2012年05月24日

外出後の日記(CLACLA日記)

 18時少し前に外出し、京都文化博物館へ。
 3Fのフィルムシアターで、五所平之助監督の『黄色いからす』を観る。
 詳しくは、前回の記事(映画記録)をご参照のほど。

 上映終了後、夕飯用の買い物をすませて20時40分過ぎに帰宅した。


 帰宅後、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、ギュンター・ヴァント指揮ハンブルクNDR交響楽団が演奏したブルックナーの交響曲第8番終楽章の一部とヴェーベルンの管弦楽のための5つの小品のライヴ録音を聴く。

 続けて、ロジャー・ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズが演奏したハイドンの交響曲第101番「時計」&第102番<EMI>、ニコラウス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏した同じくハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」&第104番「ロンドン」<TELDEC>を続けて聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進める。


 今日も甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
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黄色いからす

☆黄色いからす<1957年、歌舞伎座・松竹>

 監督:五所平之助
 脚本:館岡謙之助、長谷部慶治
 台詞:由起しげ子
 撮影:宮島義勇
 音楽:芥川也寸志
(2012年5月24日、京都文化博物館フィルムシアター)


 昔『あばれはっちゃく』という少年少女向けのドラマがあって、善意で行動しているはずがへまをやっては東野英心演じる父親に叱られるはっちゃくという少年の気持ちが痛いほどわかるような気がしたが、この『黄色いからす』も…。
 と、書きかけて、いやいや、実はそれだけじゃないんだよなあ、と思ってしまう。

 五所平之助にとって初のカラー作品となる『黄色いからす』は、出征のために父親の顔を知らずに成長してきた少年(設楽幸嗣)が、中国大陸から引き揚げてきたその父親(伊藤雄之助)ばかりか母親(淡島千景)との関係にも深いひびを入れてしまい…。
 といった展開なんだけれど、先日CDレビューでちらと触れたように、一年の大半を航海に出て家を留守にしていた父と子供の頃の僕の関係も、けっこう微妙なものがあったんだよね。
 当然、父のことを嫌いってわけじゃないんだけど、離れて暮らす時間が長い分、うまく距離がとれないというか。
 それに、父は父で、幼いときに実の父を徴用先の三菱の工場で原爆で亡くしたのち、実の父の弟(ちなみに、テレビのプロレス中継を明かりもつけずに観ていたのがこの祖父)と母親が結婚したことで、父と子の関係を身をもって知らないこともあり、僕に対してつい斜に構えたような態度をとってしまう。
 映画の中の伊藤雄之助が戦地帰りの辛さ苦しさを味わっているように、僕の父もいろいろしんどかったろうな、と今だったら思えるが、その頃はこちらも幼いのでどうしても納得がいかなくて。
 少年と父親のディスコミュニケーションが大きなテーマとなっているだけに、どうしても自分自身の子供の頃のことを思い起こさずにはいられなかった。
(ただ、淡島千景演じる母親が夫である父親に加えて新しく生まれて来た妹に対して愛情を強く向けることで少年をはじき出す結果となる映画と異なり、僕の母の場合は、早産で生まれた弟がすぐに亡くなってしまった上に、長く身体の調子を悪くしてしまったのだが。そのせいで、たまさか近くにあった母方祖父母の家で過ごす時間が多かった。そうそう、母の体調不良には、妊娠中に服用したある風邪薬が大きく関係しているのではないかと、僕は疑っている)

 それはそれとして、少年(子供)や両親(夫婦)、家族、そして周囲の人々(社会)との関係が丹念に、かつ優しい視線をもって描かれており、非常に腑に落ちる作品だった。
 伊藤雄之助は、根が善人でありながら戦争体験もあって鬱屈とならざるをえない父親という役柄にぴったりだったし、淡島千景もときに母親でありときに妻であるという一人の人間の感情の変化をよく表わしていた。
 また、少年たちを暖かく見守る隣人や教師を田中絹代(五所監督とは、国産初トーキーの『マダムと女房』等でおなじみ)や久我美子(五所監督では、原田康子原作の『挽歌』にも出演)がそれぞれ演じているほか、飯田蝶子、多々良純、高原駿雄、中村是好、沼田陽一らも出演している。
 なお、キャメラマンは宮島義勇。
 少年の描く黄と黒のみを配色した絵(作中、精神的に不安定な子供が選ぶ色である旨説明がある)をはじめ、彼にとっても初めてのカラー作品ということを十二分に意識した撮影を行っていた。
 柔らかさ甘さと不安をためた芥川也寸志の音楽も作品にぴったりで、胸につんときた一本。
 たまには、こういう作品もいいな。
posted by figarok492na at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

畑中良輔さんが亡くなった(CLACLA日記)

 どんよりとした感じの強いお天気。
 どうやら雨降りになりそうだ。
 うむむ。

 気温はそれなりに上昇し、暑さを感じる一日となる。


 ブルさんの愛称で知られた、声楽家で音楽評論家の畑中良輔さんが亡くなった。90歳。
 東京音楽学校(現東京芸大)出身の畑中さんは、バリトン歌手として歌曲の歌唱を精力的に行ったほか、二期会の創設に関わるなどオペラの舞台でも活躍、また合唱指揮や作曲にも取り組んだ。
 また、音楽評論に健筆をふるい、晩年は『音楽の友』誌に自らの生涯を振り返る文章を長期にわたって連載した。
 日本声楽界のまさしく生き字引であった。
 深く、深く、深く、深く黙祷。

 僕自身は、かつて水戸芸術館の専門職員の試験を受けて、最終面接(?)に残った際、畑中さんからいくつか質問を受けた記憶がある。


 昨夜、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 イヴァン・アンゲロフ指揮スロヴァキア放送交響楽団が演奏したドヴォルザークの交響曲第6番&チェコ組曲<Arte Nova>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 お昼過ぎに外出し、下京図書館へ。
 黒川鍾信の『木暮実千代』<NHK出版>、ミッキー・カーチスの『おれと戦争と音楽と』<亜紀書房>、高井英幸の『映画館へは、麻布十番から都電に乗って。』<角川書店>、小野正嗣の『森のはずれで』<文藝春秋>、星野智幸の『植物診断室』<同>を返却し、予約しておいた坪内祐三の『探訪記者松崎天民』<筑摩書房>、川上弘美の『天頂より少し下って』<小学館>、岡本和明の『昭和の爆笑王 三遊亭歌笑』<新潮社>、黒川鍾信の『東京牛乳物語』<同>と『神楽坂ホン書き旅館』<NHK出版>を新たに借りる。


 帰宅後、ソプラノのルチア・ポップとガリ・ベルティーニ指揮ケルンWDR交響楽団が演奏したマーラーの交響曲第4番<EMI>、ポップがヴォルフガング・サヴァリッシュのピアノ伴奏で歌ったリヒャルト・シュトラウスの歌曲集<同>を聴きながら、仕事関係の作業を進めたり、『探訪記者松崎天民』を読み始めたりする。
 『探訪記者松崎天民』は、大阪朝日等で新聞記者として活躍した文筆家松崎天民の生涯を追った一冊。
 筑摩書房のPR誌『ちくま』の1996年4月号〜1997年3月号、2001年3月号〜2002年2月号、2010年4月号〜2011年7月号に掲載された文章をまとめたものだ。


 今日は、今から京都文化博物館のフィルムシアターまで『黄色いからす』を観に行く予定なり。
 非常に愉しみだ。
 それじゃあ、行って来ます!
posted by figarok492na at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする