2012年05月02日

麦秋

☆麦秋<1951年、松竹大船>

 監督・脚本:小津安二郎
 脚本:野田高梧
(2012年5月2日、京都文化博物館フィルムシアター)


 今さら小津安二郎の『麦秋』についてつらつら書き連ねるのもどうかと思うけど。
 『麦秋』、やっぱり観てよかったなあ。

 婚期の遅れた娘(28歳で婚期はどうこうって…)の結婚を大きな軸に、鎌倉の中流家庭の日常生活を通して、過ぎ去って行くものやこと(そこには戦争の深い傷も含まれている)への痛切な想いを描き出した一本。
 と、まとめるとあまりにも単純に過ぎるかな。
 二時間を超える作品だが、かつて喜劇でならしたことを想起させるくすぐりや仕掛けがそこここに散りばめられていること(子供の使い方も巧いや)や、ゆっくりとしたテンポでありながらも停滞することのない筋運びもあって、全く観飽きることがなかった。
 そして、行間を読むというか、あえて多くを語らない抑制された映像と映像、台詞と台詞、演技と演技の間にあるものの豊かさに改めて感心した。
(女性どうしの親しい感情が巧みに表現されている点も、非常に興味深い)

 原節子をはじめ、笠智衆、三宅邦子、菅井一郎、東山千栄子、杉村春子、二本柳寛、高堂國典、佐野周二(様々な意味で興味深い人物像)、宮口精二、高橋豊子、井川邦子といった役者陣も作品の世界観によく沿った演技を披歴していて嬉しかった。

 なお、今月の京都文化博物館のフィルムシアターは、今年2月に亡くなった淡島千景を追悼するプログラミングとなっているが、この『麦秋』では、原節子演じる主人公の親友役を陽性軽快に演じていて、強く印象に残る。
 それにしても、若き日の淡島さん、キュートだ。

 ああ、面白かった!
 できれば、『晩春』も観たいなあ。
posted by figarok492na at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨の一日(CLACLA日記)

 天気予報通り、雨降りとなる。
 どんよりとしたお天気の一日。

 気温はそれほど上昇しなかったものの、湿度が高い分、じめじめとしてあまり快ならず。


 昨夜、ピエール・ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団が演奏したバルトークの管弦楽のための協奏曲他<ドイツ・グラモフォン>を聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。


 近くのビルの作業に加え、雨宿りの鳩の「ボーボボーウ、ボーボボーウ」という鳴き声がかまびすしく、8時過ぎに目が醒める。
 で、巧く寝直せず、2時間半ほど仕事関係の作業を進める。


 その後、なんとか二度寝をし、12時半になって起きる。


 ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロック管弦楽団が演奏したハイドンの交響曲第91番&第92番他<ハルモニアムンディ・フランス>、ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団が演奏したストラヴィンスキーのバレエ音楽『火の鳥』全曲他<ドイツ・グラモフォン>、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリ―ヴランド管弦楽団が演奏したスメタナの管弦楽曲集(『モルダウ』や『売られた花嫁』序曲他)<DECCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『夏美の夏は…』を書き進めたり、村松友視の『力道山がいた』<新潮社>を読み進めたりする。


 今日も、五穀クリームサンドビスケットを食す。
 昨日の残りなり。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 今日は、今から京都文化博物館のフィルムシアターまで小津安二郎監督の『麦秋』を観に行く予定なり。
 それじゃあ、行って来ます!
posted by figarok492na at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする