方面まで出かけた(CLACLA日記)

 晴天。
 いいお天気、いい青空へ。

 気温は上昇し、少し暑さを感じた一日。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 イギリスの総選挙で、与党保守党が第一党を維持する情勢とのこと。
 自民党が激減し、スコットランド民族党が躍進するとも報じられている。
 いろいろと考えることあり。
 他人事ならず。


 八百長猿芝居や目くらましにはだまされないようにしておかないと。
 今後、ますます見え見えのやり口が増えてくるだろうか。


 昨夜、KBS京都で岡村隆史のオールナイトニッポンやアルコ&ピースのオールナイトニッポン0を聴いたりしながら、4時40分過ぎまで諸作業を進めたり、『探偵志願の美女』を書き進めたりする。


 8時過ぎには目醒める。
 真向かいマンション奥のボロ家の工事が、またぞろかまびすしい。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 うっとうしいやいこの野郎!


 早いうちに、毎週恒例の洗濯をすませる。
 乾き、とてもよろしい。
 ああ、すっきりした!


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 その後、KBS京都の『妹尾和夫のパラダイスkyoto』や、クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリクが演奏したラモーの序曲集<オワゾリール>、マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊他が演奏した同じくラモーの『アナクレオン』他<ARCHIV>、ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン他が演奏したマルカントワーヌ・シャルパンティエのディヴェルティスマン集<ERATO>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『探偵志願の美女』を書き進めたり、平松洋子の『野蛮な読書』<集英社>を読み進めたりする。
 『探偵志願の美女』は、ようやくのこと落としどころが見つかった。
 邪劇の戯作もよいところだけれど。


 16時台に外出して南方面まで出かけ、仕事関係の予定をすませる。
 その後、東寺のブックオフでONTOMO MOOKの『クラシック輸入盤2001』<音楽之友社>が税込み108円で出ていたので購入し、京都芸術センターに寄り、夕飯用の買い物をすませ、19時少し前に帰宅した。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『ベスト・オブ・クラシック』で、ソプラノのドロテー・ミールズの来日リサイタルのライヴ録音を聴く。
 ミールズといえば、声質の好みの幅がとても狭い僕にとって今現在一番大好きなソプラノ歌手なのだけれど、今年1月の西宮での公演は『ゆかいなどろぼうたち』の新年最初の稽古と重なっていたため断念せざるをえなかった。
 そのこと自体は仕方ないと思っていたのだが、こうしてミールズの伸びやかでよく澄んでリリカルな歌声を耳にするに、やっぱり聴きに行っておきたかったなあと改めて思ってしまう。
(ミールズのような澄んだ声質の寿命は、それほど長くないわけだし。かつてのバーバラ・ボニーがそうだったように)

 続けて、ミールズがレザミ・ド・フィリップの伴奏で歌ったハイドンの英語によるカンツォネッタ&スコットランド民謡集<CPO>を聴く。


 夕飯後、『野蛮な読書』を読み進めたり、『探偵志願の美女』を書き進めたりする。
 『探偵志願の美女』は、あとしばらくかかりそう。
 そして、推敲が相当必要だとも思う。
 それにしても、『野蛮な読書』はしっくりこない。


 今日も、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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世はゴールデンウィーク明け 大阪までお芝居を観に行った(深夜のCLACLA)

 世はゴールデンウィーク明け。


 青空は見えつつも、どんよりとした感じが増す。
 夜になって雨も降り始めた。

 気温はあまり上昇せず。
 まだまだ過ごしやすし。


 昨夜、KBS京都でAKB48のオールナイトニッポンを聴いたりしながら、3時半過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも木曜日』を途中まで聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『探偵志願の美女』を書き進めたりする。
 『探偵志願の美女』は、なんとか先(落としどころ)が見えてきた。


 尾崎英子の『小さいおじさん』<文藝春秋>を読了する。
 ああ、面白かった!

 ほかに、許光俊と鈴木淳史の『クラシックCD名盤バトル』<洋泉社新書y>の拾い読みもした。


 13時台に外出し、大切な予定をすませる。
 いろいろと感じ、いろいろと思うことあり。
 刺激的な時間を過ごすことができた。

 その後、阪急と大阪の地下鉄を乗り継いで恵美須町へ。
 仕事関係の用件を片付けたついでに、中古CDショップをのぞく。
 が、めぼしいCDはなく、そこそこのものはあってもお値段が相当よろしい。
 ああ、わかってるなあ、という反面、ブックオフの500円棚で出ていそうで、ついつい買うのを躊躇してしまう。
 まあ、それだけのものと思っておこう。

 それから歩いて日本橋へ。
 軽めの食事をすませたのちシアトリカル應典院に移動して、努力クラブ9『彼女じゃない人に起こしてもらう』を観る。
 詳しくは、前回の記事(観劇記録)をご参照のほど。
 ああ、面白かった!

 開演前終演後、関係各氏と話をする。

 ついでに、楽屋での初日打ち上げにも顔を出す。


 で、24時過ぎに帰宅した。


 以上、5月7日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 03:24| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

努力クラブ9『彼女じゃない人に起こしてもらう』

☆努力クラブ9『彼女じゃない人に起こしてもらう』

 作・演出:合田団地
(2015年5月7日19時半開演/シアトリカル應典院)

 努力クラブの9回目の本公演となる『彼女じゃない人に起こしてもらう』を観た。
 好みは大きく分かれるだろうし、この作品の弱点欠点を指摘するのも容易だ。
 演者陣との兼ね合いも絡んでだろうが、場面数や転換のさせ方、ピークの置き方等、その結構には様々な課題があって、全体的に長さを感じたことは事実である。
 しかしながら、そうした負の部分を承知してもなお、僕は今回の作品に強く心魅かれるものがあった。
 と、言うのも、川北唯と森田深志の演じる登場人物の言葉を通して、合田団地の現実及び現状に対する認識や内面の感情、距離感、空疎感、諦念、切実さ、タナトスがストレートに、のみならずスリリングに表されていたからだ。
 むろん、それらはこれまでの合田君の一連の作品、努力クラブの一連の公演と通底するものだけれど、川北さんに加え森田君を得ることによって、合田君が一層リリカルで巧妙な言語感覚を前面に押し出すことが可能となったことも、やはり否定できまい。
 配役のアンバランスも辞さず、彼女彼らに重点を置いた合田君の作劇を僕は評価したい。
 実際、川北さん、森田君ともよく努めていた。
(単に「あて書き」という言葉に留めることが陳腐に過ぎるほど、合田君は川北さんの特性をよく踏まえたテキストを与えているし、時として心の揺れが演技に直結してしまうきらいの強い川北さんも、合田君の想いに充分に応えている)
 また、三田村啓示(二重の意味で「おかしい」)と山本麻貴(自分自身の今をよく引き受けている)に何日もの長を感じるとともに、キタノ万里もこの間の経験がよく活きているように思われた。
 ほかに、大石英史、ピンク地底人5号、木下圭子、九鬼そねみ、佐々木峻一、横山清正も、それぞれの長短はありつつも、合田君の意図に沿う努力を重ねていたのではないか。

 最後に、部外者が軽々に言葉にすべきことではないと承知の上であえて記すが、今回の公演を観て(上述した諸々のことを目の当たりにして)強く感じたことは、合田君ばかりでなく、佐々木君、九鬼さんにとっても、もはや努力クラブという枠組にとらわれないほうがよいのではないかということである。
 それは言い過ぎとしても、今は、各々が各々のスタンスとスタイルによって自らの表現の幅を広げ、精度を高めることこそ、個々人はもちろん努力クラブという集団にとっても大きなプラスになるように僕には感じられてならない。

 初日ゆえの粗さは、徐々にかたまっていくはずだ。
 来週月曜日までの公演。
 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 02:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月06日

ゴールデンウィーク最終日(CLACLA日記)

 世は、ほぼゴールデンウィークの最終日。
 ほぼと記すのは、明日明後日も休みにして、日曜日まで連休という人もいるだろうから。


 青空の見えるお天気。
 少しどんよりしてきたか。

 気温はあまり上昇せず、過ごしやすい一日。


 昨夜、youtubeにアップされた『伊集院光の深夜の馬鹿力』を聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進めたり、『探偵志願の美女(ちょっとだけ改題)』を書き進めたりする。
 本放送は聴けなくなったけど、こうしてyoutubeにアップされているので本当に助かる。
 それにしても、ABCラジオがJUNKの放送をやめたのは面白くないなあ。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも水曜日』(プロ野球中継のため14時少し前までの短縮版。公開生放送だった)や、マリア・ジョアン・ピリスが弾いたシューベルトのピアノ・ソナタ第16番&第21番<ドイツ・グラモフォン>、アルフレッド・ブレンデルが弾いた同じくシューベルトのピアノ・ソナタ第20番他<PHILIPS>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『探偵志願の美女』を書き進めたり、尾崎英子の『小さいおじさん』<文藝春秋>を読み進めたりする。
 ほかに、許光俊と鈴木淳史の『クラシックCD名盤バトル』<洋泉社新書y>の拾い読みもした。


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 夕飯後、サイモン・ラトル指揮バーミンガム・シティ交響楽団が演奏したブルックナーの交響曲第7番<EMI>や、NHKラジオ第1の『美女と巨匠』を聴いたりしながら、『探偵志願の美女』を書き進めたり、『小さいおじさん』を読み進めたりする。
 ほかに、『クラシックCD名盤バトル』の拾い読みもした。
 『美女と巨匠』は、サティと画家シュザンヌ・ヴァラドン(モーリス・ユトリロの母親でもある)の短い恋愛関係をクミコと石澤典夫アナウンサーがドラマとおしゃべりで再現した番組。
 以前聴いた戸田恵子とのヒッチコックのときもそうだったけど、古い声優っぽいクミコ(早稲田時代に演劇経験あり)に伍して石澤アナが頑張ってるなあと思って調べてみたら、なんと石澤アナは文学座の研究生出身でもあるのか。
 なるほど。


 今日は、第一パンのティラミス風蒸しパンを食す。
 近くのグルメシティで、税込み50円に値下げされていたもの。
 マスカルポーネ・クリームをサンドしたコーヒー風味の生地の蒸しパン、なんだけど、棒々鶏というか、なあんか中華料理みたいな味覚がして、ううん、あんまり美味しくなかったなあ。
 ごちそうさま!


 結局、連休は作業等で過ごした。
 ぶらりひょうたん的生き方をしてるんだから、これもまあ仕方がない。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月05日

こどもの日 夕方予定のために河原町へ(CLACLA日記)

 こどもの日。
 ゴールデンウィークが続く。


 晴天。
 いいお天気、いい青空となる。
 まさしく連休日和。

 気温はあまり上昇せず、暑すぎることもなく寒すぎることもなく、非常に過ごしやすい一日だった。
 ああ、すっきり。
 それでも、皆さんくれぐれもご自愛くださいね。


 昨夜、4時半近くまで仕事関係の作業を進めたり、『消えた男』を書き進めたりする。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 暖かくなってきたからか、またぞろ真向かいのマンションがかまびすしくなってきた。
 住人の責任ももちろんだけれど、それを野放しにして恥じない管理人、そして銭ゲバオーナーの責任も大きい。
 恥知らずどもに天罰天誅よくだれ!


 ABCラジオの『とことん全力投球!!』や、マルタ・アルゲリッチのアレクサンデル・ラビノヴィチが弾いたモーツァルトの2台と4手のピアノのための作品集<TELDEC>、ゲオルク・ショルティ指揮ロンドン・フィルが演奏したハイドンの交響曲第96番「奇蹟」&第102番<DECCA>、ニコラウス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したモーツァルトの交響曲第33番&第31番「パリ」<TELDEC>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたりする。


 小林信彦の『つなわたり』<文藝春秋>を読了する。
 『ビートルズの優しい夜』<新潮文庫>や『袋小路の休日』<講談社文芸文庫>と通底する作品のように感じられた。
 現実を加工することによって自らを語るという手法が、興味深く面白い。

 ほかに、許光俊の『世界最高のクラシック』<光文社新書>の拾い読みもした。


 17時台に外出し、仕事関係の予定をすませる。
 途中、Avis、ポコ・ア・ポコ(六角の角から寺町に移転)、ホットライン、ハイファイ堂、三条のブックオフをのぞき、夕飯用の買い物をすませて19時頃帰宅した。


 夕飯後、マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊管楽器奏者が演奏したモーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』ハイライト(トリヴェンゼーによるハルモニー編曲版)<ERATO>や、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼ管弦楽団ハルモニーが演奏した同じくモーツァルトのセレナード第10番「グラン・パルティータ」&第12番「ナハトムジーク」<ハルモニアムンディ・フランス>を聴いたりしながら、『探偵志願の女』を書き始めたり、尾崎英子の『小さいおじさん』<文藝春秋>を読み始めたりする。
 『探偵志願の女』は、昨日記した『江戸川乱歩の美女シリーズ』に影響を受けた『加茂川濫歩の美女シリーズ』の第1作目。
 シナリオを書いても撮影できなくては意味がない、というわけでノベライズ(小説)を書き始めたのだ。
 全くの戯作調。
 一応、展開は考えているけどね。


 今日も、実家からの荷物に入っていたお菓子をちょっとずつ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!
(で、全部食べ終えてしまった。かなしい…)


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月04日

ゴールデンウィークの真っただ中(CLACLA日記)

 世はゴールデンウィークの真っただ中。


 雨降り。
 どんよりとしたお天気の一日。
 しばらくやんでいたが、夜になってまた降り始めた。
 しかもけっこう強い降りだ。

 気温は少し下がったか。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 気圧と湿度のWパンチで、体調あまり芳しからず。
 予定が変更になったこともあり、部屋にこもって作業を進めることにした。


 昨夜、NHKのラジオ深夜便を聴いたりしながら、4時40分過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 午前中、休みにする。


 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルが演奏した『ポピュラー・コンサート』<タワーレコード/DECCA>、アントネッロ・マナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダムが演奏したシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」<SONY/BMG>を聴いて、それぞれのCDレビューをアップする。


 連休ということで、近くの四条大宮の広場でライヴが始まってかまびすしいため、クラシック音楽を聴くのは断念し、NHKラジオ第1の『なぎら健壱のフォーク大集会』を聴く。
 高田渡の作品を別の歌手がカヴァーしたものの特集で、谷口正晃監督の『父のこころ』でお世話になった大塚まさじさんの歌も聴くことができた。
 と、いうことで、できればこちらも外のライヴの音なしに聴きたかった。


 仕事関係の作業を進める。


 中山可穂の『男役』<角川書店>を読了する。
 かつて宝塚にはまった人だからものすることができた作品かもしれない。
 ところで、昨日香月弘美のことを記したが、中山さん自身は「あとがき」で、
>作中に出てくる舞台事故は、過去に実際に起こった舞台事故とは一切何の関係もない<
と断っている。
 自分自身が感じたことゆえ、昨日の文章は訂正削除しないが、実際の中山さんの言葉はこうであることを、ここに記しておく。

 ほかに、許光俊の『世界最高のクラシック』<光文社新書>の拾い読みもした。


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
 帰宅して激しい雨が降り始めた。
 濡れてしまった方には申し訳ないのだけれど、ほっとする。


 帰宅後、チャールズ・マッケラス指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第5番&第7番他<Virgin>を聴いて、CDレビューをアップする。


 夕飯後、チェロのアンネー・ビルスマ他(プレ・ラルキブデッリとでも呼ぶべきメンバー)が演奏したシューベルトの弦楽5重奏曲他とラルキブデッリが演奏した同じくシューベルトの弦楽4重奏曲第10番他<ともにSONY>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、新しい作品について考えたり、小林信彦の『つなわたり』<文藝春秋>を読み始めたりする。
 『文學界』の2014年12月号に掲載された、性をテーマにした作品で、もしかしたら小林さんは谷崎潤一郎(作中にも名前が出てくる)を意識しているのではないか。
 なお、本作で重要な役回りを果たす「女嫌い」の池上のモデルは、1999年に亡くなった山崎忠昭ではないか。
(小林さんの『映画×東京とっておき雑学ノート』<文春文庫>所収の「夏の終わりの追悼」を参考。作中の宮里のモデルが、日活の企画室にいた栗林という人とわかる)


 ここのところ、youtubeにアップされた今は亡き天知茂が明智小五郎を演じる『江戸川乱歩の美女シリーズ』を拾い観しているせいで、京都を舞台にした『加茂川濫歩 美女シリーズ』という戯作を思いつく。
 迷探偵土懸地小五郎、助手の小林薫子、京都府警の取越警部がレギュラーで、『涎かけの女』、『煤払いの女』、『めばちこの女』、『偏平足の女』、『六波羅探題の女』、『ハゲタカの女』の簡単なプロットを考える。
 そうそう、天知茂(明智小五郎)の物真似を会得しようと頑張っているのだが、どうにも難しい。
 し、天知さんの物真似を会得したところで、今の若い人には彼のことがわからないだろう。
 てか、何やってんだか!


 今日も、実家から送ってきたお菓子をちょっとずつ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チャールズ・マッケラスが指揮した未完成交響曲の完成版

☆マッケラスが指揮した未完成交響曲の完成版

 指揮:チャールズ・マッケラス
管弦楽:エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
(1990年11月、ロンドン・アビーロードスタジオ1/デジタル・セッション録音)


 亡くなってからほどなくして刊行された井上ひさしの一連の未完成作品を読んで、どうしてもそこから先が読みたいと思った方も少なくないのではないか。
 そして、そうした想いが高じて、そこから先を書き繋ぎ、なんとか完成した作品に仕立て上げようと挑んでみる人間が出てきても、全く不思議ではない。
 水村美苗の『続明暗』など、そうした挑戦の成果の最たるものの一つだし、それより何より、シューベルトの未完の作品を再構築してみせたルチアーノ・ベリオの『レンダリング』がある。
 ただ、これらは各々の原作を十分十二分に読み込みつつも、結局自分は漱石でもなければシューベルトでもない、水村美苗でありルチアーノ・ベリオであるという断念と自覚自負によって為された創作であることも忘れてはなるまい。
 だから、学術的意匠を纏って為された同様の作業には、その作業への真摯さは疑わないものの、謙虚な姿勢とコインの裏表にあるだろうある種の傲慢さ、臆面のなさを感じないでもない。
 いや、それが言い過ぎとしても、机上の作業というか、原作者はもちろん、上記の水村美苗やルチアーノ・ベリオの作業から感じ取れる表現意欲や生々しさには乏しい。
 てか、ぶっちゃけ面白くないのだ。
 例えば、CDで聴いたホルストの組曲『惑星』の「天王星」だっけ、あれもたいがいだったし、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダース・フィルの来日コンサートにおけるブルックナーの交響曲第9番の完成版も、なんでこんな初期の序曲かなんかみたいな音楽聴かされなあかんねんと呆れる代物だった。

 で、このCDに収められたブライアン・ニューボールトによるシューベルトの未完成交響曲の完成版はどうかというと、シューベルトが遺した冒頭部分を駆使した第3楽章にせよ、『キプロスの女王ロザムンデ』の間奏曲第1番を転用した第4楽章にせよ、その努力は充分に認めて、箸にも棒にもかからないとまでは言わないのだけれど、やっぱり無理して完成させる必要はないやんか、というのが正直な感想だ。
 ロマンティシズムの噴出とでも呼びたくなるような第2楽章までの透徹した作品世界が、一挙に地上に引きずり降ろされたというか。
 マッケラスとエイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が丁寧な演奏を心掛ければ心掛けるほど、第4楽章など前半の2楽章を受けるにはあまりにも「シアトリカル」に過ぎる等、その落差を感じずにはいられなかった。

 カップリングの交響曲第5番や『ロザムンデ』のバレエ音楽第2番(オーケストラのアンコール・ピースとして有名)は、遅すぎず速すぎずのテンポに勘所をよく掴んだマッケラスの音楽づくりの手堅さと、オーケストラの安定した精度が相まって、なかなかの聴きものである。
 マッケラスとエイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団には、『ロザムンデ』の全曲、もしくは抜粋版を録音しておいて欲しかった。
posted by figarok492na at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アントネッロ・マナコルダが指揮したシューベルトの「ザ・グレート」

☆マナコルダが指揮したシューベルトの「ザ・グレート」

 指揮:アントネッロ・マナコルダ
管弦楽:カンマーアカデミー・ポツダム
(2014年6月/デジタル・セッション録音)
<SONY/BMG>88875063232


 イタリア出身で、マーラー・チェンバーオーケストラのコンサートマスターから指揮者に転じたアントネッロ・マナコルダと手兵カンマーアカデミー・ポツダムが進めてきた、シューベルトの交響曲全集の完結篇である。
 一部にピリオド楽器を使用するなど、いわゆるピリオド奏法を援用した演奏で、そうしたスタイルが作品の特性を巧みに描き出している。
 簡潔に言い表すならば、それは音楽の劇性、歌唱性ということになるだろうか。
 シューマンが評したような「天国的な長さ」のイメージからは外れるものの、歯切れがよくてメリハリの効いた推進力に満ちたマナコルダの音楽づくりは、シューベルトのこの交響曲の持つ若々しさ、躍動感をよく再現しているのではないか。
 瑞々しい第1楽章、リズミカルで生命力にあふれた第4楽章、ともにわくわくする。
 一方で、第3楽章の中間部分など、シューベルトの旋律の美しさ、歌い回しの魅力も存分に味わうことができる。
 そして、第2楽章。
 同じマナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムの未完成交響曲ともつながる、透徹して鮮烈な表現で、中でも8分59秒から9分過ぎ辺りの10秒ほどの休止は、このCDの白眉だと思う。
 カンマーアカデミー・ポツダムも、マナコルダの意図によく沿って、ソロ・アンサンブルともに密度の濃い演奏を繰り広げており、間然とするところがない。
 近年SONY/BMGレーベルがリリースした「ザ・グレート」には、トーマス・ヘンゲルブロック指揮ハンブルクNDR交響楽団、デヴィッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(RCA。これも全集)があるが、音楽の全体的な流れという意味でも細部の処理という意味でもオーケストラの音色という意味でも、このマナコルダ盤が僕には一番しっくりくる。
 大いにお薦めしたい。
(ただ、ジンマンの全集もそうだったけれど、このマナコルダの全集も近いうちに廉価ボックス化されるのではないか。装丁にこだわらない方は、そちらを待たれたほうがよいと思う)

 なお、録音会場は、これまで数多くの名盤を生み出してきたベルリンのイエス・キリスト教会である。
posted by figarok492na at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クナッパーツブッシュの『ポピュラー・コンサート』

☆クナッパーツブッシュの『ポピュラー・コンサート』

 指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ
管弦楽:ウィーン・フィル
(1960年2月、ウィーン/アナログ・ステレオ・セッション録音)
<タワーレコード/DECCA>PROC-1668

 【収録曲】チャイコフスキー:バレエ音楽『くるみ割り人形』組曲/シューベルト(ヴェニンガー編曲):軍隊行進曲第1番/ウェーバー(ベルリオーズ編曲):舞踏への勧誘/ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲


 ハンス・クナッパーツブッシュがウィーン・フィルを指揮した『ポピュラー・コンサート』といえば、音楽評論家の宇野功芳による熱心な支持もあって、LP時代から親しまれ続けてきたアルバムだ。
 その『ポピュラー・コンサート』が、タワーレコードの独自企画からオリジナルの形(カップリングに加えて、ブックレットのデザインも)で再発されるというので、迷わず購入した。
 と、こう記すと、大のクナ党のように勘違いする向きもあるかもしれないが、実はクナッパーツブッシュのCDを買うのは、なんとこれが初めてである。
 まあ、LP時代には、ウィーン・フィルとのブルックナーの交響曲第7番やミュンヘン・フィルとのベートーヴェンのエロイカ・シンフォニーなど、そこそこマニアックな音源を愛聴してはいたのだけれど。
 音楽、読書、演劇、映画、落語等々、狭きところより出でて広きを愉しむのが、僕の性分なのだ。

 で、これまでにもあれこれと語られてきたアルバムだけに、もはや何を今さらの感もあるのだが、一言で評するならば回顧の念に満ちた演奏、ということになるか。
 むろんそこはクナッパーツブッシュの性質もあって、べったりべとべととウェットに粘りつくことはない。
 ただ、全体を通して、物質的にも精神的にも、今そこにあるものではなく、かつてそこにあったものを描きとった演奏であるように強く感じられることも事実だ。
 いずれにしても、遅めのテンポの音楽づくりに、独特の節回しというか、間の取り方も加わって、曰く言い難い、おかかなしい情感が生み出されている。
 中でも、軍隊行進曲の中間部(2分18秒頃〜)の歌いぶりや、舞踏への勧誘の冒頭部分の静謐さには、ぐっと惹き込まれる。
 また、ゆったりと進む『くるみ割り人形』の葦笛の踊りや花のワルツ、靄が徐々に晴れていくかのような『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲の出だしも強く印象に残る。
 加えて、弦楽器管楽器はもちろんのこと、『くるみ割り人形』の打楽器にいたるまで、ウィーン・フィルの美質がよく発揮されていることも忘れてはなるまい。
 ハイビット・ハイサンプリングの効果だろう、音質もだいぶんクリアになっている。

 何度聴いても聴き飽きない、クラシック音楽好きには大いにお薦めしたい一枚である。
posted by figarok492na at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月03日

憲法記念日(CLACLA日記)

 憲法記念日。
 普段の不断の努力の大切さを改めて痛感する。
 いかにして負けの数を減らしていくかだ。

 朝日新聞阪神支局襲撃事件から28年が経った。
 犠牲となった小尻知博記者に、深く、深く、深く、深く、深く黙祷を捧げます。
 そして、本当に当たって欲しくないけれど、これから5年のうちに日本でも、政治、経済、言論、表現の各分野をはじめ、様々な形でのテロリズムと、それを利用したフレームアップが横行するような気がしてならない。
 本当に危機感を持って対峙していかなければ。
(先ごろ亡くなった桂米朝さんも、取材を通じて小尻記者と繋がりがあり、事件から一年後=1988年=大学に入った年の集会で落語を演じていたはずだ)


 青空からどんよりとしたお天気へ。

 気温は少し下がったか。
 風を涼しく感じる。
 皆さん、くれぐれも風邪にはお気をつけくださいね。


 KBS京都でオードリーのオールナイトニッポンを聴いたり、Radio4音源でマイケル・ティルソン・トーマス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したバーンスタインの『キャンディード』序曲(1981年8月22日、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール)やユン・メルクル指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団が演奏したシェーンベルク編曲によるブラームスのピアノ4重奏曲第1番(2015年2月7日、ハーグ・アントン・フィリップ・ザール)のライヴ録音を聴いたりしながら、5時近くまで仕事関係の作業を進める。
 両演奏とも、あまりしっくりこず。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 チャールズ・マッケラス指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第5番&第7番他<Virgin>、アントネッロ・マナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダムが演奏した同じくシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」<SONY/BMG>、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルが演奏した『ポピュラー・コンサート』<タワーレコード/DECCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 上田岳弘の『太陽・惑星』<新潮社>を読了する。

 ほかに、許光俊の『生きていくためのクラシック』<光文社>の拾い読みをした。


 16時頃外出して仕事関係の用件を片付けてから、下京図書館へ。
 『太陽・惑星』と原田マハの『楽園のカンヴァス』<同>、荒川憲一の『戦時経済体制の構想と展開』<岩波書店>、市原悦子の対談集『やまんば』<春秋社>、西村賢太の『無銭横町』<文藝春秋>を返却し、予約しておいた中山可穂の『男役』<角川書店>、小林信彦の『つなわたり』<文藝春秋>、尾崎英子の『小さいおじさん』<同>、平松洋子の『野蛮な読書』<集英社>、山下澄人の『緑のさる』<平凡社>、北原尚彦の『シャーロック・ホームズの蒐集』<東京創元社>を新たに借りる。
 で、ついでに夕飯用の買い物をすませ、17時半頃帰宅した。


 帰宅後、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが演奏したシェーンベルク編曲によるブラームスのピアノ4重奏曲第1番<EMI>を聴きながら、『男役』を読み始めたり、雑件を片付けたりする。


 夕飯後、アンドレア・マルコン指揮ラ・チェトラが演奏したモーツァルトの序曲集<ドイツ・グラモフォン>、アレクサンダー・リープライヒ指揮ミュンヘン室内管弦楽団が演奏したロッシーニの序曲集<SONY/BMG>を聴いたりしながら、『モノは試し』を読み返したり、『男役』を読み進めたりする。
 ほかに、『生きていくためのクラシック』の拾い読みもした。
 『男役』は宝塚歌劇団を舞台とした書き下ろし作品で、この作品に登場するファントムさんには、(男役と娘役の違いはありつつも)香月弘美の事故死が取り入れられているのではないか。


 今日も、実家からの荷物に入っていたお菓子をちょっとずつ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月02日

世はほぼ連休でもかまびすしい!(CLACLA日記)

 世はほぼゴールデンウィークの連休に突入した模様。
 ほぼと記すのは、連休にも関わらず働いている方々も多々おられるからで、真向かいのマンション奥の元ボロ家も工事をやっていた。
 しかも、19時を過ぎてもギーギーガーガーとかまびすしくやっていた。
 まあ、やらせる側にしてみれば、早く工事を終えてボロ家、改めきれいな家で生活したいということで、その気持ちも理解はできるのだけれど、やっぱりかまびすしいことに変わりはない。
 やあかましいやい、この野郎!
 である。


 晴天が続く。
 いいお天気、いい青空の一日。

 気温はぐんぐん上昇し、暑い暑い暑い暑い。
 これじゃあ夏だぜ、まったく。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 夜郎自大、忌むべし。


 イデオロギーというよりも、「気分」によるテロリズムの発生と、それをも利用したフレームアップや統制強化に気をつけておかなければならないと痛感する今日この頃だ。


 アメリカのR&B歌手、ベン・E・キングが亡くなった。76歳。
 ドリフターズのメンバーとして活動したのち、独立する。
 特に、大ヒット曲『スタンド・バイ・ミー』で知られる。
 深く、深く、深く黙祷。


 作家檀一雄の夫人、檀ヨソ子も亡くなった。92歳。
 檀一雄の『火宅の人』では、主人公の作家の妻のモデルと言われる。
 なお、俳優の檀ふみは檀一雄とヨソ子の娘である。
 深く、深く、深く黙祷。


 昨夜、4時半頃まで仕事関係の作業を進める。
 途中息抜きに、youtubeにアップされた土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズ(今は亡き天知茂が明智小五郎を演じるやつ)や、1976年版の映画『犬神家の一族』をとばし観する。
 前者では、許光俊が『探偵と正義の味方』(『問答無用のクラシック』<青弓社>所収)で印象に残ったと記している、『黒水仙の女』が面白かった。
 表面は冷たいけれど内面には激しい感情が蠢いている、という彼女らしい役回りを演じた江波杏子の大仰さがいいし、許さん指摘の通り音楽(というか、「無音」)も非常に効果的だ。
 後者では、全ての事が終わっての石坂金田一とのやり取りのあと、一人で電話を受けている際の小澤栄太郎の演技に改めてほれぼれとした。
 ほかに、『世にも奇妙な物語』のうち、1998年に放映された『懲役30日』も観たが、主人公の三上博史以下、松重豊、小日向文世、村松克己、内山森彦、浅野和之、手塚とおると、今考えればなんとも粒揃いなキャストである。


