2012年07月10日

山田五十鈴と遠藤太津朗が亡くなった(CLACLA日記)

 どんよりとした感じはありつつも、一応青空の見えるお天気。

 気温は今日も上昇し、暑さが非常に厳しい。
 暑い暑い暑い暑い。


 ベルさんの愛称で知られた、日本を代表する女優の一人、山田五十鈴が亡くなった(95歳)。
 新派の俳優山田九州男の娘として生まれ、映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍した。
 また、私生活でも恋多き人であり、俳優の月田一郎や加藤嘉(独立プロの作品に度々出演したのは、彼の影響だろう)と結婚、早世した瑳峨三智子は月田一郎との娘である。
 思いつくだけでも、溝口健二監督との『浪華悲歌』、『祗園の姉妹』、成瀬巳喜男監督との『鶴八鶴次郎』、『流れる』、亀井文夫監督の『女ひとり大地を行く』、五所平之助監督との『たけくらべ』、豊田四郎監督との『猫と庄造と二人のをんな』、千葉泰樹監督との『下町』、そして黒澤明監督との『蜘蛛巣城』、『どん底』、『用心棒』と出演作も多数。
 加えて、テレビドラマの必殺シリーズでのおりく役も強く印象に残る。
 深く、深く、深く、深く黙祷。
(きっと、山田さんも国民栄誉賞をもらうことはないんだろうな…)


 たっちゃんの愛称で知られた、俳優の遠藤太津朗も亡くなった(84歳)。
 京都の出身で、舞台での活動ののち、映画(小津安二郎監督との『小早川家の秋』は初期の出演作品だ)、テレビドラマで活躍した。
 東映や大映の時代劇、任侠劇、ヤクザ映画、さらにはテレビの時代劇で一癖もふた癖もある悪役を演じ続けたが、その悪党ぶりの中から透けて見える滑稽さ人柄の良さがとても魅力的だった。
 『銭形平次』の三輪の万七、『京都殺人案内』での捜査一課長は、そうした遠藤さんの特性がよく表われた役柄だったと思う。
 ほかに、『座頭市』シリーズや田中徳三監督との『新・兵隊やくざ』、『仁義なき戦い』シリーズにも出演。
 だいぶん前にキタモトマサヤさんに勧められたり、少し前にスペースイサン、壱坪シアター・スワンの松浦武男さんとお話したりして、できれば遠藤さんから昔の京都の演劇活動についてうかがいたいなあとずっと思っていたのだけれど。
 またしくじってしまった…。
 深く、深く、深く、深く黙祷。

 そして、遠藤太津朗さんを老いた親分役、江幡隆志さんを老いた子分役、五味龍五味龍太郎さんを通行人の浪人役に配した、不条理時代劇『座頭を待ちながら』(親分と子分が村外れの一本松のあたりで、毎日毎日座頭市がやって来るのを待つという、時代劇映画の現状を象徴してもいる短篇映画)の撮影も水泡に帰してしまった。
 ああ…。


 昨夜、ABCラジオで『伊集院光の深夜の馬鹿力』を聴いたりしながら、3時過ぎまで仕事関係の作業を進めたりする。


 ABCラジオの『とことん全力投球!!妹尾和夫です』、デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第3番&第4番「悲劇的」<RCA SONY/BMG>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『高森みずきの穏やかな一日』について考えたり、葛井欣士郎の聞き書き『遺言 アートシアター新宿文化』<河出書房新社>を読み進めたりする。
 今日の『とことん全力投球!!妹尾和夫です』は、いつになくヘヴィな内容だった。
(山田五十鈴や遠藤太津朗とのエピソードも語られていたし)
 それにしても、『遺言』は面白い。
 本当にわくわくするなあ。


 今日は、今から京都文化博物館フィルムシアターで、新藤兼人監督の『原爆の子』を観る予定なり。
 それじゃあ、行って来ます!
posted by figarok492na at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする