深夜、激しく雨が降り、雷鳴も轟く。
日中、青空が見えたりもしていたが、夕方になって再び雨。
どんよりとした感じの強い一日。
広島をはじめ、全国各地の土砂災害と被害にあわれた方たちについて想う。
雨に伴い、気温はだいぶん下がったか。
ただし湿度が高い分、それほど快ならず。
昨夜、RTVE音源でダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送交響楽団が演奏したマーラーの「さすらう若人の歌」(クリスティアン・ゲルハーヘルのバリトン独唱)&交響曲第7番「夜の歌」(2014年1月24日、ストックホルム・ベルワルド・ホール)、シカゴ交響楽団の音源でトン・コープマン指揮シカゴ交響楽団が演奏したハイドンの交響曲第6番「朝」(2012年5月、シカゴ・オーケストラ・ホール)、アッシャー・フィッシュ指揮シカゴ交響楽団が演奏したワーグナーのジークフリート牧歌(2013年3月、同)のライヴ録音を聴いたりしながら、4時半頃まで仕事関係の作業を進める。
「さうらう若人の歌」では、ゲルハーヘルの声の衰え(不調?)が気になる。
あと、シカゴ交響楽団はやはりピリオド・スタイルになじめていなさそう。
フィッシュによるオーソドックスな解釈で堂に入ったジークフリート牧歌と比べると、なおのこと。
WGBH音源でフランソワ・グザヴィエ・ロト指揮ボストン交響楽団が演奏したヨハン・セバスティアン・バッハのブランデンブルク協奏曲第1番とベートーヴェンの交響曲第4番のライヴ録音(2014年4月12日、ボストン・シンフォニー・ホール)、ソプラノのナタリー・デセイがルイ・ラングレ指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の伴奏で歌ったモーツァルトのアリア集<Virgin>、サイモン・ラトル指揮バーミンガム・シティ交響楽団が演奏したブルックナーの交響曲第7番<EMI>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。
ボストン交響楽団のほうは、ピリオド・スタイルがなかなか様になっているのではないか。
特に、ベートーヴェンの交響曲は活き活きとして聴き心地がよい。
川上弘美の『晴れたり曇ったり』<講談社>を読了する。
これまでの雑文類をまとめた一冊だが、書くことについていろいろ考えさせられる内容でもあった。
ああ、面白かった!
>大正時代に反戦の言論を張った知識人は多いが、昭和の長い、十五年つづく戦争の中で、誰がその立場を守り得たか?
大正から昭和へ、教授たちは、はじめは平和を説き、やがて戦争を支持した。その中の何人かの例外をもって、教授全体を代表させることはできない。
日本の知識人全体の、この連続転向を問うことが必要だ。
戦争反対の根拠を、自分が殺されたくないということに求めるほうがいい。
理論は、戦争反対の姿勢を長期間にわたって支えるものではない。
それは自分の生活の中に根を持っていないからだ<
(鶴見俊輔の『身ぶりとしての抵抗』<河出文庫>から、川上さんが引用した部分より)
夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
夕飯時、愉しい誘いを受けるが、すでに明日の予定が決まってしまっていて、断らざるをえず。
残念だけれど、仕方がない。
夕飯後、RTBF音源でダニエレ・ガッティ指揮フランス国立管弦楽団が演奏したハイドンの交響曲第96番「奇蹟」、ラヴェルのピアノ協奏曲、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」のライヴ録音(2013年10月17日、シャンゼリゼ劇場)を聴く。
ハイドンはオーソドックスな解釈で、あまり面白くない。
ラヴェルは、ティボーデのきらめくような音色と技巧的なソロが聴きもの。
チャイコフスキーは劇性に富んで叙情的な音楽であり、ガッティの本領がよく発揮されている。
仕事関係の作業を進めたり、小和田哲男の『戦国史を歩んだ道』<ミネルヴァ書房>を読み始めたりする。
『戦国史を歩んだ道』は、今川氏や後北条氏、浅井氏など戦国史の研究で著名な小和田さんが自らの生涯について綴った、シリーズ「自伝」my life my world中の一冊。
小学校高学年で戦国時代にはまったことのある人間としては、大いに共感し大いに納得のいく内容だ。
また、行進曲を好きになり軍艦マーチのレコードを聴いていた小和田少年がシベリア抑留の体験のある父親から戦争の悲惨さを知らされ、戦国史を権力の側からのみではなく、庶民の目線からも見ることの重要性を気づくところも強く印象に残った。
そういえば、小和田さんは城郭の研究でも有名だが、『日本城郭大系』<新人物往来社>という高額な書籍(手元にある大阪・兵庫編は1981年刊行で、6800円。消費税などない頃の価格だ。他に、実家に長崎・佐賀編もある)を両親から買い与えてもらったんだった。
こうやって書籍類を惜しむことなく与えてくれた両親に、改めて感謝する。
今日は、山崎製パンの吹雪まん(つぶあん)を食す。
近くのグルメシティで、税込み64円に値下げされていたもの。
おなじみ粒あんたっぷりの饅頭で、まあまあ美味しうございました。
ごちそうさま!
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。