2011年11月27日

久しぶりに遠出をしなかった一日(CLACLA日記)

 一応青空は見えつつも、どんよりとした感じも増す。

 気温は若干上昇し、比較的穏やかな一日となった。
 それでも、皆さんくれぐれも風邪や肺炎にはお気をつけくださいね。


 今日は、久しぶりに夕方の買い物以外は外出せず、部屋で仕事関係や企画関係の作業を進めたり、リハビリのためのトレーニングをこなしたりして過ごす。


 堀江敏幸の『未見坂』<新潮社>を読了する。
 後半、雪沼の話が出て来たりして、おっと思う。

 続けて、井上ひさしの『一週間』<同>を読み始める。
 シベリアに抑留された小松修吉という一人物を主人公とした作品だが、その冒頭より井上ひさしの狙いがはっきりと示されているように感じる。
 読み進めていくのが、とても愉しみだ。


 チェンバロのトン・コープマンが演奏したヨハン・セバスティアン・バッハのフランス組曲集<ERATO>を2回聴き、ピアノのエマニュエル・アックス他が演奏したベートーヴェン&シューマンのピアノ4重奏曲<SONY>、ハウスムジークが演奏したケルビーニの弦楽4重奏曲第3番&第4番<CPO>を聴く。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMのFMシンフォニー・コンサートで、下野竜也指揮大阪フィルの定期演奏会のライヴ録音を聴く。
 バッハ(ベリオ編曲)のフーガの技法からコントラプンクト19、ボッケリーニ(同)のマドリードの夜の帰営のラッパの4つの版、ブルックナーの交響曲第2番が演奏されていた。
 ところで、大阪フィルの新しいシェフって、いったい誰になるんだろう?

 続けて、再びベートーヴェン&シューマンのCDを聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『一週間』を読み進めたりする。


 今日は、甘いものは食さず。
 我慢我慢。


 大阪のダブル選挙で、橋下徹(市長)と松井一郎(知事)の当選が確実になったとのこと。
 ある程度予想はしていたが…。
(あえて「自己責任」という言葉を使ってみたくなるなあ)


 明日が本当にいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

月面クロワッサンvol.2『望遠鏡ブルース 〜春・夏篇〜』

☆月面クロワッサンvol.2『望遠鏡ブルース 〜春・夏篇〜』

 脚本:作道雄
 演出:作道雄
 音楽:高瀬壮麻
(2011年11月26日、アトリエ劇研)


 結局、どうあがいてみたところで、表現するという行為は、自分自身を人前にさらけ出すことだ。
 しかしながら、そうは言っても、がばっともろ肌脱いでべらんめえ、真っ裸の素っ裸、一糸纏わぬ姿でストリーキングよろしく大声で喚きまくるというばかりでは能がないし、それじゃああんまりにも臆面がなさすぎる。
 だから、見物の皆々様に一喜一涙してもらいながら、ちらりずばりと自分の姿を拝んでもらおうと考える人間がいたって全く不思議ではない。
(「なんだよ、その思わせぶりな態度は!」、とけちをつけられることすら覚悟の上でならなおよろし)

 さしずめ、三谷幸喜など、そのちらりずばりタイプの中でも、もっとも才能があって、実際に成功をおさめている表現者の一人なのではないか。
 彼の戯曲はもちろんのこと、あの『古畑任三郎』や『王様のレストラン』から、はてはあの不人気極まった『総理と呼ばないで』に到るまで、三谷幸喜という表現者は、ウェルメイドな作風のそこここに自分自身の腹の中にあるあれこれを「これ見よがしに」しのばせてくる。
 まさしく、ちらずばリズムの天才だ。
(自らの母親への思慕の念をあからさまに表わした『わが家の歴史』は、二ール・サイモンのBB三部作との共通性や歴史観世界観の表明という意味でも、非常に興味深い作品である)
 そして、そうした三谷幸喜へのシンパシーをオープンにしている作道雄という表現者もまた、ちらりずばりスタイルを踏襲しているのではないかと、彼が脚本演出を手掛ける月面クロワッサンvol.2『望遠鏡ブルース 〜春・夏篇〜』を観ながら、ついつい思ってしまった。

 『望遠鏡ブルース』は、12月後半に公演予定の秋・冬篇と併せて、一台の望遠鏡が置かれたとある山の頂上を舞台に繰り広げられる四つの物語で構成された短篇集で、ミステリやサスペンス、SFといった要素がふんだんに盛り込まれた作道君らしい意欲的な作品となっている。

 で、その春・夏篇のまずは春篇だが、ストーリーの設定にいささか無理があるなあと思いつつも、三人の男性が一人の女性に恋心を抱いて…といった人間関係(舞台に登場しない女性とのエピソードは、もしかしたら作道君なりの京都ロマンポップの『幼稚園演義』への返歌かもしれない)も含めて、それこそ三谷幸喜的な展開で、作道君の柄に合っているというか、しっくりした感じで舞台を愉しむことができた。
 ただ、それより何より、この春篇で非常に印象に残ったのは、大田雄史演じる中村(偶然か、スーツ姿に眼鏡といういで立ちで三谷幸喜を想起させる)が、かつて挫折した映画づくりに関し、別の登場人物に「映画をやればいいじゃないか!」と背中を押される場面だった。
 それには、作道君がもともと映画畑の人間であり、今も映画に対して強い想いを抱いていることを僕が知っているということも大きいのだろうが。
 僕にはどうしてもこの場面が、作道君の自問自答のように感じられて仕方がなかったのである。
(このことと対照的なのが、夕暮れ社弱男ユニットの『教育』で村上慎太郎が小説家志望の青年を戯画化してみせたことだ。村上君がなぜに「演劇青年」ではなく、「文学青年」を選んだのか? それは、村上君が愚直なまでに真摯に演劇と向き合っているからではなかろうか)
 ライヴ特有の傷はありつつも、上述した大田君のほか、七井悠(作品の背景をよく踏まえた演技)、唐仁原俊博(柳川の公演でもそう感じたが、とても細かく丁寧に役作りをする人のように思う)と、演者陣は、作道君の世界観と作品の性質によく沿ったアンサンブルを生み出していたのではないか。

 一方、夏篇は、登場人物の台詞にもヒントがあったように、シェイクスピアの『夏の夜の夢』を下敷きとしつつ、そこにSFのテイストを加味したスラプスティックでリリカルなビルドゥングス・コメディー…ということは充分理解ができたのだけれど、ううん、これは正直観ていて辛かったなあ。
 浅田麻衣の意表をついたキャスティングと硬軟はっきり分けた演技をはじめ、太田了輔、北川啓太、佐々木峻一、稲葉俊、キタノ万里の演者陣の力演熱演大健闘には大いに拍手を送るのだが、「中村のエピソード」のあとということもあって、作道君の笑いの計算、手練手管があまりにも透けて見えるような感じがして、どうにもあざというというか、いくらちらりずばりの流儀でいくにしたって、ここまで極端にやらなくてもいいのにと思ってしまったのだ。
 当然、こうした作道君の賢しさ、計算の立つ部分が月面クロワッサンの大きな強みになるだろうことも容易に予想はつく。
(実際、客席からは大きな笑い声が起こっていた)
 けれど、作道雄という表現者が演劇活動を続ける中で、きっとこうした部分を殺ぎ落としていかなければならない(言い換えれば、月面クロワッサンの熱心なファンの期待を裏切らなければならない)時期が早晩訪れるだろうことも、僕には予想がつく。
 そして、そうした作業を身を切る覚悟で行い続けている人こそ、三谷幸喜ではないのかとも僕は思う。

 いずれにしても、12月の秋・冬篇も愉しみにしたい。
posted by figarok492na at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

月面クロワッサンを観て、夏川りみコンサートを聴いた(深夜のCLACLA)

 晴天。
 いいお天気、いい青空の一日。

 気温はあまり上昇せず。
 特に、夕方以降の冷え込みが厳しい。
 皆さん、くれぐれも風邪や肺炎にはお気をつけくださいね。


 明け方5時過ぎまで、仕事関係の作業を進める。


 それでも午前中に起きて、仕事関係の予定をすませる。


 チェンバロのトン・コープマンが演奏したヨハン・セバスティアン・バッハのフランス組曲集<ERATO>、ピアノのエマニュエル・アックス他が演奏したベートーヴェン&シューマンのピアノ4重奏曲集<SONY>を聴く。


 14時台に外出し、地下鉄で松ヶ崎へ。
 アトリエ劇研で、月面クロワッサンVol.2『望遠鏡ブルース 〜春・夏篇〜』(作道雄脚本・演出)を観る。
 詳しくは、次回の観劇記録をご参照のほど。

 関係各氏と話しをしたり、あいさつをしたりする。


 終演後、今度はタクシーで岡崎の京都会館へ。
 土曜日の夕方ということで、川端通も東大路も大混雑で、京都会館まで着くのに20分もかかってしまった。

 で、京都会館第1ホールで、夏川りみコンサートを聴く(20分ほど遅れる形となる)。
 旧知の松田裕一郎さんのお誘いによるものだったが、これは誘いに乗って大正解だった。
 まずもって、夏川さんの澄んで伸びやかな声質が僕の声の好みのストライクゾーンど真ん中だし、選曲のほうも大いに納得のいくものだ。
 また、お客さんとのコミュニケーションのとり方など、そのステージマナーにも実に感じ入った。
 特に、オーラスのアカペラで歌った『花』にはぐっと惹き込まれたなあ。
 いやあ、大満足。

 その後、松田さんと歩いて先斗町まで出、山とみで先頃亡くなった家元立川談志や演劇に関してあれこれ話しをする。

 途中で松田さんと別れ、23時半頃帰宅した。


 プロ野球、元大毎、阪急、近鉄の監督西本幸雄が亡くなった(91歳)。
 深く、深く、深く、深く、深く黙祷。


 以上、11月26日の日記。


 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする