2012年07月14日

正直者の会『代理人/代理人』

☆正直者の会『代理人/代理人』

 作・演出:田中遊
 スタッフ:務川智正
(2012年7月14日、西陣ファクトリーGarden)


 C.T.T.での試演も含めて、正直者の会の公演を観るのは、これで何度目になるだろうか。
 核となるべき部分、例えば、演者によって発せられる言葉や音の積み重ね(田中さん自身は、これを「戯声」=たわごえと呼んでいる)と身体の動きから観る側に様々なイメージを喚起させるというスタイルは共通しているものの、回を重ねるごとに、あるは練り上げられ、あるは新たな要素へと置き換えられていく。

 月曜日まで公演が続いているので、あえて詳しい内容には触れないが、今回の『代理人/代理人』では、これまでの演者が発する言葉や音の掛け合いによる「音楽性」ばかりではなく、さらに踏み込んだ形での試みが仕掛けられていて、田中遊という舞台人の貪欲さに改めて感心してしまった。

 むろん、そうした仕掛け、試み、実験がただそれだけのためにあるのではなく、自己存在と記憶といった作品の主題(田中さんの考察)と深く結び付いて、明確に示されていた点も忘れてはなるまい。

 と、こう書くと、何か小難しい内容のように思われるし、実際、丁寧かつ知的に構成された作品ゆえ、ただ漫然と接しているだけでは観逃し聴き逃してしまう箇所も少なくないような気もしないではなかったが、個人的には細かいくすぐりともども、大いに愉しむことができた。

 田中さん、豊島由香、朝平陽子、古野陽大といういつもの面々にのりすが加わった演者陣も、各々の特性や魅力を存分に発揮していたのではないか。
 15日、16日と公演を重ねるごとに、アンサンブルのインティメートさも一層増すと思う。

 そうそう、これは正直者の会ではいつも感じることだけれど、ホールは楽器、ならぬ芝居小屋も演者だということ。
 西陣ファクトリーGardenの独特の雰囲気が、今回の『代理人/代理人』でもよく活かされていた。

 いずれにしても、上質な室内楽作品を聴いているような心持ちになれた作品であり公演で、次回以降も愉しみにしたい。
 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世は三連休の一日目(CLACLA日記)

 世は三連休の一日目。


 どんよりとしたお天気が続く。

 気温は今日も上昇し、湿度も高く、むしむしじめじめとして全く快ならず。


 昨夜、急遽友だちと会うことになり外出。
 いろいろと話しをして、帰宅が遅くなる。

 その後、4時半過ぎまで仕事関係の作業を進めたり、『高森みずきの穏やかな一日』の作業を行ったりする。


 朝早めに起きて、デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第3番&第4番「悲劇的」<RCA SONY/BMG>を二度聴いたり、ミヒ・ガイック指揮オルフェオ・バロック・オーケストラが演奏した同じくシューベルトの交響曲第5番&序曲集<SONY/DHM>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『高森みずきの穏やかな一日』の作業を行ったりする。


 許光俊の『クラシックがしみる!』<青弓社>を読了する。
 ああ、面白かった!

 続けて、坪内祐三の『文藝綺譚』<扶桑社>を読み始める。
 文藝文学を中心に据えた文章だが、「第一夜 パーティー」の冒頭、川村二郎の名が出てきて、ちょっと驚く。
 『クラシックがしみる!』の中に、川村二郎の死を悼む一文が収められていたからだ。


 仕事関係の予定を片づける。


 今日は、今から正直者の会を観に行く予定なり。
 それじゃあ、行って来ます!
posted by figarok492na at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする