2014年06月18日

中山可穂の『愛の国』を読み始めた(CLACLA日記)

 どんよりとしたお天気の一日。
 小雨も降る。

 気温は下がったものの、じめじめむしむしとしてあまり快ならず。


 アメリカの作家、ダニエル・キイスが亡くなった。86歳。
 世界的なベストセラー、『アルジャーノンに花束を』で知られた。
 深く、深く黙祷。


 昨夜、オルフェウス室内管弦楽団が演奏したベートーヴェンのバレエ音楽『プロメテウスの創造物』全曲<ドイツ・グラモフォン>を聴いたりしながら、4時近くまで仕事関係の作業を進めたり、『深雪またなん』について考えたりする。


 朝早くから、真向かいのマンションがかまびすし。
 そして、マンションの外装工事で終日シンナー臭し。
 いつまで続く泥濘ぞ。
 やれやれ。


 ABCラジオの『桑原征平粋も甘いも水曜日』を途中まで聴く。


 その後、ゲオルゲ・ペトルー指揮アルモニア・アテネアが演奏したベートーヴェンのバレエ音楽『プロメテウスの創造物』全曲<DECCA>と、ソプラノのドロテー・ミールズがレザミ・ド・フィリップの伴奏で歌ったハイドンのスコットランド民謡集&英語によるカンツォネッタ集<CPO>を聴き、CDレビューをアップする。
 詳しくは、前々回前回の記事をご参照のほど。


 さらに、古今亭志ん朝が演じた『寝床』<ソニー>を聴く。
 毎回ながら、舌を巻く巧さだ。


 仕事関係の作業を進めたり、『深雪またなん』について考えたり、文書類の整理を行ったりする。


 川上弘美の『なめらかで熱くて甘苦しくて』<新潮社>を読了する。
 ああ、面白かった!


 夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMでウラディーミル・アシュケナージさん指揮NHK交響楽団の定期公演の実況中継を聴く。
 シベリウスの組曲『恋人』、グリーグのピアノ協奏曲(中野翔太の独奏)、エルガーの交響曲第1番が演奏されていた。


 続けて、マティアス・バーメルト指揮ロンドン・フィルが演奏したパリーの交響曲第5番他<CHANDOS>、ベルナルト・ハイティンク指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏したエルガーの交響曲第2番<EMI>を聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、中山可穂の『愛の国』<角川書店>を読み始めたり、『深雪またなん』を書き進めたりする。
 『愛の国』は、王寺ミチルを主人公とした『猫背の王子』、『天使の骨』に続く三部作の完結篇だが、冒頭から中山さんの危機意識が強く示された内容となっている。
 「炭坑のカナリア」という言葉を思い出す。


 今日は、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドロテー・ミールズが歌ったハイドンの歌曲集『アン・ハンターのサロン』

☆ハイドン:スコットランド民謡集&英語によるカンツォネッタ集

 独唱:ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
 伴奏:レザミ・ド・フィリップ
(2013年2月/デジタル・セッション録音)
<CPO>777 824-2


 ロンドン滞在中のハイドンが作曲した英語によるカンツォネッタと、別途編曲したスコットランド民謡の一部を、ドロテー・ミールズが歌ったアルバム『アン・ハンターのサロン』だ。
 ちなみに、カンツォネッタの作詞者であるアン・ハンターは当時未亡人の詩人で、ハイドンと親密な関係にあったとも伝えられている。
 ハイドンとアン・ハンターとの信頼関係も表われているのかどうか、カンツォネッタにせよスコットランド民謡にせよ、明晰で質朴、それでいて細やかな感情表現とリリカルさ、音楽的仕掛けに満ちた作品である。
 そうした音楽の特性魅力と、ミールズのよく澄んで伸びのあるウェットな声質がまた非常によく合っていて、何度聴いても全く聴き飽きない。
 特に、豊かで抒情的な感興をためた『誠実 Fidelity』(トラック12)と、軽快愉快な『ジェニーの半ペニー Jenny’s Bawbee』(トラック17)は、ミールズの歌唱の幅の広さを識るという意味でも聴き逃がせまい。
 ルドガー・レミー(フォルテピアノ)、エヴァ・サロネン(ヴァイオリン)、グレゴール・アンソニー(チェロ)によるピリオド楽器の伴奏も、出しゃばり過ぎず退き過ぎず、過不足のない伴奏で、このアルバムの愉しみを増している。
 ハイドンなんてつまんない、と思い込んでいる方にこそお薦めしたい一枚だ。
posted by figarok492na at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゲオルゲ・ペトルーとアルモニア・アテネアによるベートーヴェンの『プロメテウスの創造物』全曲

☆ベートーヴェン:バレエ音楽『プロメテウスの創造物』全曲

 指揮:ゲオルゲ・ペトルー
管弦楽:アルモニア・アテネア
(2013年9月/デジタル・セッション録音)
<DECCA>478 6755


 序曲と、交響曲第3番「英雄」の第4楽章に転用された終曲のみが有名なバレエ音楽『プロメテウスの創造物』(序曲・序奏と16曲。1800〜01年)だが、ベートーヴェンという作曲家の特性本質を知ろうとするのであれば、ぜひとも全曲に耳を通していただきたい。

 『プロメテウス』という題材自体もそうだけれど、交響曲第2番(1801〜02年)、ピアノ協奏曲第3番(1800年)、ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」(1800〜01年)、ピアノ・ソナタ第14番「月光」(1801年)等々、ベートーヴェンの初期から中期への変容変化を彩る名曲佳品とほぼ同じ時期に作曲されただけあって、交響曲のスケルツォを彷彿とさせる諧謔精神に満ちたナンバーや、ハープを効果的に使用した優美で軽妙なナンバー(トラック7。まるで、ベルリオーズが編曲したウェーバーの『舞踏への勧誘』や、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の「花のワルツ」の先駆けみたい)と、一曲一曲が創意と工夫、音楽的魅力にあふれている。

 ギリシャの若手指揮者ゲオルゲ・ペトルーと手兵のピリオド楽器オーケストラ、アルモニア・アテネア(彼らが起用されたのは、題材が題材だけにか)も、スピーディーでメリハリの利いた演奏で、一気呵成、劇性に富んだ音楽を生み出していく。
(オルフェウス室内管弦楽団が演奏した同じ曲のCD<ドイツ・グラモフォン/1986年3月録音>が手元にあって、念のため、昨日の夜聴いてみたのだけれど、インティメートで丁寧な演奏に好感は抱きつつも、ペトルーとアルモニア・アテネアの演奏のあとでは、正直もっささというか、じれったさを感じてしまったことも事実だ)

 音の重たさに淫しないベートーヴェンをお求めの方々には、大いにお薦めしたい一枚である。

 そして、ペトルーとアルモニア・アテネアには、ベートーヴェンつながりの『エグモント』の音楽や、ご当地つながりのシューベルトの『キプロスの女王ロザムンデ』の音楽も録音してもらえたらと強く思う。
posted by figarok492na at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする