2012年08月24日

イッパイアンテナ 14th session『サマースクイズファクトリー』

☆イッパイアンテナ 14th session『サマースクイズファクトリー』

 脚本・演出:大崎けんじ(崎は、本当は大ではなく立)
(2012年8月23日、Factory Kyoto)


 おなじみイッパイアンテナにとって14回目の本公演となる『サマースクイズファクトリー』は、2009年上演の『サマースクイズマウンテン』を、会場であるFactory Kyotoにあわせて改作したもの。
 キャストも全て変更ということで、セルフカバー公演を銘打つのも当然と言えようか。

 で、明日の追加公演も含め、28日の火曜日まで公演が続いているので、あえて詳しい内容については触れないが、『サマースクイズファクトリー』は、京の町家に親類友人ばかりか一癖も二癖もあるような連中が寄り集まって愉しくおかしい、でも少し不思議で少し切ない毎日が過ぎていく…、といった中村雅俊やら田中健が出ていた70年代の青春ドラマをちょっと想起させるような作品だ。
 途中お得意のスラプスティックな展開もあったりはするんだけれど、Factory Kyotoの「まんま町家」という空間を活かすためだろう、テンポや台詞の音量など、自然な雰囲気が心がけられているように感じた。

 演者陣も、そうした意図によく沿いながら、個々の演技においてもアンサンブルにおいても、各々の特性や魅力を充分に発揮していたのではないか。
 イッパイアンテナの面々はもちろんのこと、客演の植田順平(悪い芝居)も扇の要の役回りを巧く果たしていたと思う。

 夏の終わりということもあってか、線香花火のような強く余韻の残る作品だった。
(加えて、イッパイアンテナの今後の方向性を考えていく上でも、非常に興味深く面白い公演でもあった)
 次回の公演を心待ちにしたい。
posted by figarok492na at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする