2012年03月28日

『生きものの記録』を観た(CLACLA日記)

 京都文化博物館のフィルムシアターで、黒澤明監督の『生きものの記録』(1955年、東宝)を観た。
 原水爆と放射能に対して過度の恐れを感じるようになった老人が、自分の財産を処分して家族(愛人とその家族もまとめて)とともにブラジルに移住しようと七転八倒を繰り返したあげく、悲劇的な結末を迎えるという展開で、老人役を演じる三船敏郎をはじめエキセントリックさ過剰さが際立つ作品だが、何ゆえそうした表現がなされているかは、その痛切なラストで明らかになる。
 そして、東日本大震災による東京電力・福島第一原子力発電所の事故のあとでは、老人の放射能への恐怖は全く他人事ではないと思ってしまう。
 また、三船敏郎や志村喬をはじめ、役者陣も充実しているが、中でも感情をためにためて表に出さない千石規子が強く印象に残った。
 久しぶりの再見だが、今だからこそ観ておいてよかったと思える一本だった。


 晴天。
 いいお天気、いい青空が続く。
 夜の細い月も美しかった。

 気温はあまり上昇せず。
 それでも花粉禍は激しく、首筋のがさがさや目の周りの痒み、くしゃみの連発に悩まされる。
 やれやれ。


 昨夜、デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団が演奏したシューベルトの交響曲第1番&第2番<RCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進める。


 仕事関係の作業を進めたり、『高森みずきの穏やかな一日』について考えたりする。


 四方田犬彦の『先生とわたし』<新潮社>を読了し、小川洋子の『原稿零枚日記』<集英社>を読み始める。
 『先生とわたし』には、いろいろと考えさせられた。
 一方、『原稿零枚日記』は、開始早々小川洋子らしい内容となっていて嬉しい。


 ラルキブデッリが演奏したブラームスの弦楽6重奏曲第1番&第2番<SONY>を聴き、CDレビューをアップする。
 詳しくは、前回の記事をご参照のほど。

 ほかに、シューベルトのCDを2度聴く。


 17時台に外出し、京都芸術センターで用件を片づけたのち京都文化博物館へ行き、3Fのフィルムシアターで『生きものの記録』を観る。

 上映終了後、夕飯用の買い物をすませて、21時台に帰宅した。


 遅めの夕飯ののち、シューベルトのCDを聴きながら、仕事関係の作業を進める。


 で、今から仕事関係の用件で外出しなければならなくなる。
 まあ、仕方ない。


 今日も、ユーハイムのバウムクーヘンを食す。
 藤本隆志さんと金乃梨子さんの結婚式で引き出物としていただいたもので、この数日少しずつ食べていたのだ。
 オーソドックスなバウムクーヘンで、実に美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラルキブデッリのブラームス

☆ブラームス:弦楽6重奏曲第1番&第2番

 ラルキブデッリ
(1995年6月/デジタル・セッション録音)
<SONY>SK 68252


 15年以上も前に国内盤を手に入れて、事あるごとに聴き返してきたCDだから、今さらレビューをアップするのもなんだかなあという気持ちなのだけれど、今年に入って輸入盤を購入したことも事実なわけで、一応文章を記しておくことにする。
 ピリオド楽器による演奏ゆえ、音の厚みに不足するとか、どこか刺々しい感じがするというむきもあるかもしれないが、個人的にはピリオド楽器だからこその音の見通しのよさ、清潔感あふれる音色がとても好きだ。
 特に、第1番の第1楽章のじめじめとしない清々しいノスタルジーや、同じく第1番の第2楽章(ルイ・マル監督の『恋人たち』で効果的に使用されている)の劇性に富んで透徹した叙情性には強く心魅かれる。
 失った時間を噛み締めたくなるような一枚で、大いにお薦めしたい。
posted by figarok492na at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする