雨降り。
その後雨はやむも、どんよりとしたお天気の一日。
気温と湿度、さらには花粉のトリプル・パンチで身体が重たし。
やれやれ。
親しい人に貸してもらった(今日聴いたCDは全てそう)ディヌ・リパッティのラスト・リサイタル<EMI>、ヴァイオリンのアルテュール・グリュミオーとピアノのクララ・ハスキルが弾いたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第1番〜第4番<PHILIPS>を聴きながら、ネオラクゴ記録や日記をアップしたり、仕事関係の作業を進めたりする。
リパッティのラスト・リサイタル(1950年9月のブザンソン音楽祭におけるライヴ録音)には、ヨハン・セバスティアン・バッハのパルティータ第1番、モーツァルトのピアノ・ソナタ第8番、シューベルトの即興曲第2番&第3番、そして最後の一曲を弾くことができなかったショパンの13のワルツが収められている。
ラスト・リサイタルというエピソードももちろんあってだけれど、強く心を動かされる。
一方、ベートーヴェンは、グリュミオーの艶やかなヴァイオリンとハスキルの端正清澄なピアノのバランスがとてもよくとれた演奏で、「調和」という言葉をすぐに思い起こした。
午前中、マウリツィオ・ポリーニが弾いたショパンの練習曲集<テスタメント>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
ポリーニのショパンのエチュードといえば、ドイツ・グラモフォンの録音が有名だけれど、こちらは1960年にEMIレーベルに録音されながら、ずっとお蔵入りとなっていたもの。
栴檀は双葉より芳し。
まだ10代後半の演奏であるものの、その力量の高さを思い知らされる。
お昼過ぎ、NHK・FMの『日曜喫茶室』や『きらクラ!』、イーヴォ・ポゴレリッチがクラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の伴奏で演奏したショパンのピアノ協奏曲第2番&ポロネーズ第5番<ドイツ・グラモフォン>、リパッティのラスト・リサイタルを聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、文書類資料類の整理を行ったりする。
若き日のポゴレリッチによるショパンは、実にドラマティックでエネルギッシュ、峻烈な演奏だ。
本谷有希子の『自分を好きになる方法』<講談社>を読了する。
かつて本谷さんがパーソナリティーを務めるオールナイトニッポンを耳にして、この人は(ホラを吹くとか、人をだまして利害を得るという意味ではなく、ある意味「レゾンデートル」として)「嘘をつく人」だとすぐに感じたが、それを思い出させる作品だった。
面白し。
ほかに、福永文夫の『大平正芳』<中公新書>の拾い読みもした。
夕飯後、NHK・FMの『サウンド・クリエイターズ・ファイル』(吉井和哉の最終回)、ワクテカ・ラジオ学園サンデー(途中から。最終回)を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、古川隆久の『昭和天皇』<中公新書>の拾い読みをしたりする。
今日は、甘いものは食さず。
我慢我慢。
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
2015年03月29日
夕方になって外出した(深夜のCLACLA)
晴天。
いいお天気、いい青空が続く。
気温はさらに上昇する。
穏やかな一日。
その分、花粉症の出も強く、くしゃみの連発や目の周りの痒みに悩まされる。
やれやれ。
昨夜、母親から電話があり、しばらく話をする。
本来はこちらから電話をかけるべきだったのだけれど。
多謝。
その後、KBS京都でアルコ&ピースのオールナイトニッポンを聴いたりしながら、3時半過ぎまで仕事関係の作業を進める。
アルコ&ピースのオールナイトニッポンは、いつもの調子で一部最後の夜を〆た。
今日も今日とて、朝早くから真向かいのマンション奥のボロ家の工事がかまびすしい。
明日は明日でどこかの馬鹿愚かがかまびすしいはずで、どうにもこうにもうっとうしい!
午前午後と、フェルディナント・ライトナー指揮バイエルン放送交響楽団が演奏したモーツァルトの交響曲第36番「リンツ」&第31番「パリ」他<ドイツ・グラモフォン/タワーレコード>、ヴェラー・カルテットが演奏した『カルテット・パーティー』(モーツァルト、ハイドン、ディッタースドルフ、ヴァンハルの弦楽4重奏曲集)<DECCA/同>、レオポルド・ストコフスキー指揮ナショナル・フィルが演奏したブラームスの交響曲第2番&悲劇的序曲、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」&ビゼーの交響曲<ともにSONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
森内俊雄の『梨の花咲く町で』<新潮社>を読了する。
滋味あふれる、というと安直な言葉に過ぎるかもしれないが。
まさしく「純文学」という言葉に相応しい短篇集だった。
続けて、本谷有希子の『自分を好きになる方法』<講談社>を読み始める。
ほかに、服部龍二の『広田弘毅』と古川隆久の『昭和天皇』<ともに中公新書>の拾い読みもした。
18時台に外出し、いくつか用件を片付けたのち寺町三条近辺のライト商會へ。
2Fギャラリーで、月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・カルティベイトB「絆・インタラプト」を愉しむ。
詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
終了後、1Fのカフェなどでおしゃべりをしたのち、遅めの夕飯をすませ午前2時過ぎに帰宅した。
以上、3月28日の日記。
今日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
いいお天気、いい青空が続く。
気温はさらに上昇する。
穏やかな一日。
その分、花粉症の出も強く、くしゃみの連発や目の周りの痒みに悩まされる。
やれやれ。
昨夜、母親から電話があり、しばらく話をする。
本来はこちらから電話をかけるべきだったのだけれど。
多謝。
その後、KBS京都でアルコ&ピースのオールナイトニッポンを聴いたりしながら、3時半過ぎまで仕事関係の作業を進める。
アルコ&ピースのオールナイトニッポンは、いつもの調子で一部最後の夜を〆た。
今日も今日とて、朝早くから真向かいのマンション奥のボロ家の工事がかまびすしい。
明日は明日でどこかの馬鹿愚かがかまびすしいはずで、どうにもこうにもうっとうしい!
午前午後と、フェルディナント・ライトナー指揮バイエルン放送交響楽団が演奏したモーツァルトの交響曲第36番「リンツ」&第31番「パリ」他<ドイツ・グラモフォン/タワーレコード>、ヴェラー・カルテットが演奏した『カルテット・パーティー』(モーツァルト、ハイドン、ディッタースドルフ、ヴァンハルの弦楽4重奏曲集)<DECCA/同>、レオポルド・ストコフスキー指揮ナショナル・フィルが演奏したブラームスの交響曲第2番&悲劇的序曲、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」&ビゼーの交響曲<ともにSONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
森内俊雄の『梨の花咲く町で』<新潮社>を読了する。
滋味あふれる、というと安直な言葉に過ぎるかもしれないが。
まさしく「純文学」という言葉に相応しい短篇集だった。
続けて、本谷有希子の『自分を好きになる方法』<講談社>を読み始める。
ほかに、服部龍二の『広田弘毅』と古川隆久の『昭和天皇』<ともに中公新書>の拾い読みもした。
18時台に外出し、いくつか用件を片付けたのち寺町三条近辺のライト商會へ。
2Fギャラリーで、月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・カルティベイトB「絆・インタラプト」を愉しむ。
詳しくは、前回の記事をご参照のほど。
終了後、1Fのカフェなどでおしゃべりをしたのち、遅めの夕飯をすませ午前2時過ぎに帰宅した。
以上、3月28日の日記。
今日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。
ネオラクゴ・カルティベイトB「絆・インタラプト」(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)
☆ネオラクゴ・カルティベイトB「絆・インタラプト」
ゲスト:ラショウさん(仮面舞踏)
(2015年3月28日20時15分開演/ライト商會2Fギャラリー)
月亭太遊さんがネオラクゴ・フロンティアでネタおろしをした新作ネオラクゴから選りすぐりの作品を演じるネオラクゴ・カルティベイトは、今回からライト商會のギャラリーが会場。
寺町三条を一筋下がった細い路地にあるカフェの2階で、今は亡き天知茂が明智小五郎を演じる土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズの舞台に似合いそうな独特の雰囲気を持った場所だ。
で、そんな場所にあわせ、音楽のほうもこれまでのクラシックのピアノ曲からエキゾチックなものに変わってカルティベイトがスタートする。
まずは「独居老人」という安直なくくりで年長者に対するアプローチを繰り返す学生や大学教授らの薄っぺらさ、上っ面加減を鋭く突いた『おしかけロンリネス』<section13>。
もちろん、登場人物である学生や大学教授らが諸々の象徴であることは言うまでもあるまい。
サゲの老人の言葉も切ない。
『断絶の園』<section18>は、最近京都界隈を賑わせたある事件をちらと思い起こしたりもする作品。
全くかみ合わない夫婦の姿を描いたどうにも毒っ気の強い展開だ。
と、ここで太遊さんと今回のゲスト・ラショウさんの軽いトークを挟み、ラショウさんの仮面舞踏のコーナーへ。
「絆・インタラプト」というタイトルを意識した内容で、別れることになってしまった「あなた(私)」にとって大切な人と「あなた(私)」自身を、仮面を付け換えることで続けて踊った。
悲哀、哀しさ、強い心の想いを緩やかで細やかな身体の動きで表現したダンスだったが、あえて長調陽性な音楽が使われていたのも強く印象に残る。
笑いに満ちたネオラクゴのあとだけに、そうした踊りに接することへのとまどいも生まれたのだけれど、そうした感情も含めて刺激的な内容だった。
続く、太遊さんの『地球溶接倶楽部(アースヨウセツクラブ)』<section22>は、慈善=偽善団体を通して、さらにその背景土台にあるものの嘘臭さ胡散臭さを叩きのめす傑作である。
まずもって、「ジシャリエキジシャリエキ(自社とともに、自者利益でもあるだろう)」と繰り返す倶楽部の部歌が痛快だ。
そして、再びラショウさんの仮面舞踏。
『おしかけロンリネス』に通じる老いた人や、全てを踏まえた踊りなどが繰り広げられていたが、タランテラ的というか、内面の強い動きが即身体の動きに結び付くような後半の激しいダンスに特に心を動かされた。
最後は、山登りの元気な老人たちにコンビニでバイトをしてくたくたな若者が激しい言葉を浴びせる『絶対安全ハイキング』<section23>で太遊さんが〆る。
みんなの歌の「小さな木の実」(ビゼー作曲)などの選曲もいい。
と、「絆・インタラプト」というタイトル・テーマにぴったりと沿った直球勝負のネオラクゴ4作品だった。
ネタおろし時と比べて若干粗さを感じる部分もありはしたが、笑いの仕掛けも豊富で、ラショウさんの仮面舞踏ともども濃密な時間を過ごすことができた。
ああ、面白かった!
ネオラクゴ・フロンティアと一味違ったネオラクゴ・カルティベイトにも、皆さんぜひ足をお運びくださいませ。
ゲスト:ラショウさん(仮面舞踏)
(2015年3月28日20時15分開演/ライト商會2Fギャラリー)
月亭太遊さんがネオラクゴ・フロンティアでネタおろしをした新作ネオラクゴから選りすぐりの作品を演じるネオラクゴ・カルティベイトは、今回からライト商會のギャラリーが会場。
寺町三条を一筋下がった細い路地にあるカフェの2階で、今は亡き天知茂が明智小五郎を演じる土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズの舞台に似合いそうな独特の雰囲気を持った場所だ。
で、そんな場所にあわせ、音楽のほうもこれまでのクラシックのピアノ曲からエキゾチックなものに変わってカルティベイトがスタートする。
まずは「独居老人」という安直なくくりで年長者に対するアプローチを繰り返す学生や大学教授らの薄っぺらさ、上っ面加減を鋭く突いた『おしかけロンリネス』<section13>。
もちろん、登場人物である学生や大学教授らが諸々の象徴であることは言うまでもあるまい。
サゲの老人の言葉も切ない。
『断絶の園』<section18>は、最近京都界隈を賑わせたある事件をちらと思い起こしたりもする作品。
全くかみ合わない夫婦の姿を描いたどうにも毒っ気の強い展開だ。
と、ここで太遊さんと今回のゲスト・ラショウさんの軽いトークを挟み、ラショウさんの仮面舞踏のコーナーへ。
「絆・インタラプト」というタイトルを意識した内容で、別れることになってしまった「あなた(私)」にとって大切な人と「あなた(私)」自身を、仮面を付け換えることで続けて踊った。
悲哀、哀しさ、強い心の想いを緩やかで細やかな身体の動きで表現したダンスだったが、あえて長調陽性な音楽が使われていたのも強く印象に残る。
笑いに満ちたネオラクゴのあとだけに、そうした踊りに接することへのとまどいも生まれたのだけれど、そうした感情も含めて刺激的な内容だった。
続く、太遊さんの『地球溶接倶楽部(アースヨウセツクラブ)』<section22>は、慈善=偽善団体を通して、さらにその背景土台にあるものの嘘臭さ胡散臭さを叩きのめす傑作である。
まずもって、「ジシャリエキジシャリエキ(自社とともに、自者利益でもあるだろう)」と繰り返す倶楽部の部歌が痛快だ。
そして、再びラショウさんの仮面舞踏。
『おしかけロンリネス』に通じる老いた人や、全てを踏まえた踊りなどが繰り広げられていたが、タランテラ的というか、内面の強い動きが即身体の動きに結び付くような後半の激しいダンスに特に心を動かされた。
最後は、山登りの元気な老人たちにコンビニでバイトをしてくたくたな若者が激しい言葉を浴びせる『絶対安全ハイキング』<section23>で太遊さんが〆る。
みんなの歌の「小さな木の実」(ビゼー作曲)などの選曲もいい。
と、「絆・インタラプト」というタイトル・テーマにぴったりと沿った直球勝負のネオラクゴ4作品だった。
ネタおろし時と比べて若干粗さを感じる部分もありはしたが、笑いの仕掛けも豊富で、ラショウさんの仮面舞踏ともども濃密な時間を過ごすことができた。
ああ、面白かった!
ネオラクゴ・フロンティアと一味違ったネオラクゴ・カルティベイトにも、皆さんぜひ足をお運びくださいませ。