 午前中、仕事関係の予定をすませる。


 その後、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルが演奏した『ポピュラー・コンサート』<タワーレコード/DECCA>、アントネッロ・マナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダムが演奏したシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」<SONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、上田岳弘の『太陽・惑星』<新潮社>を読み進めたりする。


 15時少し前に外出し、大切な予定をすませる。
 その後、夕飯用の買い物をすませて18時過ぎに帰宅した。


 帰宅後、チャールズ・マッケラス指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第5番&第7番他<Virgin>を聴きながら、雑件を片付けたり、『太陽・惑星』を読み進めたりする。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMの『N響・ザ・レジェンド』を聴く。
 シャルル・デュトワとNHK交響楽団との初顔合わせとなった1987年のコンサートから、ストラヴィンスキーのバレエ音楽『春の祭典』やサン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」などのライヴ録音が放送されていた。

 クナッパーツブッシュの『ポピュラー・コンサート』を聴く。

 再びNHK・FMに戻り、『クラシックの迷宮』を聴く。
 今回は、南北戦争終結150年を記念したプログラミング。
 ああ、面白かった!

 さらに、マナコルダのシューベルトを聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『太陽・惑星』を読み進めたりする。


 今日も、実家から送ってもらったお菓子をちょっとずつ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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2015年05月01日

今日から5月(CLACLA日記)

 今日から5月。
 今年も、残すところ7ヶ月を切った。
 一日一日を本当に大切にしていかなければ。
 そして、自らの死を忘れないこと。


 晴天。
 いいお天気、いい青空が続く。

 気温は今日もぐんぐんと上昇し、暑さを強く感じる。
 皆さん、くれぐれもご自愛くださいね。


 メーデー。


 あやつられている馬鹿にあやつられるってことほど馬鹿なこともない。
 と、痛感する今日この頃。
 一番の馬鹿にはなりたくない。


 今日から納涼床が始まったと。


 昨夜、KBS京都で岡村隆史のオールナイトニッポンやアルコ&ピースのオールナイトニッポン・ゼロを聴いたりしながら、4時頃まで仕事関係の作業を進める。


 朝早く起きて、仕事関係の予定をすませる。


 その後、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルが演奏した『ポピュラー・コンサート』<タワーレコード/DECCA>、アントネッロ・マナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダムが演奏したシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」<SONY/BMG>、KBS京都の『妹尾和夫のパラダイスkyoto』、NHK・FMの『オペラ・ファンタスティカ』を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、5月の創作活動について考えたり、『高森みずきの穏やかな一日』を読み返したりする。
 『オペラ・ファンタスティカ』では、マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団他によるチャイコフスキーの歌劇『スペードの女王』のコンサート形式上演のライヴ録音(ミュンヘン・ガスタイク・フィルハーモニー)が放送されていた。
 コントロールのよく行き届いたヤンソンスの指揮の下、歌唱陣・オーケストラともに精度の高い演奏を繰り広げていて、実に聴き応えがあった。
 ほかに、ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団が演奏した同じくチャイコフスキーの交響曲第4番(ライヴ録音によるCD音源)も放送された。


 原田マハの『楽園のカンヴァス』<新潮社>を読了する。
 アンリ・ルソーと彼の作品に魅せられた人々の姿を、巧みにたくまれた構成で描いた作品。
 ああ、面白かった!


 18時少し前に外出し、京都芸術センターで用件を片付ける。
 で、夕飯用の買い物をすませて、19時頃に帰宅した。


 夕飯後、チャールズ・マッケラス指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第5番&第7番他<Viegin>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『高森みずきの穏やかな一日』を読み返したり、上田岳弘の『太陽・惑星』<新潮社>を読み始めたりする。
 ほかに、俵孝太郎の『新・気軽にCDを楽しもう』<コスモの本>の拾い読みをした。
 『新・気軽にCDを楽しもう』の目玉は、月1万円ずつ(ボーナス月は増額)を使って3年間、どういったクラシックCDを集めていくかというシュミレーション・ゲームだが、刊行から22年、どれだけCDが安くなったかがわかる。
 まあ、その分、月に1万円もCDの購入資金にまわせる経済的状況ではないようにも思うが。
(と、言うより、国内盤がどれほど高かったかということだ。そうそう、今はネット販売が充実していることもあり、購入するCDを国内盤に限る必要もないだろう)

 今日は、そばぼうろ、くろ棒、朝の応援食・チーズ入り焼きドーナツをちょっとずつ食す。
 いずれも実家からの荷物に入っていたもので、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 そして、5月がいい月でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする